NTTグループのSMS送信サービス、キャリア共通番号によるSMSフィッシング対策の導入支援体制を強化
~キャリア公式「共通番号」照会サイトの公開に伴い、企業への掲載推奨を開始~

2025年10月7日

SMSを悪用したフィッシング詐欺が全国的に拡大する中、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの携帯電話キャリア4社は、SMS送信に用いられる企業公式番号(SMS共通番号)を確認できるポータルサイト(SMS共通番号/共通ショートコード情報サイト)を2025年7月より開設しました。

これを受け、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:稲葉 秀司、以下NTTコム オンライン)は、NTTグループのSMS送信サービス「NTT CPaaS - SMS API」および「空電プッシュ」(以下、NTTグループのSMS送信サービス)のクライアントに対して、共通番号の取得および公式サイトへの掲載による導入支援を強化いたします。

1.背景 ~SMSフィッシング被害の深刻化~

SMSを利用した「なりすまし詐欺」はここ数年で急増しており、宅配事業者やECサイト等を装ったフィッシング詐欺SMSにより、ユーザーの個人情報や金銭が不正に取得される被害が多発しています。こうした中で、SMSを受信したエンドユーザーが送信元番号を検索する割合は72.9%(図)と増加しており、エンドユーザーにとって、送信元SMS番号が正規の企業から送信されたものかどうかを確認できる手段の整備が求められてきました。

図:フィッシング対策協議会「フィッシングレポート2025」内グラフ 「4. SMSを用いたフィッシング詐欺についての意識調査」よりNTTコム オンラインが再編集

2.携帯キャリア共同のポータルサイトの運用開始

携帯キャリア4社が共同で運用する「SMS共通番号/共通ショートコード情報サイト」(以下ポータルサイト)が2025年7月に開設し、SMSの送信元番号の一覧を番号から検索・確認できる仕組みが整備されました。これにより、SMSを受信したエンドユーザーはメッセージが正規の企業から送られたものであるかを確認し、安心して開封できるようになりました。

3.当社の取り組み

NTTコム オンラインは、NTTグループのSMS送信サービスのクライアントに対して、SMSキャリア共通番号(共通ショートコード)の活用とあわせて、ポータルサイト掲載の申請案内などSMSの信頼性向上対策をトータルでご支援します。

今回のNTTグループのSMS送信サービスの「キャリア共通番号/共通ショートコード」のSMS詐欺対策強化の開始について、SMS提供キャリアの株式会社 NTTドコモより、以下のコメントを頂いております。

株式会社 NTTドコモ

NTTドコモとしても、フィッシング詐欺を目的としたSMSの利用については由々しき問題であると認識しております。この度、共通ショートコードとその番号を利用する企業/団体名を掲載したサイトを通信キャリア4社共同で新たに開設いたしました。本サイトも併せてご確認いただくことで、審査を経た企業からのメッセージとしてお客さまにあんしんしてご利用いただくことができます。
今後も、ビジネスにおけるSMSの適正利用に向け、SMS事業者さまと共にあんしんしてSMSを利用できる環境の整備に取り組んでまいります。

NTTコム オンラインは、企業とそのお客様が安心安全にSMSをご活用いただくために、今後、SMS送信番号を提供する際、ポータルサイトへの掲載を推奨するとともに必要な申請サポートをご提供してまいります。
また、SMS以外のオムニチャネルコミュニケーションにおいても、セキュリティと信頼性を高める環境の整備を継続的に展開してまいります。

お問い合わせ先

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
コミュニケーション・プラットフォームサービス部

info_kara_push@nttcoms.com

https://www.nttcpaas.com/