オートリースや各種モビリティサービスを提供する日本カーソリューションズ株式会社様。「もっと多くの方にテレマティクスサービスの魅力を届けたい」「競合他社に比べて遅れをとっていたデジタルマーケティング施策を本格的に進めたい」との思いで、2022年3月、NTTコム オンラインのデジタルマーケティング支援サービスを導入されました。プロジェクトの開始から約2か月という早さで、まずはテレマティクスサービスに関するマイクロサイトをローンチしています。どのような経緯でマイクロサイトを作ることになったのか、効果はどうかなどについて、テレマティクス推進部販売推進チームの大久保氏、多田氏にお聞きしました。
― 御社の事業内容や強みについてお聞かせください。
大久保氏 : 当社は法人向けにオートリースやテレマティクスをはじめとする各種モビリティに関するサービスを提供している企業です。車両管理台数は約70万台、取引社数は約3万7,000社。全国に拠点を構え、業界トップクラスの規模でサービスを展開しています。また、NTTや東京センチュリー、東京ガスといった大手企業が株主やパートナー会社に名を連ねているところも強みです。さまざまな有力企業が、人材、知見、資本を持ち寄って、力強く事業を推進しています。
― 大久保様、多田様、おふたりの所属についてお聞かせください。
大久保氏 : 我々はテレマティクスサービスの販売を推進するチームでマーケティングを担当しています。主な業務は、パンフレット、Webサイト、動画、営業資料などの企画制作をはじめ、営業を推進するための支援全般を行うことです。今回、NTTコム オンラインさんに依頼した「マイクロサイトの立ち上げプロジェクト」では、多田が現場のプロジェクトリーダーを務めました。私は多田の上長としてプロジェクトに関わっています。
― 今回は、オートリースのほうではなくテレマティクスサービスについてのマイクロサイトを立ち上げたとお聞きしています。どのような経緯で、テレマティクスサービスに特化したサイトを作ろうということになったのでしょうか?
大久保氏 : 当社がテレマティクスサービス「NCSドライブドクター」の提供を始めたのは、2010年のことでした。「社用車をより安全に運行してもらいたい」「交通事故を減らしたい」、そんな思いで、業界としては比較的早い時期にテレマティクスサービスの開発に着手し、以降、約12年に渡ってさまざまな法人顧客に導入していただいています。
一方で、「長くサービスを提供しているが、思い描くほど大きくは契約が伸展しない」という課題を抱えていました。当社の営業担当者は、もともとオートリースを専門としていました。テレマティクスサービスをはじめとするテクノロジーやITに明るいとは言えず、そうした営業担当者が訪問で地道に営業をするというスタイルに、そもそも限界があるのではないか、なにか新しい打ち手が必要なのではないかと考えました。
多田氏 : もうひとつ、「『テレマティクスサービス』というもの自体の魅力や有用性が、あまり一般に知られていないな……」という思いもありました。テレマティクスサービスとは、車載カメラをはじめとする車載器をインターネットにつなぎ、静止画、動画、稼働状況などのあらゆる情報を記録・共有するシステムのことです。車載器が危険運転を察知したらすぐにその動画が管理者に送られるだけでなく、例えば車載器からアラートが流れ運転手の危険運転を抑止するようなことも可能です。他に、運転日報の記録や、稼働状況をチェックして無駄のない運行計画に役立てることなどもできます。
これだけ多くの魅力があるのですが、まだまだテレマティクスサービスとドライブレコーダーの違いがわからない方、同じものだと思っていらっしゃる方も少なくありません。それで、「テレマティクスサービスそのものの魅力を伝える場が必要だ」と思うようになりました。
大久保氏 : ちょうどそんなときに、新型コロナウイルスが流行し、訪問での営業がしにくい環境になってしまった。それで、競合他社に少々遅れをとっていたデジタルマーケティング施策を本格的に始め、Web上でテレマティクスサービスに関する情報を発信しようということになりました。
― マイクロサイトの制作パートナーはどのように選定されたのでしょうか。
多田氏 : 「SEOを得意とする会社」「Webページの作成を得意とする会社」「デジタルマーケティング全般を得意とする会社」を中心に、計5社に声をかけてお話をお聞きしました。
