CMS(コンテンツマネージメントシステム)は導入されておらず、コンテンツファイルの管理・公開業務を情報システム部で実施していました。
そのため、コンテンツ公開までに時間がかかり、高リソース体質化や情報鮮度の低下が発生していました。
単に「Webサイト運営の土台改善のためのCMS」ではなく、お客様の今後のデジタルマーケティング戦略を見据え、スマホアプリなどWebサイトの枠組みを超えた様々なメディアと連携し「戦略的な営業活動に結びつけられるCMS」として「HeartCore」を提案しました。
ページの基本的なレイアウトをテンプレートやパーツとして管理し、サイト全体でトーン&マナーを統一できるようにしました。
また、HeartCoreのコンテンツビルダーという機能に、Webサイトで使用するすべてのデザインモジュールをあらかじめ登録しました。
Web制作に関する専門知識がない人でもコンテンツビルダーで使用したいデザインモジュールをドラッグ&ドロップで配置していくことで更新やWebページ作成が簡単にできるようにしました。
ページの担当主管部門ごとに編集者と承認・公開者の権限をもつユーザーに役割分担し、ワークフローを設定することでコンテンツ作成から公開までをHeartCore管理画面を通じて行うようにしました。
またワークフローの作成→確認→承認・公開といった各プロセスを可視化することで、管理画面上で現在の進捗状況を把握することができるようにしました。
約30個のCMS運用業務のケーススタディを定義し、ケーススタディに基づいて編集者向け、承認者向け、管理者向けのCMS操作マニュアルを作成しました。
また、CMS導入前にCMS操作レクチャの勉強会を編集者向け2回、承認者・管理者向け2回を開催し、CMS導入後の運用を円滑に進めることができました。
CMSで管理している商品ロゴ画像・商品名・商品の概要テキスト、商品ページのURLをAPIで連携してスマホアプリ画面に表示できるようにしました。
また、スマホアプリを使用しているユーザーの「顧客属性」に基づいた最適なコンテンツ表示を実現し、Webサイト以外でもユーザーが欲しい情報をタイムリーに得られるようにしました。
CMSを導入したことによって担当主管部門でサイト更新が可能になり、更新頻度がCMS導入前の1.5倍になりました。
CMS導入前は、担当主管部門から情報システム部へ依頼して公開までに約10営業日かかっていたが、CMS導入後は、公開までに約5営業日と半分の期間に短縮できました。
スマホアプリ画面に表示する商品情報をCMSで一元管理することでWebサイト上の商品情報に変更があった際に、スマホアプリ側も同時に変更されるようになり、2重メンテナンスの発生を抑制しました。