マスターデータ管理(MDM)
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【第5回】
データマネジメントのテクニック解説「データファブリック」編

データドリブン型意思決定を実現すべく、データを誰でも容易に活用できる状態をDXの重要なマイルストーンとして掲げる企業が年々増加しています。しかし、その過程ではデータの有り場所や種類、環境、組織といった壁に直面します。

こうした壁は従来「サイロ」と呼ばれてきました。部門が違い、システムが違えば言葉もデータも異なります。
異なるものを一緒にしても混乱を生むだけなので、必要に応じてデータ連携をする発想です。

しかし近年、「サイロ」を「摩擦 (friction)」と呼び始めるようになりました。「どんなデータを渡すか」ではなく「何がデータ流通を妨げているのか」という発想です。言い方を変えるだけでなく、DXロードマップに名前が現れるようになりました。

それが「データファブリック」です。
データをつなぐのが糸、糸が絡み合ったのがネットワークで、糸が整然とつながったのが布つまりファブリックです。

データファブリックを実現するには、単なるデータ連携やデータ検索機能では足りません。全社アーキテクチャーとしてデータ全体を捉え、業務とシステムが連携して確実に進めていく必要があります。データハブの導入やデータカタログの構築はデータファブリックのパーツに相当します。今そこにあるデータのサイロを越えられるような単一のパーツは存在しません。

本セミナーでは、データマネジメントの中核でありながら、範囲が広く正体のつかみにくい「MDM(マスターデータ管理)」について、全7回にわたりその手法を個別に徹底解説します。第5回目のテーマは「データファブリック」です。

そもそもデータファブリックとは何なのかという基本的な内容から、データファブリック実現のための実用的な手法・利用すべきテクノロジーについて解説します。

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
TIBCO部
エバンジェリスト
水谷 哲

大手メーカー、外資系企業にて生産管理に従事。需要予測・需給計画・スケジューリング・MES全般に携わる中、データモデリングをきっかけにマスターデータ管理(MDM)と出会い、複数のMDMプロジェクトの推進に取り組む。
現在は、NTTコム オンラインにてTIBCOのエバンジェリスト活動に従事しながら、日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)の研究員やMDM研究会リーダを務め、各種セミナー等で講演。