2021/07/19

オンライン面会のメリット・注意点は?病院・介護施設事例と利用アプリ

長引くコロナ禍により、入所者・患者と家族・親族との面会もままならない状態が続いてきたことを受けて、オンライン面会の実施を検討する病院や施設の担当者も増加の傾向にあります。

オンライン面会は新型コロナウイルス感染症が終息した後も、入所者・患者と遠隔地の家族・親族などの手軽な面会を可能にするなど、サービス向上に役立つでしょう。

本記事ではオンライン面会の方法やメリット・デメリット・注意点について解説します。実施事例も紹介するので、導入時の参考にしてください。

オンライン面会とは

オンライン面会とは、実際に顔を合わせる通常の面会とは異なり、インターネット上(オンライン)で行う面会です。ここでは、オンライン面会の概要や方法、オンライン面会に適している施設について解説します。

オンライン面会の方法

オンライン面会では、パソコンやタブレット、スマートフォンなどの電子端末でビデオ通話サービスを利用して、インターネット経由で面会を行います。ビデオ通話サービスはLINEといった普及しているSNSの機能を使う方法もあれば、ZoomやSkypeといったビデオ会議ツールを使う方法もあります。

どのビデオ通話サービスを選ぶべきかについては後述します。

オンライン面会に適している施設

ここでは、オンライン面会に適している施設として、介護施設と医療施設について解説します。

介護施設

軽費老人ホームや、サービス付き高齢者向け住宅(いわゆる「サ高住」)にオンライン面会を導入すれば、入所者や面会する家族・親族などに向けたサービスの一環になります。また、特別養護老人ホーム(いわゆる「特養」)や介護老人保健施設、介護療養型医療施設では、遠方の家族も入所者と手軽に面会できるようになり、便利です。

医療施設

オンライン面会は医療機関に入院中の患者と家族・親族の面会にも活用できるため、感染症対策として実施している病院もあります。患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の観点からも家族・親族との接触や関わりが重要とされており、居場所を問わず手軽に面会できるオンライン面会はQOL向上に有意義な手段です。

オンライン面会の3つのメリット

オンライン面会には「入所者・患者さまの精神的安定」「面会者の利便性アップ」「感染症対策」といったメリットがあります。それぞれについて、以下で解説します。

入所者・患者さまの精神的安定

介護が必要な状態や病気などで施設や病院に入所・入院している人には、室内に引きこもりがちで内向的になる傾向がみられます。そのような人の心の支えになるのは、多くの場合、気持ちや体調を率直に伝えられる家族との会話です。

しかし、感染症対策や物理的・時間的な理由で面会が困難な場合、入所者や入院患者は不安やストレスを解消できないまま、抱えこんでしまうケースも少なくありません。

オンライン面会によって家族とのコミュニケーションを手軽に取れるようになれば、自宅外で生活するストレスの解消や気持ちの支えとなるでしょう。入所者や入院患者の精神的な安定につながる効果が期待できます。

面会者の利便性アップ

オンライン面会であれば、施設まで出向かずに面会ができるため、面会時間を確保するだけで済みます。面会するための移動にかかる時間やコスト、体力的な負担を軽減できるのはもちろん、往復の時間を含めて「どのように時間をやりくりするか」という悩みも解決できるのです。

「多忙のため面会に行く時間を作るのが難しい」「遠方のため、なかなか施設に行けない」といった面会者にとっては、移動時間が不要なオンライン面会なら時間を調整しやすくなり、面会の頻度を上げられる可能性も出てきます。

このように、オンライン面会は入所者・入院患者だけでなく、面会する家族・親族の利便性向上にもつながるのです。

感染症対策

新型コロナウイルス感染症への対策として、介護施設の入所者や病院の入院患者と家族・親族との面会を控える動きが広がっています。しかし、オンラインであれば感染するリスクがないため、コロナ禍や他の感染症が流行している時期でも、面会しやすくなります。

また、オンライン面会の活用によって外部からの人の出入りを減らせる分、施設・病院のスタッフが出入り管理や消毒などに割く負担を軽減できる点もメリットです。

オンライン面会導入のポイント・注意点

オンライン面会を導入するにあたって、注意すべき点もあります。主に、機材や通話環境の整備、操作方法の周知やマニュアル作り、家族・親族の同意、感染症対策です。それぞれについて、以下で解説します。

機材の用意・管理

オンライン面会を実施するためには、施設側がインターネットに接続してビデオ通話ができるパソコンやタブレット、スマートフォンといった端末を用意する必要があります。それに伴い、備品の購入や管理などが必要です。また、面会者側もパソコンやタブレット、スマートフォンなど、インターネット経由でビデオ通話ができる端末を用意しなければなりません。

通話環境の整備

家族・親族との面会ではプライベートな話題が多くなるため、入所者・入院患者や家族・親族のプライバシーを守れるようなビデオ通話スペースを用意することが望ましいでしょう。また、実際に対面している場合と近い状態で快適にビデオ通話を行うためには、できるだけ、外部の音や映像が遮断できる環境を用意しておきたいものです。

