日本国土開発株式会社様

モバイルウェブが、時間や人員が限られた
名称公募プロジェクトのスムーズな運用を支援

総合建設会社として、道路やトンネル、ダムなどの公共インフラから物流・商業施設、超高層マンション建設まで幅広く事業を展開する日本国土開発株式会社。同社が開発を手掛ける宮城県仙台市泉区・泉ヶ岳の新しいレジャーエリアに、泉ヶ岳を愛する仙台市民から名称を募集するため導入したのがNTTコム オンラインの「モバイルウェブ」でした。ここではその経緯と導入後の運用について、関連事業本部の福井氏と岡田氏にうかがいました。

日本国土開発株式会社
関連事業本部 不動産開発部泉ヶ岳プロジェクト マネージャー 福井 孝之 氏
関連事業本部 不動産開発部泉ヶ岳プロジェクト 岡田 光太郎 氏

地域活性を目指す新プロジェクトの象徴となる「施設名称」を公募

― はじめに、貴社の事業と、今回NTTコム オンラインの「モバイルウェブ」を導入したプロジェクトについてお聞かせいただけますか。

福井氏:私どもは1951年に戦後復興のための建設重機レンタル会社として設立され、2021年に創業70周年を迎えました。1953年、京都府や滋賀県を襲った台風災害の復旧工事を機に土木事業の請負を開始し、1962年には建築部門を創設しています。

近年の大きな転機となったのが東日本大震災です。戦後復興をルーツとするだけに、社会貢献は弊社にとっての使命であるということで、がれき処理や除染作業、減容化処理、中間貯蔵などの復旧復興事業を担ってまいりました。土木・建築以外に私が所属している関連事業本部では、不動産開発や太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー事業にも注力しています。

今回、「モバイルウェブ」は、宮城県仙台市に弊社が所有する遊休不動産のレジャー開発プロジェクト「泉ケ岳プロジェクト」で採用しました。「泉ケ岳プロジェクト」は、泉ケ岳という山の中腹に、キャンプサイト(25区画)と、キャンプフリーサイト、ワーケーション利用を想定して高速通信環境を整えたコテージ、温泉施設などを設備し、ウィズコロナの時代に、新しい働き方・休み方に沿った環境創出を目指しています。

岡田氏:泉ケ岳は仙台市民にとても馴染みが深い山です。春は桜、夏は木々の緑、秋は紅葉、冬は雪に包まれ、スキー場に人が集まります。仙台市内の小中学校約60校の校歌にも登場しますし、仙台市内で育った多くの方が、小学校高学年になると泉ケ岳で林間学校のような宿泊体験をするのだそうです。

今回の泉ケ岳プロジェクトは地域活性を目指すものでもあるため、泉ケ岳を愛する仙台市民の皆さまから施設名称を募集しようということで、泉ケ岳プロジェクトに参画していた私が募集の仕組み構築と運営を担当することになりました。

福井氏:入社2年目の岡田にとっては、泉ケ岳プロジェクトが初めての仕事です。そして、弊社にとってもこのプロジェクトはある意味、初めての仕事でした。
というのも、ご依頼ありきの請負事業中心でやってきた弊社が、今回は数十年手つかずだった土地を、どう有効活用するかというところから自社主導で取り組みました。いわば、会社の未来を創るプロジェクトだったわけです。彼の配属は、新入社員としては異例ともいえるものでしたが、若手ならではの新しい発想で、これまでになかったサービスを創って欲しいと考えてのことでした。

個人情報を扱う公募プロジェクトでは、セキュリティ面で安心できることが必須

― 「モバイルウェブ」導入のきっかけはどのようなところだったのでしょうか。

岡田氏:施設名称の公募は、私はもちろん弊社としても初めてのことでしたので、まずは「どうやって募集するか」というところから始めました。公募情報の専門メディアを運営している会社に委託する、もしくは我々自らWebフォーム制作ツールを導入して募集やデータ管理などを行うといった方法や、そのためのシステムをいくつか検討していきました。

