TIBCO® Data Virtualization(以下TDV)は本番環境のデータをキャッシュすることにより、データソースを仮想的に統合します。仮想統合されたデータは、利用者ごとにアクセス制御を行うことができるため、管理者は本番環境のデータを保護しながら、元のデータソースにアクセスできない利用者にデータアクセス権を付与することが可能です。権限を付与された利用者が、単一のアクセスポイントとなるTDVからデータにアクセスすることにより、適切なセキュリティやガバナンスを維持することができます。

BIアーキテクト
 Johannes Melkeraaen

Elkjop Nordic社、GDPR対応およびデータ利用者へ
簡単で安全なデータアクセスの提供を実現

迅速なデータアクセスとデータの保護、製品の市場投入を加速、間接費の削減

課 題

Elkjop Nordic社は北欧地域で25%のマーケットシェアを持ち、11,000人の従業員を抱えています。さらに同社はさらなる成長のために、B2B市場への参入および消費者中心の組織への移行を試みています。

同社の成長においてデータの活用は必要不可欠でした。しかし、300人の分析担当者を抱えながらも分析に必要な十分なデータを得られていないという課題がありました。同社はBusiness Intelligence(以下BI)ツールを利用して、自社のデータウェアハウスやその他のデータソースにアクセスしていましたが、多くのデータ利用者が粒度の細かいデータへのアクセスを要求している一方で、GDPRに準拠したセキュリティを保ちながら、利用者が求めるデータへのアクセス許可を与えることができませんでした。そのため、顧客情報や従業員情報など、機密性の高いデータをマスキングおよび保護しながら、利用者が必要とするデータにアクセスできる環境を構築する必要がありました。

解決策

Elkjop Nordic社は同社の課題の解決策として「TIBCO® Data Virtualization(以下TDV)」に着目しました。TDVは、本番環境のデータをキャッシュすることで各所にあるデータソースおよびデータを仮想的に統合することができます。データ仮想化によって開発、テスト、分析で使用するデータ抽出やデータコピーを行う必要がなくなるだけでなく、管理者は利用者ごとにデータのフィルタリングおよびマスキングができるため、データのセキュリティ制御も可能になります。TDVをデータの単一のコントロールポイントとして機能させることで、利用者はデータの所在や形式を気にすることなく、許可されたデータに簡単にアクセスすることができます。TDVを用いて実装されたVirtual Enterprise Data Access Layer(VEDAL)は実装後まもなく、あらゆる分析に用いられるようになりました。

「もし、あなたが分析担当者もしくはデータサイエンティストであれば、VEDAL経由で多様なデータにアクセスすることができます。」とBIアーキテクトのJohannes Melkeraaen氏は述べています。

TDVにはデータベースまたはその他のデータソースにアクセスするためのコマンドライン環境が必要ないため、データ利用者はオンプレミス、クラウド問わず、アプリケーション内で必要なデータをノンコーディングで簡単に取得することができます。「基盤となるデータソースへの接続を単一化することができるようになり、管理者は利用者に気付かれることなくデータソースの切り替えを行うことができます」。「VEDAL内では同社のデータセットを標準化されたサービスとして提供できるため、多くのエンドユーザフォーマット(REST+ODBC/JDBC)で簡単に利用できるようになりました。」とMelkeraaen氏は述べています。

効 果

停滞していたプロジェクトを推進

今までElkjop Nordic社は、データ利用においてGDPRの規定に抵触するリスクのある、いくつかのプロジェクトを中断せざるを得ませんでした。TIBCO® Data Virtualizationを利用することで、同社は機密性の高いデータのマスキングやセキュリティの強化を迅速に実装できるようになりました。データが利用できるようになったことで停滞していたプロジェクトが推進し、ビジネスを前進させることができました。

高速アクセス可能なデータサービス

Elkjop Nordic社はTIBCO® Data Virtualizationの導入により、元のデータソースにアクセスできないデータ利用者にデータアクセス権を付与することが可能になったことに加え、同社のデータサービス集約も実現しました。例えば、同社の受付エリアにある当日の売上を表示するテロップですが、これはテロップを表示しているシステムがTIBCO® Data VirtualizationのRESTサービスを呼び出し、POSシステムとeコマースのデータを取得しています。また、ERPのカスタムページもTIBCO® Data VirtualizationのRESTサービスを呼び出し、最新の株価、製品価格、キャンペーン情報を取得しています。

迅速なデータ保護

TIBCO® Data Virtualizationを利用することで、Elkjop Nordic社は機密性の高いデータを簡単に保護することができます。データ管理者はデータ利用者のアクセス許可、データのマスキングをわずか数分で実装することができます。この仕組みは組織の生産性を向上させ、効率的なフィードバックループの構築が可能です。

「データの保護のために、新しいプロジェクトを立ち上げ、開発者やプログラマを呼ぶ必要はありません」「TIBCO® Data Virtualizationがあれば、私たちはデータの提供にのみ集中することができ、簡単にテストを行い、利用者からは即座にフィードバックを受け取ることができます。加えて、デプロイは非常に簡単なため、複雑な準備を必要とせず、その時々で変更が可能です」とMelkeraaen氏は述べています。

間接費を削減し、製品の市場投入を加速

TIBCO® Data Virtualizationは専用のサーバ上で動作するため、簡単に新しいプロジェクトを実装することができます。以前はプロビジョニングに数日から数週間かかっていたものが、今では数分から数時間で済むようになりました。それにより同社のビジネスは加速し、製品の市場投入までの時間が大幅に短縮されました。

Elkjop Nordic社は年々売上規模を拡大していますが、Insight and Analytics部門の従業員の数はほとんど変わっていません。「同じマンパワーで、より多くの成果を上げています」とMelkeraaen氏は述べています。

今後の更なる効果を期待

TIBCO® Data Virtualizationの活用機会は、より多くの人がElkjop Nordic社に加わり、より多くのデータが収集されるにつれて、着実に増加してきています。同社はTIBCO® Data Virtualizationを用いて、効率性や有効性の観点から同社のビジネスの成長に働きかけることができるデータの活用に取り組んでいます。

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