NTTコム オンラインの「空電プッシュ」、『キャリア共通番号』を提供開始
～フィッシング詐欺対策が強化され、お客様周知が容易に～

　NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長：塚本 良江、以下NTTコム オンライン）は、SMS送信サービス「空電プッシュ」において、携帯キャリア４社（ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル）が発行する共通のSMS送信元番号「キャリア共通番号」の提供を開始します。

　これにより、「空電プッシュ」ご利用企業からお客様への送信元番号の周知が容易になるとともに、フィッシング詐欺における「なりすまし」を防ぐこともできるため、企業と個人との安心・安全なSMSによるコミュニケーションが可能となります。

1. 背景

　近年ではフィッシング情報の届出件数は増加の一途をたどり、SMSによるフィッシング詐欺の対策は必要不可欠となっています（下図参照）。

出典：フィッシング対策協議会「フィッシングレポート2023」
(https://www.antiphishing.jp/report/phishing_report_2023.pdf)

　これまでの空電プッシュの対策として、最近のフィッシング詐欺SMSは携帯電話番号を送信元とすることが多いため、送信元番号は携帯電話番号以外の日本の電話番号のみとする仕様にするとともに、ご利用企業に対しては、どの番号からどの用途でお客様にSMSを送信するかをＷｅｂ等で明記することを推奨してまいりました。

　それに対して、ご利用企業様から、「個人のお客様に周知する送信元番号を、フィッシング詐欺だと勘違いされないようにさらにわかりやすくしてほしい」という声を多くいただいておりました。

　この課題を解決するべく、「空電プッシュ」は、『キャリア共通番号』の提供を開始いたします。

2. 『キャリア共通番号』の特徴

①個人のお客様が安心してご利用できる（なりすまし防止）
　携帯キャリア4社による審査を通過した企業のみに発行される送信番号であるため、個人のお客様は、なりすましではない企業のSMSメッセージとして、安心してご利用いただけます。

②ご利用企業からお客様への周知が容易
　ドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルの携帯キャリア4社が管理する「0005」から始まる8～10桁の番号のため、キャリア毎にSMSの送信元番号を用意して情報提供する必要がなく、お客様に対して周知しやすくなります。
　また、お客様側も受信したSMSが企業から発信された正当なSMSであるかの判断もしやすくなります。

　今回の空電プッシュの「キャリア共通番号」の提供開始について、SMS提供キャリアの株式会社 NTTドコモより、以下のコメントを頂いております。

　弊社としてもフィッシング詐欺を目的としたSMSの利用については由々しき問題であると認識しております。
　携帯キャリア4社で提供している「0005」から始まる番号は、審査を経た企業からのメッセージとしてお客さまにあんしんしてご利用いただくことができます。
　今後も、ビジネスにおけるSMSの適正利用に向け、SMS事業者さまと共にあんしんしてSMSを利用できる環境の整備に取り組んで参ります。