日本ペイントのグループ会社であり、防食分野に特化した塗料の開発・製造・販売を手掛けている日本ペイント防食コーティングス株式会社。豊富な製品ラインナップを誇る中、いかに多種多様なニーズに応えるWebサイトを構築できるかが問われました。
今回は、プロジェクトをけん引した4 名の方々（事業推進本部長 常務理事 廣岡靖介氏、事業推進本部 営業部 東日本営業グループ グループマネージャー 仲成就氏、事業推進本部 技術部 1グループ グループマネージャー 橋本久信氏、事業推進本部 営業部 東日本営業グループ 名畑拓馬氏）にお話を伺いました。
― まずは、御社の事業について教えていただけますか。
仲氏 : 日本ペイントグループには、いくつかの事業会社がありまして、「建築」「自動車」「工業」「表面処理」「船舶」など、異なる分野向けの塗料を開発・製造しています。
さらにカテゴリーごとに多彩な得意分野を保有する会社があるのですが、当社はその中で、“亜鉛”をKeywordに防食に特化した製品をつくっているメーカー、という特色を持っています。
廣岡氏 : 様々な取引先様向けに、非常に専門性の高い防食用塗料をラインナップしています。防食用塗料と言っても、その用途は実に多様です。例えば、水道管に使われる製品もあれば、自動車部品に使用される製品もあり、機能もそれぞれで大きく異なります。
さらには、環境性に優れている製品であったり、作業性が良い製品であったり、同じカテゴリーの製品においても、お客様によって求める機能が違ってきます。
こうした多種多様なニーズにしっかりと応える製品を開発し、安定的に供給できる生産体制を構築しながら、「塗料の提供」という事業目的を通じて、社会インフラの維持保全に貢献しています。
― 今回、自社Webサイトを大幅にリニューアルするというご依頼でしたが、どのようなご希望がございましたか。
仲氏 : 当社がWebサイトに求めた機能の1つに、製品情報が網羅され、かつ検索もしやすい、ということがあります。先ほど廣岡が申し上げたように、当社には多種多様なニーズに応える製品がラインナップされており、それぞれに特徴や強みが異なります。そのため、各製品の特長がカバーされ、その上で検索性に優れているWebサイトの構築が必要でした。
主にBtoBのお客様を想定して、塗料に関するある程度の専門知識を持った方々に対し、的確に有益な製品情報を提供できるようにしたい、という強い希望がありました。
廣岡氏 : それともう1つ、今回のWebサイトリニューアルに際して新たに実現したかったのが、BtoCのお客様に向けた製品紹介です。
当社の製品ラインナップにあるエアゾール製品は、ホームセンターや金物屋さんなどでも扱われ、プロフェッショナルの方々にはもちろんですが、DIYを楽しむ一般ユーザーの方々のご使用も想定した製品群となっています。塗料や防食に関することを知らない方や化学的な知識をお持ちでない方にも、当社製品の特長や魅力がしっかり伝わるような、ユーザーフレンドリーなコンテンツづくりを実現したいと考えていました。
― そうしたご要望に対して、NTTコム オンラインはどのようにお応えできたでしょうか。
名畑氏 : BtoB向けのWebサイトでありながら、BtoCのお客様も想定した情報を提供していく。このまったく異なるニーズを1つのWebサイトで実現したいわけですから、最初はどのように要望を出せば良いのかすら、私たちにとってはわからない状態でした。
そんな段階であったにも関わらず、NTTコム オンラインさんには親身になって要望を聞いてくださり、どうすれば私たちの願いが実現するのかを、Webの素人である私たちが理解出来るまで説明していただけたので、本当に助かりました。
橋本氏 : 私たちではなかなか気づくことのできない、第三者の目線でのコンテンツ企画や情報設計を提案してもらい、「こういう見せ方ができるのか」「こういう点を検討すべきなのか」といった新鮮な発見がいくつもありました。さすがプロだなと思いましたね。
さらにWebサイトリニューアル後の運用も踏まえて、「どのような見せ方や機能を付加すればいいのか」といった観点で、一緒に考えていただけたのは非常にありがたかったです。
仲氏 : 他にもありがたかったのが、私たちにも十分理解できるよう、分かりやすく資料を取りまとめていただけたことです。立派な理論やテクニック的なことを説明されても、私たちではなかなか理解できません。はたしてその方法が、私たちの求めている結果に役立つのかどうか、Webサイトが出来上がらないと判断しようがない、では困ってしまいます。
NTTコム オンラインさんは、複数のコンテンツ、機能、デザインパターンを用意した上で、Webのプロフェッショナルとしての意見や助言を交えつつ、あくまでも最終的な判断を私たちの側にゆだねていただけた。この顧客本位のスタンスが、とてもうれしかったですね。
