【カナダ・オリンピック・クラブ】
カナダ・オリンピック・クラブはカナダ・オリンピック委員会により運営される、カナダ・オリンピックチームへのサポートを集めることを目的とした組織です。
同クラブは、国中のファンによるチーム・カナダへの応援に応えるためのコミュニティであり、ナショナルオリンピックチームとしては最初のデジタルファンクラブです。
カナダ・オリンピック委員会のデジタル・マーケティング・チームは、費用対効果を維持しながらチーム・カナダへの認知とロイヤルティを高めるために、データに基づいたマーケティング・アプローチを採用し、カナダの人々にチーム・カナダを自分事と思ってもらう形でリーチし、その結果として登録してもらう必要があると考えました。
カナダ・オリンピック委員会のデジタル担当シニア・マネージャーのGeorgia Sapounas氏は「私たちは、名前も分からないサイト訪問者を一人ひとり理解し、オリンピックが開催される年だけでなく、いつもチームにアクティブに関心を持ってもらえる戦略を求めていました」と述べています。
カナダ・オリンピック・クラブに、GIGYAのRaaS機能（※）を導入することで、ユーザーがユーザーネーム／パスワードまたはソーシャルネットワークのアカウントで登録・ログインできるようにしました。ソーシャルアカウントでログインしたユーザーについては、その同意を得たうえで（パーミッションベース）、ソーシャルメディアに登録している豊富なプロフィールデータを取得することができます。
また、GIGYAのロイヤルティ・パッケージを活用し、オリンピック・クラブのサイトで開催される各種コンテストへの参加など価値のある行動を取ることへのインセンティブとなるバッジやポイントの提供なども実施しました。
※ RaaS機能：Registration as a Service。会員登録・ログイン認証等を提供するクラウドサービス。
これらの情報はGIGYAのプロフィール・マネジメント機能に保管されます。この機能では自動的にユーザーの構造データ・非構造データを正規化・インデックス化し、インサイトとサイト内行動とをひも付けます。保管されたデータはクエリされ、GIGYAのカスタマー・インサイトダッシュボード画面において多くの属性に基づいたカスタム・セグメントを提供します。
サイト訪問者に登録の機会を提供し、オリンピック・クラブのウィークリーコンテストにたった1回のクリックで参加できるようにすることにより、ユーザーの獲得とデータの収集にプラスの影響がみられました。
会員がクラブ内で獲得したポイントは、各種の特典に交換することが出来るため、サイトに登録すること、そしてサイトにエンゲージし情報をシェアし続けることへの動機づけとなりました。
収集されたデータを分析した結果、カナダ・オリンピック委員会は、Facebookアカウントによりログインしているユーザー同士はお互いに類似した属性プロフィールを持っており、カナダのホッケーチーム、テレビ番組、そして特定のジャンルのゲームアプリに関心を持っていることを発見しました。このようなインサイトから類似オーディエンスをつくり、FacebookやX (旧Twitter)から登録してくれる可能性のある似たようなプロフィールを持つユーザーにリーチしたのです。
これらのインサイトを活用することで、カナダ・オリンピック委員会は、Facebookプロモーションからの会員登録を約2倍に増やしつつコンバージョンあたりのコストを約半分にすることに成功しました。さらに、わずか4ヶ月で会員数56%増を達成し、新規ユーザーの87%をFacebookから獲得するという結果につながりました。
カナダ・オリンピック委員会のデジタル担当シニア・マネージャーのGeorgia Sapounas氏は「私たちは、カナダの人たちがいつもチーム・カナダとエンゲージできるよう、そして、チームやスポンサーがこれまで以上に近い存在となるよう、カナダ・オリンピック・クラブをデザインしました。GIGYAは、私たちにオーディエンスを本当に理解するためのツールとインサイトを与えてくれました」と述べています。
Facebookアカウントで会員登録したユーザー同士のインサイトが似ていることから、類似していたオーディエンスに絞って広告キャンペーンを実施し、費用対効果を大幅に向上させることができました。
「GIGYAによってオーディエンスを深く知った結果、ターゲットへの的確なリーチが可能になり、キャンペーン費用とコンバージョン率を改善できました」