2019/11/19
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社は、不動産情報サイト業界を対象に、顧客ロイヤルティを測る指標であるNPSのベンチマーク調査を実施しました。有効回答者数は、1,883件でした。
<調査対象企業(アルファベット順、50音順)>
at home(アットホーム)、CHINTAI、LIFULL HOME'S(HOME'S)、SUUMO(スーモ)、Yahoo!不動産
不動産情報サイト5社のうち、NPS®のトップは3年連続でSUUMO(-26.9ポイント)となり、最下位の企業との差は21.5ポイントとなりました。不動産情報サイト5社のNPS®平均は-36.7ポイントとなり、2018年比+1.0ポイントと、ほぼ横ばいの結果となりました。
18の要因別に満足度と重要度を分析したところ、重要度が高いにも関わらず満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップがもっとも大きかった)項目は、「物件情報の正確さ」となりました。次いで、「物件情報の見やすさ(間取り図や写真など)」、「目的に合った物件の探しやすさ、検索のしやすさ」となり、物件情報を正確にわかりやすく伝えることや、物件の見つけやすさに対して、改善への期待が高い結果となりました。
1位のSUUMO(スーモ)は、上記のギャップの大きかった項目すべてで、満足度が業界トップとなったほか、「特集などのコンテンツのおもしろさ」や「スマホアプリの使いやすさ」などの幅広い項目において、高い評価を得ていました。
当該不動産情報サイトを利用する際決め手となった情報源を調査したところ、1位は「当該サイトの内容をみて」(56.3%)、2位は「比較サイトでの評価」(18.0%)、3位は「家族や友人・知人からのお薦め」(口コミ)(16.3%)となりました。
また、年代別に分析したところ、20代、30代は「家族や友人・知人からのお薦め」や「消費者によるWebサイトやブログ」など、リアルやネットでの口コミを、他の世代よりも重視している傾向が見られました。一方、50代、60代以上は、「当該サイトの内容をみて」が他の世代よりも高い結果となりました。
図 年代別利用の決め手となった情報源
該当の不動産情報サイトからの不動産業者への問合せや、内見の有無について調査したところ、「推奨者」は「批判者」よりも問合せ、内見の双方において、大幅に経験割合が高い結果となりました。問合せについては、「推奨者」の65.7%がおこなっていましたが、「批判者」においては28.3%でした。また、内見をしたユーザーの割合は、「推奨者」の56.0%に対し、「批判者」は21.9%となりました。問合せ、内見ともに、「推奨者」と「批判者」では、経験割合に2倍以上の開きがありました。
図 推奨セグメント別問合せ及び内見の有無
不動産情報サイト5社のNPS(ネットプロモータースコア)およびロイヤルティ要因についての分析レポートです。推奨セグメント別の不動産業者への問合せ状況や、問合せ理由についても掲載しています。是非ご覧ください。