2023/02/10

消費・ライフスタイル

バーチャルショップに関する意識調査

バーチャルショップの認知度は3割に留まるが、利用経験者の9割以上は継続利用に意欲的

NTTコム リサーチとNTTデータ経営研究所による共同企画調査

本調査では、メタバース等のWEB3(WEB3.0)を活用した新たな購買体験に注目が集まっていることを背景に、20~40代の国内の生活者を対象にバーチャルショップの利用に関する意識について調査を行った結果、以下のことが明らかとなりました。

主なポイント
  • バーチャルショップの認知度は3割程度に留まるが、認知している層の約半数は利用経験有り
  • 購入を検討した商品は「食品・飲料・生活用品」「衣類・ファッション・装飾品」がトップ
  • 利用経験者は商品イメージが沸きやすい点をメリットと感じ、9割が継続意向あり
  • オンライン接客品質の向上がサービス継続利用の鍵に

本調査の結果、バーチャルショップの認知度は一部に留まっていることが明らかになりました。そのため、認知していない人に対して利用イメージや利便性を訴求することが今後課題だと考えられます。特に20代を中心とする女性の認知度が低いため、今後は女性に向けた訴求を積極的に行っていく必要があると考えられます。

一方で、認知層からの興味関心や、既に利用経験のあるユーザーの利用頻度は非常に高いことが明らかになりました。継続利用を検討しているユーザーは、購入した商品・サービスよりもバーチャルショップ特有の購買体験に好感を持っているため、既存のECサイトにないベネフィットを提供できるサービスとして期待が持てると考えられます。特に男性の利用率や20代女性の商品・サービスの購入まで至る割合が高いため、今後はこれらのユーザーをメインターゲットとした購買体験設計が求められます。

また、購入(検討を含む)経験のある商品・サービスは食料品・飲料・生活用品や衣類・ファッション・装飾品がトップであることが明らかになりました。モール型では携帯・パソコン等をはじめとする窓口サービス、イベント型では家具・インテリア・家電等の関与度の高い商品・サービス、他メタバースサービス出店型ではアバター向けの商品・サービス(衣類・ファッション・装飾品等)の購入が見受けられ、それぞれの特色に合わせた展開を行うべきだと考えられます。

今後のバーチャルショップにはメタバースへの没世界感を高める感情的価値の訴求や、ライフスタイルの提案など、オンライン接客の品質向上により、今まで以上にユーザーの心を掴むサービスへ進化していくことが求められています。

※本調査は、株式会社NTTデータ経営研究所がNTTコム リサーチ登録モニターを対象に調査を実施しました。

『バーチャルショップに関する意識調査』の調査結果の詳細へ
(共同調査のサイトへリンクします)

<調査概要>
実施期間: 2022/12/09 ~ 2022/12/14
有効回答数: 1,065

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単純集計結果(CSV形式 または EXCEL形式)

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自主調査

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「NTTコム リサーチ」調べ:出典「NTTコム リサーチ」
「gooリサーチ」調べ:出典「NTTコム リサーチ(旧gooリサーチ)」

共同調査

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