2024/08/20
ドラッグストアでのビデオ通話による服薬指導とは?オンライン服薬指導の注意点も解説
従来は対面での対応が必要だった服薬指導ですが、2020年の法改正を経てビデオ通話ツールを使ったオンラインでの服薬指導が幅広い範囲で認められるようになりました。ドラッグストアもビデオ通話ツールを導入すれば、オンライン服薬指導を実施できます。
この記事では、ドラッグストアにおけるビデオ通話による服薬指導について解説します。制度の概要と導入する際の注意点を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
- ビデオ通話による服薬指導とは、従来は対面が基本だった服薬指導をビデオ通話ツールを使ってオンラインで行うこと
- 従来はオンラインの服薬指導は原則不可となっていたが、法改正によってルールが大幅に緩和された
- 現在は禁止されている要指導医薬品のインターネット販売が、2025年からはビデオ通話による服薬指導を条件に許可されるようになる見込み
- ビデオ通話による服薬指導を行う際は、ITリテラシーの低い人でもスムーズに使えるよう操作が簡単なツールを選ぶことが大切
ドラックストアでのビデオ通話による服薬指導とは?
ドラッグストアや調剤薬局では、処方薬を販売する際に薬剤師が薬の正しい使い方や副作用についての注意点などを説明する「服薬指導」が行われます。従来の服薬指導は対面でのやりとりが基本でしたが、法改正によって近年ではビデオ通話による服薬指導も認められるようになりました。
ここでは、ビデオ通話機能を使ったオンライン服薬指導の概要について解説します。
オンライン服薬指導とは
オンライン服薬指導とは、ビデオ通話ツールなどを使ってオンラインで服薬指導を行うことです。従来の医薬品医療機器等法(薬機法)ではオンライン服薬指導は原則不可となっていましたが、法改正によって2020年9月1日から実施可能となりました。
従来は「同一の薬に対して対面での服薬指導を受けたことがなければオンライン服薬指導には移行できない」といった条件があり、実施のハードルが高い制度でした。しかし、新型コロナウイルス感染症が流行した際に特例的に条件が緩和されたオンライン服薬指導が運用されたことを受け、2022年3月31日に薬機法に基づくルールが緩和されています。
これにより、薬剤師の判断と責任に基づいて初回からオンライン服薬指導の実施が可能になりました。薬の種類も原則としてすべての薬が対象となっていて、実施できる範囲が大幅に拡大されています。
関連記事:オンライン服薬指導とは?実施の流れやポイントを解説
ビデオ通話で服薬指導を行えば要指導医薬品もネットでの販売ができるように
ビデオ通話による服薬指導は、要指導医薬品のインターネット販売にも用いられる方向で検討が進んでいます。従来は対面でしか購入できなかった要指導医薬品が、2025年以降はビデオ通話による服薬指導の実施を条件にインターネット販売が認められる予定です。
要指導医薬品とは、医療用医薬品から市販薬となって間もない薬のことです。慎重に扱う必要があるため、購入するには薬剤師から対面で書面による説明を受けなければなりません。そのため、インターネット販売は不可とされていました。
しかし、冒頭で紹介した通り厚生労働省はビデオ通話による服薬指導を行えばインターネット販売を可能とするよう検討を進めています。これが認められれば、緊急避妊薬など一部の薬を除き、ほぼすべての薬がインターネットで購入できるようになる見込みです。
ただし、咳止めなど一部乱用が指摘されている薬もあります。このような薬については20歳未満の複数購入の禁止や、インターネット販売ではビデオ通話による本人確認を義務付けるといった検討も進められています。
オンラインでの服薬指導の注意点
オンラインで服薬指導を行う場合は、患者の通信環境やITリテラシーによってスムーズに進められるかどうかが大きく変わる点に注意が必要です。
通信環境が不安定だと映像や音声が乱れる原因になり、服薬指導に支障が出ます。通信が混み合う時間帯や、山間部など通信環境が整っていない場所では、患者の様子を確認しながら薬の説明をするのは難しいでしょう。
音声のみの服薬指導は不可のため、必ず映像をやりとりできるビデオ通話ツールが必要です。電話であれば多くの人が抵抗なく使えますが、パソコンやスマートフォンが必要になるビデオ通話は慣れていない人も少なくありません。
ITリテラシーの低い人でも利用しやすいように、少ない手順で操作できるわかりやすいツールを選ぶことが大切です。
オンラインでの服薬指導にはアカウント登録・ダウンロード不要のビデオトークがおすすめ
薬機法の改正によって、オンラインでの服薬指導が可能となる範囲が広がりました。要指導医薬品のインターネット販売もオンライン服薬指導を条件に認められる見込みなので、ビデオ通話ツールの導入を検討しているドラッグストアも多いでしょう。
ドラッグストアはさまざまな人が利用するので、パソコンやスマートフォンの操作が苦手な人でも利用しやすいツールを選ぶのがポイントです。わかりやすい手順でスムーズに使えるツールを探してみてください。
オンラインでの服薬指導には、NTTコム オンラインが提供する「ビデオトーク」がおすすめ。SMSで届いたURLをタップするだけでビデオ通話を始めることができ、事前のアカウント登録や専用アプリのダウンロードは必要ありません。オンライン服薬指導には、最小限の操作でビデオ通話ができる「ビデオトーク」をぜひご活用ください。