2016/02/16

【ソーシャルxビジネス】

#136 パーソナライゼーションのスケール拡大: Facebookメッセンジャーはどのように世界をリードするか

NTTコム オンライン Social Studioプロダクトマネージャの屋代です。

今回は、WebサイトSocial Media Todayから、『パーソナライゼーションのスケール拡大: Facebookメッセンジャーはどのように世界をリードするか』という記事をご紹介します。
本記事では、ソーシャルメディアマーケティングを考えるうえで最もよく訊ねられる質問の1つは『Facebookメッセンジャーの次のステップはどのようなもので、ブランドはプライベートメッセージングアプリの隆盛にいかに対応すべきか?』である、としています。Facebookメッセンジャーの月間アクティブユーザー数は7億人以上で、2番目に多くダウンロードされたiOSアプリであり、10代のユーザーにとってはテキストメッセージングが支配的なコミュニケーション形態であることなどから、メッセージングとメッセージングアプリは今後いっそう重要なものとなることは間違いない、としています。

一方でメッセンジャーはまだマネタイズされておらず、Facebookがどのようにこの人気を次なるビジネス機会とするかについて注目が集まっている、としています。例えば、出荷連絡や受領連絡をメッセンジャーで行う、航空券のチケット販売をアプリ経由で行う、カスタマーサービスの手段とする、などが既に発表されています。Facebookはビジネス機会を拡げようとしていますが、メッセンジャーの人気の理由はそれがプライベートなものであることが大きなチャレンジとなっている、としています。Snapchat同様に、コミュニケーションを親密なものとすることがプロダクトのコアとなっていることは、ユーザーシェアを収入にコンバートするうえでは制約となり得ます。プライベートなインタラクションの中に破壊的でない広告をどのように挿入すればよいのでしょうか?

記事では、そのケースとして、中国で広く使われているメッセージングアプリ ”WeChat" を取り上げています。中国では毎日5.7億人が使うWeChatでは、Facebookがメッセンジャーに持たせようと考えている機能の多くが既に実装されているとし、以下の機能を紹介しています。

●Lucky Money … 送金機能です。WeChat上で1日当たり5000万人以上のユーザーが送金を行っているそうです。
●タクシーの予約・決済 … Uberと同等の機能を提供しています。
●モバイルバンキング … WeBankという銀行を保有しており、日常の口座利用を行えます。将来はカメラによる顔認証に基づいたローン承認を行う計画があるそうです。
さらに、Weidianモバイルコマースプラットフォーム上にオンラインショップを開設することも可能です。

また、WeChatをカスタマーサービスに活用している企業もあるそうです。既にTwitterの2倍以上のアクティブユーザーベースを有するFacebookメッセンジャーが消費者にとって企業にコンタクトするファーストツールとなった場合は、Twitterにとっては大きな打撃となり得る、と述べています。
さらに、WeChatは、GoogleハングアウトやBlabと同様に、最近アプリ内での複数人によるビデオをサポートしたそうです。ライブストリーマーの中には誰でも見られるパブリックな環境に身を置くことに躊躇している層もいることから、メッセンジャーからのライブストリーミングはメッセンジャーサービスにとっては実行可能な選択肢であり、より魅力的なものとなり得る、と述べています。

では、Facebookはこれらをどのようにマネタイズするのでしょうか? Facebookのメッセージングプロダクト担当Vice PresidentであるDavid Marcus氏によれば、メッセンジャーの収入は、支払いの一部を得ることではなく、広告からとなるであろう、と述べているそうです。『eBayはあらゆる取引の一部を得る一方で、Alibabaはそれらを無料とする代わりに広告から収入を得ています。AlibabaはeBayとAmazonを合わせたよりも大きな存在で、はるかに速い成長を遂げています。私たちも同じアプローチを採ります。プラットフォーム上のトランザクションを最大化し、コマースにおけるモバイル体験を最適なものとします。支払いのマージンは高いものではなく、リーチを最大化したいと考えています。企業は特徴づけられる、あるいは、プロモートされることに対してお金を払いたいと考えており、それらは私たちにより大きな機会となるでしょう。』

一方、このことは新たなモラル上の議論を引き起こすかもしれない、と述べています。メッセンジャーがプレファレンスに基づいたコンテクストマッチを提供できるのであれば、企業にとっては『特徴づけられる、あるいは、プロモートされる』機会となる一方で、Facebookがその結果を歪めるのではないか、という懸念が生じる、としています。このことは、プライバシー運動家や広告基準の専門家にとっては新たな戦場となり得ます。

いずれにせよ、Facebookはメッセンジャーの拡大によりその売上を拡大する機会があり、企業にとってもメッセンジャーを活用する機会は極めて近い将来であり、メッセンジャーは大きなビジネス機会になり得る、としています。

今回ご紹介した記事は、以下のリンクよりお読みいただけます。(英語です。)
Personalization at Scale: How Facebook Messenger Would Takeover the World

次回の更新は、2/22週の予定です。更新情報については、TwitterとFacebookの公式アカウントでおしらせしますので、フォローや『いいね!』していただければ幸いです。

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Yeamake / Shutterstock.com

 

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屋代 誠

屋代 誠

企業向けのソーシャルメディア活動支援ソリューション【Social Studio】のプロダクトマネージャー。

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