その中で、施設に高速通信環境を導入するにあたって提携した東日本電信電話株式会社(NTT東日本)の担当者から、NTTコム オンラインの「モバイルウェブ」を紹介いただきました。他のツールよりもセキュリティ面に優れていて使いやすく、応募ページからフォーム作成まで一気通貫でサポートいただけることから採用に至りました。

― セキュリティ面や使いやすさ、一気通貫できる点を重視されたのはどういったお考えからですか。

岡田氏:この公募企画の担当者として、信頼できてなおかつ効率的という点は重要でした。お名前などの個人情報をお預かりするので、まずセキュリティ面で安心して任せられること。そして、操作しやすく、データの管理が煩雑でないこと。しかも時間が限られていましたので、募集ページや応募フォームの作成、データ引き渡しまで一気通貫でお願いできるところが決め手になったかと思っています。

比較検討したサービスやツールでは、セキュリティ対策がユーザーの私に依存するようになっていたり、サーバー管理の状況に不明点があるなど、やや不安がありました。フォーム作成についても、一から作っていく必要があったり、逆にテンプレートはあるけれども細かい調整ができないようになっていたりして、こちらが手をかけるか、やりくりをしなければならない仕様が多かったですね。その点、NTTコム オンラインの「モバイルウェブ」はセキュリティ対策がしっかりしていて安心できましたし、急な依頼で2週間しか時間がない中、細かい修正も反映させつつクオリティの高いページやフォームを作っていただき、ご担当者から運営方法を丁寧にご説明していただきました。

応募状況のレポートが見やすいので、募集途中でのテコ入れもスムーズ

― 実際にモバイルウェブで施設名称の公募を開始されてからはいかがでしたか。

岡田氏:募集期間中に応募状況のレポートメールが届くようになっていたのはありがたかったですね。「モバイルウェブ」にログインしていなくても、このレポートメールでおおよその件数を把握できましたし、どういった内容の応募が来ているのかもわかります。個人情報が含まれない状態で確認できるのも安心でした。

また「モバイルウェブ」にログインすれば、日ごとの集計もできていて、グラフなどで直感的に応募状況が分かります。例えば今回は1か月の募集期間を設けたのですが、2週間経った時点で少し応募件数が伸び悩んでいることをすぐ判断でき、追加の施策につながったので助かりました。

ちなみに募集期間後半、特に最終日にはかなりの件数のご応募をいただきました。モバイルウェブは時間を指定して自動でフォームを閉じられるので、営業時間内で締め切ったりせず、日付が変わるギリギリまでご応募いただくことができました。

最終的に、募集ページは約13,000ビュー、応募数は約900件になりました。専門メディアの方にも「全国ではなく仙台市民限定の募集でこれだけ集まったのはかなり良かったのではないか」と仰っていただき、社内でも好評で、うれしかったですね。

応募していただいた名称はただいま選考中でして、お披露目は2022年1月、施設の一般利用開始は来春を予定していますが、仙台市民に愛される憩いの場となるような、そんな名称になればと願っています。

― 仙台市の人々にとっても、御社にとっても大切な場所の名前を募るために、モバイルウェブがお役に立てたことをとてもうれしく思います。今後もぜひ、未来の新しいサービスのためにモバイルウェブを活用していただけますと幸いです。本日はありがとうございました。

課題

  • 名称公募プロジェクト運営を、時間や人員が限られた中で実施することになり、スムーズに募集・運営できる環境が必要だった
  • 個人情報を扱うため、セキュリティ対策の信頼性やデータ管理の効率が選定のポイントだった

効果

  • 募集ページ、応募フォームなどの制作は NTTコム オンラインのサポートもあり2週間で完成
  • セキュリティ面での不安やデータ管理で手を煩わされることもなく、募集期間中もすぐレポートを見られるため、途中時期でのテコ入れなども可能に
  • 募集締切を営業時間にとらわれずに設定できたこともあり、最終的に予想を超えるほどの応募数を獲得

お客様プロフィール

日本国土開発株式会社

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日本国土開発は土木・環境技術や建築技術、エネルギーインフラなど豊富な実績と確かな技術で、交通や港湾などの大規模開発からレジャー施設、住宅建設まで広く事業展開しています。