人材派遣業界を対象とした顧客企業向け(BtoB)のNPS®ベンチマーク調査2022の結果を発表。NPS®1位はマイナビワークス
~企業への信頼感やブランドイメージのよさ、候補者提案から受け入れまでの早さ・スムーズさがロイヤルティ醸成につながる~

2022年10月27日

 NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン)は、人材派遣会社から事務系派遣社員の受け入れ経験がある担当者を対象に、NPS®ベンチマーク調査2022人材派遣(BtoB)部門を実施しました。この結果、最もNPS®が高いのは、マイナビワークスとなりました。
 業界全体では企業への信頼感やブランドイメージのよさ、候補者提案から受け入れまでの早さ・スムーズさといった点がロイヤルティ醸成につながる結果となった一方、人材の提案力や豊富さにおいて今後の改善が期待される結果となりました。NPS®1位となったマイナビワークスは、候補者の提案から受け入れまでの早さ・スムーズさや、要件と一致した候補者提案の豊富さなどがロイヤルティ向上につながり、NPS®1位となりました。

調査結果の詳細はこちらからご覧ください:
https://www.nttcoms.com/service/nps/report/staffing/inquiry/

【NTTコム オンライン NPS®ベンチマーク調査2022】
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<調査結果のポイント>

1.人材派遣(BtoB)部門のNPS®1位はマイナビワークス

 対象の人材派遣会社7社のうち、NPS®のトップは昨年に引き続きマイナビワークス(-18.4ポイント)となりました。2位はマンパワーグループ(-20.2ポイント)、3位はリクルートスタッフィング(-33.6ポイント)となりました。トップ企業とボトム企業の差は28.4ポイント、7社のNPS®平均は-35.3ポイントとなりました。

2.業界全体では企業への信頼感・ブランドイメージ、候補者提案から受け入れまでの早さ・スムーズさがロイヤルティ醸成につながる

 人材派遣会社のロイヤルティの要因を20の項目別に分析したところ、業界全体では「企業への信頼感・ブランドイメージのよさ」や「候補者提案から受け入れまでの早さ・スムーズさ」、また、「受け入れた派遣社員のコミュニケーション能力の高さ、ビジネスマナーの良さ」といった項目がロイヤルティ醸成につながる項目となりました。
 一方でロイヤルティを高めるために優先的に改善すべき項目としては、「ニーズに合った適切な人材の提案力・マッチング力の高さ」や「担当営業の求人ニーズの把握・ヒアリング能力の高さ」、また「要件と一致した候補者提案の豊富さ」といった人材の提案力や豊富さといった点のほか、「承認等の勤怠管理のしやすさ、派遣先企業への勤務状況の通知のしやすさ」、「派遣社員の契約終了/退職時の後任の提案の早さ・適切さ」、また「事業所訪問における営業担当の応対の良さ・適切さ」といった人材派遣会社の対応力に関連する項目となりました。

図:業界全体のロイヤルティ要因分析(ドライバーチャート)
※詳細はダウンロード資料をご参照ください:
https://www.nttcoms.com/service/nps/report/staffing/inquiry/

 NPS®1位のマイナビワークスは全般的な項目で高い評価となり、特に「候補者の提案から受け入れまでの早さ・スムーズさ」や「要件と一致した候補者提案の豊富さ」などの項目がロイヤルティを高めている要因となりました。2位のマンパワーグループは「担当営業の求人ニーズの把握」、「ニーズに合った適切な人材の提案力」などの項目が、3位のリクルートスタッフィングは「派遣社員の契約終了/退職時の後任の提案の早さ・適切さ」、「受け入れた派遣社員のコミュニケーション能力の高さ、ビジネスマナーの良さ」の項目がそれぞれ、ロイヤルティ向上につながる結果となりました。

3.「同一労働・同一賃金」により人材費高騰だけでなく派遣社員の生産性向上などのポジティブな影響もみられる

 2020年4月から施行された、正規雇用労働者と非正規雇用労働者との間における待遇解消を目的とした「同一労働・同一賃金」の制度について、制度の施行により派遣社員の受け入れに影響があったか調査したところ、全体の70.9%が影響があったと回答する結果となりました。

図:「同一労働・同一賃金」による影響有無

 「同一労働・同一賃金」による影響について調査したところ、最も影響があったのは「人件費が高騰した」(27.4%)となりました。次いで「優秀な派遣社員の受け入れが増加した」(27.3%)、「受け入れている派遣社員のモチベーションや生産性が向上した」(27.1%)が続き、賃金の向上によって優秀な人材を確保しやすくなる点や、派遣社員の生産性向上といった、比較的肯定的な影響もみられました。

図:「同一労働・同一賃金」で影響を受けたこと

4.派遣社員からの苦情・相談について、人材派遣会社からのサポートがある利用者ほどNPS®も高くなる

 2021年の労働者派遣法の改正により、派遣社員から苦情を受けた場合は派遣先企業で主体的に対応することが定められました。この労働者派遣法の改正が背景となり、人材派遣会社においては、派遣先企業との連携対応が一層重要なものとなってきています。
 派遣社員から受けた苦情や相談への対応にあたり、人材派遣会社から受けたサポート体験について調査したところ、「十分なサポートを提供してくれた」と回答した利用者が18.2%、また「比較的サポートしてくれた」と回答した利用者は50.8%となりました。

図:派遣社員からの苦情・相談に対する人材派遣会社からのサポート体験の割合

 この人材派遣会社から受けたサポートの体験別にNPS®を分析したところ、「十分なサポートを提供してくれた」と回答した利用者のNPS®は17.4ポイントと他の回答に比較して高くなりました。派遣社員からの苦情や相談を受けた際に人材派遣会社からの十分なサポートが得られることが、ロイヤルティを向上させることにつながることが示唆される結果となりました。

図:人材派遣会社からのサポート体験別NPS®

5.推奨度が高いほど、継続利用意向も高い傾向に

 対象の人材派遣会社において今後の継続利用意向を、0~10の11段階でたずねたところ、「推奨者」 (推奨度が「9」~「10」の回答者)は平均9.1ポイント、「中立者」 (推奨度が「7」~「8」の回答者)は平均7.4ポイント、また「批判者」 (推奨度が「0」~「6」の回答者)は4.9ポイントとなり、推奨度が高いほど、継続利用意向が高くなる結果となりました。

図:推奨セグメント別継続利用意向

お問い合わせ先

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
マーケティング・アナリティクス部

nps-solution@nttcoms.com

https://www.nttcoms.com/service/nps/