2024/10/24
特定保健指導用に活用できるビデオ通話サービスと導入のメリットを解説
ICTの発展に伴い、特定保健指導の実施方法も多様化しています。とくにビデオ通話を活用した遠隔指導は、自宅や職場にいながら健康サポートを受けられる利便性から、多くの市町村や健康保険組合で導入が進められています。
特定保健指導にビデオ通話を活用することは、限られた時間で対応できる点や、対面で行うのと同様に表情や環境を確認しながら指導を進められることも大きなメリットです。
本記事では、特定保健指導にビデオ通話を導入するメリットや注意点などについて解説します。
- スマートフォンやパソコンの普及により、遠隔での特定保健指導のニーズが高まっている
- ビデオ通話を導入すると、場所や時間を問わずに特定保健指導を受けられるなどのさまざまなメリットがある
- ビデオ通話を活用した特定保健指導を行う際は、通信環境や機器の準備や個人情報の取り扱いへの注意などが必要
- 特定保健指導にはアプリやアカウント登録が不要でセキュリティ対策も十分な「ビデオトーク」がおすすめ
ICTを活用した特定保健指導のニーズが高まっている
特定保健指導は、生活習慣病などの予防や、健康維持・増進を目的として実施する保健指導のことです。近年は対面ではなく、スマートフォンやパソコンなどの情報通信機器を活用して遠隔で保健指導を行うニーズが高まっています。
これに伴い、保健指導実施者にはICTを効果的に活用する技術や知識が求められるようになりました。具体的には、ビデオ通話システムやアプリケーションの導入・操作、セキュリティ対策に関する知識などです。
特定保健指導でビデオ通話を導入するメリット
対面ではなくビデオ通話を利用して遠隔で特定保健指導を実施することには、次のようなメリットがあります。
- 自宅や職場で受けることができる
- スキマ時間や空き時間に受けることができる
- 表情や部屋の様子等多くの情報を得ることができる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自宅や職場で受けることができる
対面での特定保健指導は、役所や出張所等で行われるため、対象者が会場へ足を運ぶ必要があります。もしくは、実施者が対象者の元へ出向くこともあるでしょう。一方、ビデオ通話を導入してオンラインで特定保健指導を実施できれば、対象者は自宅や職場など都合の良い場所で指導を受けることが可能です。移動の手間や時間、交通費を削減できることが大きなメリットといえます。
スキマ時間や空き時間に受けることができる
対面の場合は会場を利用できる時間帯などに限りがあるため、忙しい人はなかなか時間を作ることが難しい場合もあります。しかし、ビデオ通話なら比較的自由に時間を設定できることもメリットです。移動の時間も不要なため、忙しい人でも仕事や家事のスキマ時間や空き時間に受けやすいでしょう。
表情や部屋の様子等多くの情報を得ることができる
ビデオ通話は、電話で会話する場合に比べるとより多くの情報を得ることができます。たとえば対象者の顔や表情、部屋の様子などです。また、画面上で資料などを提示することも可能なため、対面に近い形で面接を行えます。
また最近のシステマティックレビューでは、ビデオ通話を活用した保健指導は、文書を用いた保健指導と比較して、運動不足や肥満に効果が出やすいことが示唆されています。
参考:医療インターネット研究ジャーナル - 喫煙、栄養、アルコール、身体活動、肥満の健康リスクに対する個別のリアルタイムビデオカウンセリングの有効性:システマティックレビュー
ビデオ通話を活用した特定保健指導を行う際の準備とポイント
ビデオ通話を活用して特定保健指導を行うことにはさまざまなメリットがありますが、次のような準備と注意が必要です。
- 通信環境や機器を用意する
- 個人情報の取り扱いに十分注意する
- 共有する資料についてルールを決めておく
- 指導開始前に本人確認を行う
- 表情豊かに話す
より効果的に実施するために、1つずつ確認していきましょう。
通信環境や機器を用意する
ビデオ通話を活用した特定保健指導を効果的に行うためには、安定した通信環境と適切な情報通信機器の準備が必要です。とくに通信速度が遅いと、音声や映像が途切れて指導がスムーズに進まない可能性があります。できるだけ高速で安定した通信環境を整え、事前にテストしておきましょう。
また、スマートフォンやパソコンにツールをダウンロードする必要がある場合は、事前に準備しましょう。操作に慣れていないとトラブルが発生することもあるため、操作方法も事前に確認しておくことがおすすめです。操作方法をまとめたマニュアルなどがあれば、対象者にも事前に送付しておきましょう。
個人情報の取り扱いに十分注意する
特定保健指導では、対象者の健康情報などの個人情報を取り扱うため、情報が漏えいしないように厳重な注意が必要です。ビデオ通話を利用する場合、次のような対策を行いましょう。
- 第三者のいない個室など、できるだけセキュリティが守られる環境で面接を実施する
- グループ支援において個別支援を行う場合には、ビデオシステム上で空間を分ける
- 使用する機器のセキュリティを確保する
- 家族の同席については、事前に対象者と家族の意向を確認する
共有する資料についてルールを決めておく
面接時には対象者の課題に合わせてスライドや文書、動画などの教材を提示できるようにしておくことが重要です。ただし、提示する資料についてはルールを決めておきましょう。たとえばセキュリティの観点で画面共有が難しい個人情報が含まれる資料などは、事前に送付しておく必要があります。
また、画面越しに資料を共有する場合、対象者側の端末によって見え方は変わります。スマートフォンでも見やすい資料を作る、ポイントとなる箇所をわかりやすく記載する、などの工夫が必要です。
指導開始前に本人確認を行う
ビデオ通話の開始時には、指導の対象者が本人であるかの確認が必要です。個人情報を取り扱うため、誤って第三者が混在してしまうことは防がなければなりません。本人確認のプロセスを事前にしっかりと取り決め、確実に実施しましょう。こうしたプロセスを徹底することで、信頼性の高い保健指導を行うことができます。
表情豊かに話す
画面越しの会話は、対面に比べて表情や反応の読み取りが難しいなど、コミュニケーションが取りづらい場合が多いです。そのため、できるだけ表情豊かに話すことを心がけましょう。身振り手振りを大きくしたり、常に口角を上げて笑顔でいることを意識したりすることも効果的です。
また、しっかりとカメラに目線を向けることを心がけると、真剣に話を聞いていることが伝わり、対象者が安心して話しやすくなります。
特定保健指導にはアプリやアカウント登録不要の「ビデオトーク」の活用がおすすめ
特定保健指導にビデオ通話を導入する際には、ツール選びが重要です。操作方法が難しかったり、使用するまでに手間がかかったりすると、スムーズに特定保健指導を実施できない可能性があります。
NTTコム オンラインが提供する「ビデオトーク」は、あらゆる対面業務をオンライン化できるビデオ通話ツールです。ユーザーはSMSで届いたURLをワンタップするだけで、すぐにビデオ通話を開始できます。専用のアプリのインストールやアカウント登録は不要で、簡単に操作できることが大きな特徴です。スマートフォンやパソコンの操作に慣れていない実施者や対象者にも、安心して使っていただけます。
また、通信は暗号化され、ネットワークからアプリケーションまで強固なセキュリティ対策が施されています。特定保健指導に活用する場合でも「ビデオトーク」なら大事な対象者の情報を安全に保護することが可能です。
スペシャリストによる導入支援サポートも無料で受けられるため、特定保健指導へのビデオ通話の導入を検討されている方は、ぜひNTTコム オンラインが提供する「ビデオトーク」を試してみてください。