NTTコム オンラインさんに決めた理由は、提案力の高さですね。私たちの要望に対して、要望通りの提案ではなくて、要望以上の提案をしてくださいました。「それならこういうふうにしたほうがいいですよ」「こんなアイデアもありますよ」といった視界が広がるような話をたくさんしてくださった。そもそも、「マイクロサイトの制作」自体が、NTTコム オンラインさんの発案なんですよ。当初はランディングページを作るつもりでいたのですが、マイクロサイトのほうが長期的に効果が見込め、広げていくこともできるということで、「そちらにしよう」となりました。
大久保氏 : デジタルマーケティング全般に強く、一気通貫で面倒を見てくださるところにも惹かれました。他社の場合は「ここはウチでやるけれども、そっちの部分は御社でやってください」とか「この部分はパートナー企業と組んでやります」みたいなケースが多かった。対してNTTコム オンラインさんは、「最初から最後までしっかり伴走します」と言ってくださった。私たちもなにをしたらいいかよくわからない状況でスタートしていたので、とても心強く感じたことを覚えています。
― 制作はどのように進めていかれたのですか? 手順や印象に残ったことなどについてお聞かせください。
大久保氏 : 制作を始めたのは2022年の3月頃ですね。まずは私たちから、商材について詳しくレクチャーをさせていただきました。マイクロサイトの目的は、テレマティクスサービスの幅広い魅力を伝えることと販売促進です。そのためには、制作に関わる皆さんに「テレマティクスサービスとはなにか」「NCSドライブドクターとはどんなものか」を知っていただくことが欠かせないと考えたのです。約2時間、みっちりデモを行って、理解を深めた上で進めていただきました。
その後は、週1回定例会を行って、確認や議論をしつつ制作していきました。細かなコンテンツなどは、ほとんどNTTコム オンラインさんから提案していただいたように思います。私たちが伝えたいことや商材の魅力をしっかり掴んでいただいていたため、ぜひ進めたいと思う企画ばかりで、とても有難かったです。
― 他に制作を進めるなかでよかった点があればお教えください。
大久保氏 : 急な要望に柔軟に対応していただけたところでしょうか。急遽、「トップページに当社サービスを導入している企業のロゴを載せたい」とご相談したときも、迅速かつていねいに対応してくださり実装に漕ぎつけることができました。
多田氏 : あれもこれもとあとからいろいろ要望を出してしまったのですが、すべてに柔軟に対応していただきました。それでいて、スケジュールは予定通りで……。企業に寄り添いサポートする力や進行管理力は、素晴らしく高いと感じています。
大久保氏 : ほかにも、社内向けのSEO勉強会をしてくださったり、アクセス状況をリアルタイムで分析するダッシュボードを作ってくださったりと、ページ制作以外の部分でも手厚くサポートしていただきました。おかげさまで5月には、当初想像していた以上のマイクロサイトをローンチすることができました。デザイン、コンテンツ、周辺ツールなど、あらゆる面で大変満足しています。
高機能テレマティクスサービス NCSドライブドクター | テレマティクスサービス情報 特集サイト
https://www.ncsol.co.jp/telematics/
マイクロサイトには、サービスの詳細や説明動画、活用事例など、ユーザーのサービス検討に必要な情報を幅広く掲載
― サイトがローンチしてから5か月ほど経過しました。効果やご感想についてお聞かせください。
大久保氏 : マイクロサイトを訪れたユーザーが累計で10万ユーザーにのぼることがわかっています。サイトを作っていなければ出会っていなかったユーザーなわけで、それが10万もいるというのはすごいことだと思っています。サイトをきっかけに問い合わせが入ることも時折あり、営業から、受注につながったケースも出てきていると聞きました。まだリリースして5か月ではありますが、社内からも好意的に受け止められており、心から「作ってよかった」と実感しているところです。
実は、マイクロサイトがうまくいっているということで、次はウェビナーをやってみようということになりまして……。現在、NTTコム オンラインさんとプロジェクトを進めているところなんですよ。こちらについても想定以上の申し込みがあり、手応えを感じています。
今後も、NTTコム オンラインさんと一緒に、コンテンツの拡充や新たな取り組みにチャレンジしていく予定です。今回のプロジェクトを皮切りにして、積極的に、デジタルマーケティング施策を進めていきたいと思っています。
法人向けに業界トップクラスの規模でオートリース事業を展開。ほかにテレマティクスサービスや自動車保険、緊急時のサポートサービスなど、社用車に関する幅広いサービスを提供している。
全体戦略 |
|
---|---|
マイクロサイト制作 |
|
SEO施策 |
|
※ 記事の内容は2023/01時点のものです。