2020/03/19

技術・アーキテクチャ

デジタルマーケティングツールとの連携構成

SAP Customer Data Cloud from GIGYAを導入される企業の殆どが、CDPやMA等のデジタルマーケティングシステムとの連携を想定されています。その際に、情報の持ち方などどのように役割分担するのがよいのか、相談をいただくケースが多々あります。
そこで、本コラムでは、SAP Customer Data Cloud from GIGYAと他のシステムのデータ連携にフォーカスした連携アーキテクチャについて解説します。

このアーキテクチャの整理をする前に、顧客に関連するデータの整理をしたいと思います。
弊社では、議論の出発点として、データを表1のように分類します。

表1:顧客関連データの分類

表1:顧客関連データの分類

データの機密性や用途を観点として分類しています。LV2は厳密には顧客が自分で設定したものと、事業者が付与した物を分けて考えるケースが多々ありますが、ここでは説明をシンプルにするために同じLV2としています。

この分類をベースに、データ連携のアーキテクチャ例を説明します。

ケース1: CDP/CRMを顧客データ・ハブとするアーキテクチャ

例えば、CDPで個人データを取り扱える運用をしているのであれば、図1のようなアーキテクチャにすることができます。

図1: CDP/CRMを顧客データ・ハブとするアーキテクチャ

図1: CDP/CRMを顧客データ・ハブとするアーキテクチャ

図1のように、LV1情報は業務やそのシステムに依存するので、各システムがマスターとして保持します。
LV2やVL3はSAP Customer Data Cloud from GIGYAで管理をします。購買履歴などをSAP Customer Data Cloud from GIGYAに保有するケースもありますが、全てではなく、「最後に買った商品」など履歴の数を限定します。CDPやCRMには、L1~LV3すべてのデータをコピーし、分析や、マーケティングオートメーション(MA)等のツールに連携します。

SAP Customer Data Cloud from GIGYAの導入前にすでにCDPやCRMをハブとしたシステムを構築していたならば、連携するデジタルマーケティングツールへの影響を最小限にすることができます。また、マーケティング関連データの管理もCDP/CRMを中心に運用することができます。

ケース2: SAP Customer Data Cloud from GIGYAを顧客データ・ハブとするアーキテクチャ

CDPに個人データを保管できない場合/保管したくない場合には、図2のようにGIGYAを顧客データのハブとして利用するアーキテクチャにすることが可能です。

図2: SAP Customer Data Cloud from GIGYAを顧客データのハブとして利用するアーキテクチャ

図2: SAP Customer Data Cloud from GIGYAを顧客データのハブとして利用するアーキテクチャ

この場合は、SAP Customer Data Cloud from GIGYAからCDPには、LV2情報のみを連携しますので、CDPには分析に必要はLV1, LV2情報のみが保管されます。「CDPがクラウド環境であるため、社内ルールでLV1情報が保管できない」「データ分析を民主化=より多くのスタッフにデータを活用させたい」という場合には、このようなアーキテクチャがデータ管理の面で有効になります。

上記2つのアーキテクチャで共通している重要事項は、「顧客から預かったデータのマスターはSAP Customer Data Cloud from GIGYAにある」「LV3データの流通経路を決めておく」という設計方針です。今後、顧客接点が増えていくことや、デジタルマーケティングツールの追加やリプレイスを想定すると、これらの観点でアーキテクチャを設計しておくことは非常に重要であり、導入時にしっかりと検討することをお勧めします。このようなID統合に伴う全体アーキテクチャの事例等にご関心がありましたら、下記窓口にお問い合わせください。

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