マニュアル整備・操作方法の周知

ビデオ通話システムの操作方法がわからない人も少なくありません。そのため、オンライン面会の実施に際して、施設内と面会者の双方に向けた操作マニュアルの作成と周知が必要です。また、要介護者など自分自身での操作が難しい人の場合は、スタッフが付き添ってサポートしなければなりません。

親族の同意

ビデオ通話サービスによっては、利用者本人によるアカウント登録が必要なものがあります。また、映像や音声がWebアプリを経由するので、念のため、家族・親族の同意を事前に得ておくほうがよいでしょう。

感染症対策

介護施設や病院で複数の入所者・入院患者やスタッフが端末を使用する場合は、接触感染を防止する対策も必要です。端末の利用後は消毒するなど、端末を使用するうえでのルールを設け、徹底させましょう。

オンライン面会におすすめのツール・アプリの3要件

オンライン面会に使えるビデオ会議ツールやビデオ電話システム、ビデオ通話機能があるアプリには、多くの種類があります。どのツール・システム・アプリを選ぶべきか迷ったときに基準となる3要件について、以下で解説します。

安定性

オンライン面会を快適に実施するためには接続の安定性が非常に重要です。オンライン面会の時間や枠が限定される場合も多いため、トラブルが発生すればフォローが困難になりかねません。ビデオ通話中に接続が切断されることはないか、アクセス負荷や通信環境などによって音声・画質にムラが発生しないかなどをチェックし、接続の安定性が高いツールを選びましょう。

操作性

多くの人が使いこなせるようにするためには、操作が簡単であることも重要です。入所者・入院患者をサポートするスタッフはもちろん、電子端末の操作に不慣れなシニアであっても使いやすいツールを選ぶようにしましょう。利用を開始するまでの設定やビデオ通話開始前の手順は、少ないに越したことはありません。

費用対効果

オンライン面会サービスを提供し続けるために、コストを抑えたいと考える担当者もいるかもしれません。しかし、無料ツールはコストがかからないメリットがある反面、映像や音声の質にムラがあったり、通信が不安定であったりするデメリットがあります。一方、有料ツールなら一定の品質が保たれていますが、費用対効果の見極めも重要です。

オンライン面会を実施している施設の事例

ここではオンライン面会実施の事例として、LINEアプリを使用している特別養護老人ホームと、Google Duoを使用している病院のケースを紹介します。事前準備や面会枠の設定方法なども参考になるでしょう。

特別養護老人ホームにてLINEアプリを活用

茨城県のある特別養護老人ホームでは、平日+土曜日にLINEアプリを使用したオンライン面会を実施しています。スタッフの業務上、オンライン面会を利用できるのは入所者の家族のみ、面会時間は10分までです。

オンライン面会を希望する家族は事前に、利用条件が記載された「面会同意書」に入所者・面会者の氏名や面会者のLINE ID、メールアドレスなどを記入し、施設に提出します。次に、施設から送信されるメールに記載されたURLから、オンライン面会用アカウントと友達登録を行います。その後、オンライン面会の日時を予約すると、予約日時にオンライン面会用アカウントから着信を受けてビデオ通話を開始できます。

病院にて「Google Duo」を用いた面会を実施

東京都のある病院では、無料のビデオ通話アプリ「Google Duo」を使用して入院患者と面会者のオンライン面会を実施しています。

オンライン面会の対応時間は昼休みを除いた9:00~16:00で、面会枠は30分おきの設定です。面会者は面会日時を予約し、Google Duoアプリの事前インストールを行わなければなりません。面会時は病院からの着信に応答してオンライン面会ができます。

病院ホームページでは操作マニュアル「オンライン面会の手引き」を配布しつつも、自分での機器設定が難しい面会者のために、病院の1階から病棟にビデオ通話をつなぐサービスも行っています。

オンライン面会導入で知っておくべき補助金制度

コロナ禍における面会の困難をうけて、厚生労働省は一定の支援事業や補助金(※)で購入・整備した電子端末やWi-Fi環境などを、オンライン面会に使用することを認めています。補助金を活用してオンライン面会を導入できるので、検討してみてください。

※「高齢者施設等におけるオンラインでの面会の実施について」(2020年5月)にて「地域医療介護総合確保基金のICT導入支援事業で導入したタブレット端末等ハードウェアをオンライン面会に使用しても差し支えない」としている
※「令和3年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金」にて「医療機関において入院患者等が利用できる Wi-Fi 環境の整備等に要する費用については、本事業の補助対象」としている

オンライン面会には導入・運用がしやすいツールがおすすめ

オンライン面会は入所者・入院患者と面会者双方の利便性を向上させるだけでなく、人の出入り管理や消毒といったスタッフ業務の軽減にも効果的です。オンライン面会に使用するツールは通信の安定性や操作性を基準に選ぶとよいでしょう。

NTTコム オンラインが提供するビデオ通話サービス「ビデオトーク」は、アプリのダウンロードや友達登録などが不要で、簡単にビデオ通話を始められるサービスです。携帯電話番号宛に、SMSでビデオ通話用のURLを送り、相手はURLをタップするだけでビデオ通話を開始できます。スマートフォンを持っていればだれとでもつながることができる高品質かつスムーズなオンライン面会におすすめのツールなので、ぜひ、利用を検討してみてください。

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