NTTコム オンライン、トラベル業界を対象にしたNPS®業界ベンチマーク調査結果を発表
~旅行プランの設計力や提案力が推奨度を高める~

2017年3月28日

  NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン) は、トラベル業界を対象に、顧客ロイヤルティを図る指標であるNPS®の業界ベンチマーク調査を実施しました。この結果、最もNPS® が高いのは阪急交通社となりました。
  また、業界全体で「企業イメージ」や「予約のしやすさ」など14の項目について調査したところ、「旅行プランの品質」の満足度が最も高く、「店舗の混雑度合」の満足度が最も低くなりました。また、「推奨者」は旅行プランの設計力や提案力についての満足度が高い一方、「批判者」はお問い合わせ時の対応について不満があることが分かりました。

調査結果の詳細はこちらからご覧ください:
https://research.nttcoms.com/database/data/002061/

<調査結果のポイント>

1.NPS®1位は阪急交通社

  トラベル業界6社のうち、NPS®のトップは阪急交通社(-7.8ポイント)。最下位の企業との差は20.1ポイントであり、6社の平均は-18.9ポイントとなった。
  全体の26.7%の回答者が推奨度として「8」を選択しており、「5(どちらともいえない)」は19.8%となった。

2.業界全体では「プランの品質」の満足度が最高

  「品揃えの幅広さ」や「問い合わせ時の対応のよさ」など14の要因別に重要度と満足度を調査したところ、満足度が最も高かったのは「プランの品質」、次いで「品揃え(旅行プランや航空券)の幅広さ」となった。満足度がもっとも低かったのは「店舗の混雑度合」、次いで「店舗の利便性(立地、営業時間等)」と店舗に関連した要因がならんだが、いずれも重要度は低い結果となっており、「場」としての店舗の位置づけが低下しているように見られた。
  一方で、重要度が高いにも関わらず満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップが最も大きかった)項目は、「コストパフォーマンス」、次いで「キャンペーンなどの特別値引きプラン」となり、価格に関する内容で課題が見られた。

3.「推奨者」は旅行プランの設計力や提案力を重視

  「推奨者」(推奨度9~10)と「中立者」(推奨度7~8)、「中立者」と「批判者」(推奨度0~6)の間で各項目の満足度を比較したところ、「推奨者」と「中立者」で満足度に最も開きがあったのは「柔軟なプラン設計」。次いで「要望に合ったプランの提案」。旅行プランの設計力や提案力が「推奨者」と「中立者」を分ける要素となった。
  一方、「批判者」と「中立者」で満足度に最も開きがあったのは「お問い合わせ時の対応のよさ」。次いで「コストパフォーマンス」。お問い合わせ時の満足いく対応と、旅行プラン等のお得感への評価が「批判者」と「中立者」の差となった。

図 NPS®セグメント別満足度平均

4.決め手となった情報源は「ホームページ」

  当該企業・ブランドを選ぶ決め手となった情報源を調査したところ、「ホームページ」(35.0%)、「家族や友人・知人からのお薦め」(25.1%)、「新聞や雑誌の記事や広告」(14.5%)、「販売員の質」(14.3%)が上位となった。ウェブサイトの利便性が重視されたのと同時に、口コミや紙媒体、販売員の質など、リアルな体験も情報源として重視されていたのが分かる。

5.推奨度が高い人ほど継続意向も高い傾向

  「今後も利用したいか?」を0から10までの11段階でたずねたところ、推奨者では平均9.5、中立者では平均7.8、批判者では平均5.7と、推奨度が高いほど継続意向が高い結果となった。

図 NPS®セグメント別 継続利用意向平均

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nps-solution@nttcoms.com

https://www.nttcoms.com/service/nps/