2019/12/20

技術・アーキテクチャ

SAP Customer Data Cloud from GIGYAのシステム構成

SAP Customer Data Cloud from GIGYAはID管理のSaaSサービスなので、利用時には様々なシステム/サービスと連携することになります。
SAP Customer Data Cloud from GIGYAと他のシステムがどのように連携するのかを解説いたします。

まず、一番シンプルな例として、下記のような構成を前提とします。

  • SAP Customer Data Cloud from GIGYAを利用するサービス: Webサービス1つ。(www.example.com)
  • ソーシャルログイン:Facebookを利用
  • 顧客IDのデータ連係: Salesforce Marketing Cloud (旧Exacttarget)

この場合の構成は図1のようになります。

図1:SAP Customer Data Cloud from GIGYAシステム構成の例

図1:SAP Customer Data Cloud from GIGYAシステム構成の例

SAP Customer Data Cloud from GIGYAのコア機能の殆どはREST API経由で利用することができます。管理画面もAPIを利用しています。
SAP Customer Data Cloud from GIGYAを利用する場合、メンバー登録/ログインのための画面は、SAP Customer Data Cloud from GIGYAによって表示されますが、この画面は管理画面のUIビルダー(図2)であらかじめ作成しておきます。この作成された画面をスクリーンセットと呼びます(図1 ①)。

図2:UIビルダー

図2:UIビルダー

Webサイトでは、あらかじめSAP Customer Data Cloud from GIGYAのSDKを組み込んでおく必要があります。Webページに組み込むものをWebSDKと呼びJavaScriptで動作します。ユーザがWebサイトを訪れて、ログインのボタンをクリックすると、スクリーンセット呼び出しの処理が行われ、ログイン画面が表示されます。ユーザが必要事項を入力してSubmitすると、最終的にはAPIで認証を行います(図1 ②)。Webサービスから直接SAP Customer Data Cloud from GIGYAの機能にアクセスすることも可能です。この場合は、SDK(Java, PHP, Python, .NET)またはREST APIを利用します。Facebookによるソーシャルログインを行う場合には、あらかじめ管理画面で登録されたFacebookのアプリ情報等を利用して、ソーシャルログインのシーケンスをSAP Customer Data Cloud from GIGYAが代行します(図1 ③)。顧客ID情報をSalesforce Marketing Cloud(SMC)に連携させるためには、管理画面からETLの設定を行い、例えば1日に一回、全メンバーの更新データを転送するようにします(図1④)。グラフィカルなUIで簡単に設定出来ることに加えて、SMCについては、SAP Customer Data Cloud from GIGYAがコネクタを装備しているため、この設定のみでデータ連係が開始できます。(図3)

図3:Salesforce Marketing Cloud(旧Exacttarget)とのデータ連携設定画面

図3:Salesforce Marketing Cloud(旧Exacttarget)とのデータ連携設定画面

応用編として、さらにスマートフォンアプリが同じ顧客IDを利用する場合について説明します。図4でさらに簡略化して説明します。図4のように、アプリの場合は、クライアント側=アプリ本体にMobile SDK組み込む必要があります。

図4:Webサービス,スマホアプリの2つのサービスでSAP Customer Data Cloud from GIGYAを導入する場合

図4:Webサービス,スマホアプリの2つのサービスでSAP Customer Data Cloud from GIGYAを導入する場合

また、Webサービスとアプリで運用ポリシーが異なる場合が想定されます。例えば、会員登録時の必須項目が異なる、セキュリティレベルが異なる、等です。SAP Customer Data Cloud from GIGYAは1つの顧客ID体系を複数のサービスで利用するための「マルチサイト機能」を提供しています。この機能を利用すると、図4のようにサービス毎にAPI Keyを発行し、専用の画面を定義する/メンバー登録時の必須項目をそれぞれ独自に定義する、といったサービス毎の設定を行う事ができます。

総じてまとめますと、SAP Customer Data Cloud from GIGYAは利用するサービスの、サーバ/クライアントそれぞれにSDKを組み込んで利用しすべての機能は最終的にSAP Customer Data Cloud from GIGYAクラウド環境へのAPIアクセスになるということになります。この他にも、既存の認証サーバを置き換えて、既存のサービスに影響を与えずにリプレイスする方法等もありますが、今回は割愛させていただきます。

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