TIBCOのアジャイルなテクノロジーにより、私たちはダッシュボード作成やカスタム分析の顧客との共同設計と導入を円滑に進めることができるようになりました。その結果、市場投入までの時間が短縮され、お客様のビジネス目標の達成に必要なものを正確に提供できるようになりました。
Customer Integration, Senior Manager,
Ralph Ho氏
カスタマイズされた分析、日々の改善、より高いスループット、競争力のある価値
「海運業界は、競争の激化、海運会社のアライアンスの変化、より深い洞察力と迅速な意思決定の必要性により、よりダイナミックになってきています。お客様のニーズもより高度化し、可視性とパフォーマンスの向上を求めています」と、Customer Integration, Senior ManagerのRalph Ho氏は言います。
「現在、ほとんどの運輸会社は、自社のバックエンド技術に関してキャッチアップの段階にあり、ビッグデータ分析を行うための時間や能力、キャパシティを持っていません。しかし、私たちはビッグデータ分析こそが迅速な意思決定の鍵になると考えています。ビッグデータ分析を行わなければ、コンテナ取扱料金や積み込みの時間が増加し、コストの増加につながります。コスト増加は顧客満足度を低下させる要因となります」
「私たちは高度なアナリティクスを利用し、これまでにない可視性を提供することで、海運会社が問題に備えて事前に計画を立てたり、リアルタイム分析による意思決定の改善ができるようにしたいと考えていました。私たちはさまざまな種類の大量データを高度に処理できるプラットフォームを必要としていました」とHo氏は続けます。「ソリューションを素早く提供するために、プラットフォームには拡張性があり、新しいデータソースの実装ができ、よりデータドリブンである必要性がありました。加えて、お客様の要求を迅速に満たすためにデータの可視化機能も必要でした」
CargoSmartが初めに導入したテクノロジーは、データ統合プラットフォームのTIBCO integration、リアルタイムイベント処理ソフトウェアのTIBCO BusinessEvents、そしてデータの可視化およびエンドユーザー向けダッシュボードを提供する分析ソフトウェアTIBCO Spotfireでした。これらのテクノロジーにより、同社の顧客はより迅速な意思決定ができるようになりました。
「私たちとTIBCOの関係が始まったのは、2007年にイベントドリブン・アーキテクチャの構築を開始した時でした。そのプラットフォームは、多種多様なデータソースから大量のデータを処理します。会社は進化し続けました。2019年には、さまざまなタイプの情報を相互に関連付けて、リアルタイムに重要な例外の特定を支援するTIBCO Streaming softwareと、多様なデータを統合し、さまざまなサービス、プラットフォーム、IoTデバイスを利用したイノベーションを支援するTIBCO Flogo softwareを追加しました」
「TIBCOのアジャイルなテクノロジーにより、私たちはダッシュボード作成やカスタム分析の顧客との共同設計と導入を円滑に進めることができるようになりました。その結果、市場投入までの時間が短縮され、お客様のビジネス目標の達成に必要なものを正確に提供できるようになりました」とHO氏は言います。
FlogoとTIBCO Streaming softwareにより、CargoSmartはIoTデータにAIを適用し、問題発生時の処理に関する意思決定を強化し、その結果として、顧客体験を大幅に向上させました。一例として、医療用品メーカーは特定の用品が継続的に冷蔵されていることを把握する必要があります。現在では状況が変化した場合、IoT温度センサーにより、リアルタイムでビジュアルアラートを表示することができます。
「TIBCO のプロフェッショナルサービスにより、CargoSmartは短期間で専門知識を習得することができました」とHo氏は言います。「また、私たちはシステムの微調整を迅速に行うことができるようになり、お客様のニーズへの対応速度を高めることができました。TIBCOを導入する前はリリースサイクルに2週間を要していましたが、プラットフォームの完成により、日々リリースを行うようになりました。高いスループットと低コストでのスケールアップ、そして市場投入までの時間の短縮により、監視する船舶の数は過去1年半で4倍に増加しました」
「ある海運会社から、当社のリアルタイムイベント処理・検出エンジンを使用したことで、以前のメカニズムでは1時間内で32%しか完了しなかった船舶スケジュールの更新が同時間内で90%完了するようになったという報告を受けました」とHo氏は言います。「私たちは複雑な様々な要因に対して船舶の速度や距離を分析する、船舶速度/航路監視アプリケーションを開発しました。このアプリケーションの支援により、海運会社は過去2年間で最大3.5%の燃料消費量の削減を実現しました」
Ho氏は今後について「TIBCO Trailblazer Awardsの受賞は、CargoSmart が正しい方向に進んでいることを証明しています。私たちはアプリケーションを構築し、市場は私たちの成功を認めてくれました。これからも意思決定とビジネス機会の創出のために、ビッグデータ分析を活用し続けていきます」と述べています。