2025/08/08
2025年7月10日(木)、日頃Spotfireをご利用いただいているユーザー様をお招きし、「Spotfireユーザー様向け特別セミナー&交流会2025」を当社セミナールームにて開催いたしました。
当日は、SpotfireビジネスユニットのキーパーソンであるBrad Hopper氏とJingchuan Lin氏を講師にお迎えし、会場には60名を超えるユーザー様、パートナー様にお集まりいただきました。
アンケートでは、参加者の95%が「満足」「やや満足」と回答され、学びと交流の深まる、有意義な会となりました。その模様を、少しだけご紹介します!
※本イベントでご紹介したSpotfire の今後の方向性に関する内容は、現時点での計画に基づくものであり、予告なく変更または中止される可能性があります。
本年6月に新たにNTTコムオンラインの代表取締役社長に就任しました、稲葉秀司のご挨拶のあと、最初の基調講演としてCloud Software Group社SpotfireビジネスユニットのVice President of Vertical MarketsであるBrad Hopper氏に登壇いただきました。Brad Hopper氏は製造業のバックグラウンドを持ち、Spotfire設立初期からその発展に貢献されてきたエキスパートです。Spotfireの歴史と共に歩んできた方から直接お話を聞ける、またとない機会となりました。
Brad Hopper氏のセッションは、Spotfireが今後ますます半導体業界における分析・解析を強力にサポートするツールへと進化していく、という力強いメッセージが中核にある、非常に濃密な内容でした。
特に、業界が直面する「データのサイロ化」や「継続的なデータ量の増加」といった課題から、「AI活用」や「大量データ処理プラットフォームとの組み合わせ」といった最新トレンドまでSpotfireが包括的なソリューションを提供していくことが示されました。
次に、Spotfireの新しいパッケージングに関する情報が共有されました。特に、より高度な分析・解析を可能にする「Spotfire Data Science」というパッケージの強みが紹介され、参加者の関心を集めていました。
休憩をはさみ、同じくSpotfireビジネスユニットのLead Data Scientistである Jingchuan Lin氏より、生成AIでの分析支援機能が強化され、Spotfire Copilot 2.0を活用した SPC(統計的工程管理)や、より大規模なデータセットにおける演算が可能なPush Computeに関するデモンストレーションを実施しました。
まずは「Spotfire Copilot 2.0」をSPC(統計的工程管理)のシナリオで紹介するデモンストレーションが実施されました。
Spotfire Copilotにより、データやビジュアライゼーション(グラフなど)の内容を自然言語で要約したり、データ関数を利用し、パラメータ毎の計算を対話形式で実行させる、また、指示に応じて、Pythonスクリプトを自動で生成するなどのデモをご覧いただきました。特に注目されたのは日本語への対応です。デモでは、日本語の指示をSpotfire Copilotが正確に理解し、適切な回答を生成する様子が披露されました。
続いて、より大規模なデータセットにおける演算を可能にする「Push Compute」機能のデモンストレーションが実施されました。これはDatabricksなどのデータプラットフォームとの連携を強化する機能で、計算処理をDatabricks側に“プッシュ”して実行させます。これにより、大量のデータをSpotfireに移動させることなく、高速かつ効率的な分析が可能になる点が紹介されました。
これは、増大し続けるデータ量に対するSpotfireのパフォーマンス向上への取り組みを示す、重要な機能アップデートのロードマップです。
最後のQ&Aセッションでも、ユーザー様から実践を見据えた多くの質問をいただき、大きな拍手の中、講演終了となりました。
弊社のセッションでは、データサイエンスソリューション部、担当部長 石田より、お客様がSpotfireの価値を最大限に引き出すための、多角的なご支援の取り組みについてご紹介しました。 弊社では、定期的な活用セミナーやトレーニングの提供はもちろんのこと、お客様一人ひとりの課題に寄り添う「伴走支援」や、統計的プロセス管理(SPC)テンプレートのような「カスタム開発」にも力を入れております。
また、NPS調査でいただいた「マニュアルが分かりにくい」といったお声をきっかけに、日本語資料をサポートデスクで拡充した、といった改善事例をお話ししました。
このように、単にツールを販売するだけでなく、お客様の成功までをトータルでサポートする弊社の姿勢をお伝えさせていただくセッションとなりました。
セミナーの最後は、お待ちかねの交流会です。 講師のHopper氏やLin氏を囲んで技術的な話に花が咲いたり、ユーザー様同士で活用ノウハウを交換したりと、非常に中身の濃い時間となりました。企業の垣根を越えて、Spotfireという共通点で繋がる新たなネットワークが生まれる、素敵なひとときでした。
昨年に引き続き、2年目の開催となった今年も、多くのユーザー様、パートナー様にご参加いただき、また皆さまと直接お話する機会を得られたこと、大変うれしく思います。
セッション中、皆さまがうなずきながら真剣に聞き入ってくださる姿が、とても印象的でした。
ご多忙のなかご参加いただいた皆さま、そして素晴らしい講演を披露してくださったBrad Hopper氏、Jingchuan Lin氏に、心より御礼申し上げます。
95%のお客様に次回のご期待も頂いておりますので、次回のイベントで、また皆さまにお会いできることを楽しみにしています!