2013/05/22

【ソーシャルxビジネス】

#07 ソーシャルメディアリスクのトレンド7つ

NTTコム オンライン SocialEngageプロダクトマネージャの屋代です。

本日は、米国Altimeter社のアナリストAlan Webber氏のブログから、2013年に予測されるソーシャルメディアリスクのトレンドについての記事をご紹介します。Altimeter社は、米国においてソーシャルメディアに関するリサーチ・コンサルティングにおいて多くの実績を有しています。Alan氏は、同社において特にリスク分析を専門に手掛ける上級アナリストです。

ソーシャルメディアに関わるリスクといえば、『炎上』が真っ先に思い浮かびます。もちろん、炎上は依然として企業にとっての最大のソーシャルメディアリスクの1つなのですが、この記事は、ソーシャルメディアリスクも多様化している一方で、企業側の備えが不足していることを示唆しています。

1. より洗練された脅威

2013年には、政府によって支援された攻撃やハクティビスト(政治的ハッカー)による攻撃など、2012年によく見られた単なるミス投稿や抗議団体による抗議行動よりも洗練された攻撃がより脅威となる。
⇒ 政府レベルでのサイバー攻撃や不正侵入、あるいは、政府系機関により扇動されたソーシャルメディア上での抗議行動などが想定されます。

2. ソーシャルフィッシングとスピアフィッシィングが最大の脅威に

これらに対して従業員に注意喚起している企業はほとんどない。より対象を特定した攻撃が非常に増えるだろう。
⇒ 例えば、幹部クラスが十分なプライバシー設定を行わないままにFacebookを立ち上げ、それをねらって偽の友だち申請を通じて個人情報を盗み出したり詐欺を働いたりする、などが想定されます。

3. モバイル機器がより大きな脅威の源泉となる

企業にとっての脅威のうち、最も早く成長しているのはBYOD. 多くの従業員は企業に害をなしたいとは思っていないが、ちょっとした悪意のないミスや恨みを持つ従業員が深刻なダメージにつながる。
⇒ 業務に使われている私的端末の操作ミスや紛失が深刻なダメージにつながる恐れがあります。

4. 企業側の準備不足

ソーシャルリスニングの実施に関わらず、企業はソーシャルリスクを過小評価。リスク評価も優先度マップも危機管理プランも持っていない。
⇒ ソーシャルメディアリスクはまだ新しい分野で、テクノロジーも進化していることなどから、リスク要因の分析・評価などの活動が十分でなく、『危機が発生してはじめて深刻さがわかる』ことがあります。

5. ソーシャルメディアリスクマネジメントへの投資の増加

企業は、ソーシャルメディアはリスクフリーではないことに気付き始め助けを求めているが、多くのエージェントやコンサルタントは十分な経験を有していない。2013年もミスや間違ったアドバイスが見受けられるだろう。
⇒ 知識・経験不足は、コンサルタント側も同様の状況です。リスク対策への投資は増加すると予想されますが、必ずしも適切な助言を得られるとは限りません。

6. プラットフォームによる保護は限られる

Twitter, Facebook, YouTubeなどは、どう使うか、誰とつながるか、クリックしたリンク先がどこにつながっているか、どのような情報がシェアされるかなどをユーザーに委ねている。これが近い将来に変化するとは思われない。
⇒ ソーシャルメディアプラットフォーム提供事業者の技術的な対策がリスクに追いついているとは言い難い状況であり、また、利用規約において免責事項も定義されています。プラットフォーム提供事業者による保護や補償は最小限に留まるとの想定のもとにリスク対策を検討すべきと考えます。

7. 潮流を変えるための新たなテクノロジー

新しいテクノロジーが生まれつつあるが、これらは未だ15~20年前のメイルスキャンと同じレベルに留まっている。ベストの防衛策はいまだに従業員教育である。
⇒ テクノロジーの導入を持ってソーシャルメディアリスクを完全になくすことは、現時点では不可能です。最終的には『人』という意識を持って、ガイドラインの制定や教育に力を入れ、『問題となり得る行動を取らないように意識づける』ことが必要です。

ソーシャルメディアリスクの多様化が予測される状況において、企業側には、それらのリスクに対処するための努力が求められる、と結論付けています。

この記事は2013年1月に発表されたものですが、 最近発生しているAP通信などのアカウント乗っ取りについて、Syrian Electronic Army(シリア電子軍)を名乗る組織が犯行声明を出しております。この組織の実態は不明ですが、上記1.で言及された脅威を裏付けるような動きといえるかもしれません。
ソーシャルメディアをビジネスに活用されている皆さまにおかれては、そのリスク対策について今一度見直していただくきっかけとなればと存じます。

記事はこちらよりお読みいただけます。(英語です)
7 Social Media Risk Trends For 2013

次回の更新は、5/27週前半の予定です。更新情報については、SocialEngageのTwitterとFacebookの公式アカウントでおしらせしますので、フォローや『いいね!』していただければ幸いです。

Twitter: @socbiz_jp
Facebook: SocialEngageJP

最後までお読みいただき、有り難うございました。 コメント・ご感想などをお寄せいただければ幸いです。

 

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屋代 誠

屋代 誠

企業向けのソーシャルメディア活動支援ソリューション【Social Studio】のプロダクトマネージャー。

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