DXというキーワードを背景に情報システムをどのようなものに変える必要があるのか、どんな組織体制で推進すべきかといった議論はよく⾏われます。⼀⽅でDX推進の燃料となる「データ」そのものの定義や構造に関しての議論は滅多に⾏われません。機能の検討をしていて「そもそも論」や「定義論争」で⾏き詰まってしまうのはよくある事です。
DXをドライブできるデータを突き詰めると、どこかで必ずマスターデータ管理(MDM)の強化が必要だという話題が出てきます。
本セミナーでは、データマネジメント業務の中核でありながら、範囲が広く正体のつかみにくい「MDM(マスターデータ管理)」について、全7回にわたりその⼿法を個別に徹底解説します。
第1回⽬のテーマは「データモデリング」です。
データモデリングはデータベース専⾨技術と考えてはいないでしょうか。データモデリングとは、⼈の知識や組織ルールを可視化して検証し、明⽰知化して共通理解へと導くテクニックです。特に組織横断、グローバル情報活⽤、外部データ利⽤などでは、データの意味を明⽰できないと誤ったデータの使い⽅になりかねません。例えば、典型的な⼤企業では「納期」に60種類もの別の意味があると⾔います。「顧客」「商品」なども同様です。意味を可視化し、部⾨間での差異を明確化し、共通認識を抽出するのがデータモデリングという⼿法です。今回のセミナーでは、業務をデータ視点から解明する⽅法や得られるメリットについて解説します。
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
TIBCO部
エバンジェリスト
水谷 哲
大手メーカー、外資系企業にて生産管理に従事。需要予測・需給計画・スケジューリング・MES全般に携わる中、データモデリングをきっかけにマスターデータ管理(MDM)と出会い、複数のMDMプロジェクトの推進に取り組む。
現在は、NTTコム オンラインにてTIBCOのエバンジェリスト活動に従事しながら、日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)の研究員やMDM研究会リーダを務め、各種セミナー等で講演。