廣岡氏 : 社内決裁を行う場において、複数のパターンを用意してもらっていたので、非常にスムーズに進めることができました。本当に感謝しています。
ただ繰り返しになりますが、最終的な判断をするのはあくまで私たちです。一方的に「こっちの案がいい」といったように強引に進めるようなことは一切なく、パワーポイントなどを使った分かりやすい資料作成の他にも、もし資料の段階では分からないことやイメージできない部分があれば、一旦そのまま制作を進行して、テストアップやコーディングの段階で都度確認を行う、という柔軟なやり方を提示してもらいました。各工程で細かくイメージをすり合わせながら進めていただけたので、安心してお願いすることができたと思います。
― 新たな試みであったBtoC向けのコンテンツに関しては、いかがだったでしょうか。
仲氏 : BtoCに関しては、以前は単にカタログ情報を載せているだけの状態で、私たちには何からどう手を付けていくべきか、まったく分かっていませんでした。
NTTコム オンラインさんから受けた提案は、まずWebサイトを訪れる個人ユーザー＝ターゲットを明確にして、そのターゲットが当社のWebサイトに何を期待しているのかをクリアにさせることでした。きちんとした根拠に裏付けられたページデザインや機能追加を実現していただき、こちらに関してもとても満足のいくWebサイトになったと思います。
橋本氏 : 今回のサイトリニューアルは、私たちの通常業務と兼務する形で進めざるを得なかったため、圧倒的に時間が足りない状況でした。NTTコム オンラインさんの的確で辛抱強いご支援がなければ、実現できなかったのではないでしょうか。冒頭でも申し上げたように、何が正解であるのか判断できない私たちに対して、例えば、イメージ図が付いた分かりやすい提案書を用意してくださったり、ミーティングを週1回のペースで開催してもらったりと、まさに“伴走対応”していただきました。
そういった点で、できる限り私たちの負担を減らしながらも、途中途中の確認を細かく取っていただけたこと、心より感謝しています。
― Webサイトリニューアルに伴う効果や今後についてお聞かせいただけますか。
仲氏 : 第一に、今までよりもはるかに多くの方々にWebサイトを見ていただけるようになりました。
当社製品に興味をお持ちになりWebサイトに来訪してくださったお客様が、まずはご自身で製品に関する情報を見つけて理解してくださるため、購買意欲の高いお客様からの問い合わせが以前に比べて増えたと思います。それに伴って、資料請求のみの問い合わせに関する対応の手間がなくなり、営業の業務削減効果も実感できていると聞いています。
名畑氏 : まだリニューアルから間もないため、本格的なWebサイトの更新作業は行っていませんが、今後はさらなるコンテンツの充実を図っていきたいと考えています。
何よりも、社内の担当者が「Webサイトを更新したい！」という前向きな気持ちになる、そんな素晴らしいものに仕上がり、非常に満足しています。また、PV数やアクセス解析など、データを可視化できる機能もきちんと組み込んでいただいているので、今後はデータを活用した運用にもチャレンジしていきたいと思います。
廣岡氏 : 今回、NTTコム オンラインさんにWebサイトリニューアルをすべてお任せしたわけですが、社内での検討段階では他のWebサイト制作会社と比較しながら、どこに依頼すべきかいろいろ悩んだ経緯があります。
特に、グループ会社のホームページを手掛けた会社との間で競合することになったのですが、プレゼンテーション資料の分かりやすさや費用対効果、対応のスピード感などを考慮して、最終的にNTTコム オンラインさんにご依頼することにしました。
とりわけ一番の決め手になったのは、Webに詳しくない私たちでもしっかり理解できるよう、さまざまな情報をわかりやすく整理した提案を行ってくださった点です。最後まで安心してお任せできたのも、そうした誠意ある対応が信頼できると思ったからです。細かな部分まで配慮いただきまして、本当に感謝しています。
また今後も、いろいろとアドバイス、お手伝いいただければと思いますので、末長くお付き合いできれば幸いです。
― こちらこそ、ありがとうございました。お話の中にもあったように、週1回のペースでミーティングに参加いただくなど、多くの部分でご協力してくださり、大変感謝いたしております。今後も、長くお手伝いさせていただければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
※ 記事の内容は2022/03/11時点のものです。
