NTTコム オンライン、トラベル業界を対象にした NPS®ベンチマーク調査2017結果を発表
~「推奨者」の年間旅行代金は「批判者」の2.5倍~

2017年12月6日

  NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン) は、トラベル業界を対象に、顧客ロイヤルティを図る指標であるNPS®の業界ベンチマーク調査を実施しました。この結果、最もNPS®が高いのは、ジャルパックとなりました。
  業界全体の特徴として、上位企業と下位企業のNPS®の差が小さく、また他業界に比べて平均NPS®も高い結果となりました。1位のジャルパックはブランドや旅の品質など、「信頼性」に関する項目で非常に高い評価を得ていました。一方2位企業は「ユーザビリティ」や「ポイント」、3位企業は「要望に合ったプランの提案」など、上位企業の中でも評価の高い項目に違いが出ており、ロイヤルティが高い中での差別化が重要となっていることが分かりました。
  また、従来型・オンラインなど業態別にみても、NPS®の差は小さく、従来型の旅行会社は「安心感」、日本のオンライン旅行会社は「ポイント」と「情報」、海外のオンライン旅行会社は「コスパ」など、異なる強みを持っていることが分かりました。

調査結果の詳細はこちらからご覧ください:
https://www.nttcoms.com/service/nps/report/travel/

<調査結果のポイント>

1.トラベル業界のNPS®1位はジャルパック

  トラベル業界12社のうち、NPS®のトップはジャルパックの-6.2ポイント。最下位の企業との差は21.4ポイントであり、他の業界と比較して差が小さい結果となった。12社の平均は-16.8ポイント。
  業界全体でもっとも回答が多かった推奨度は「8」の26.5%となった。

2.「コストパフォーマンス」と「お問い合わせ時の対応のよさ」が業界全体の課題に

  「サービスの信頼性」「柔軟なプラン設計」「予約のしやすさ、予約時の対応の良さ」など14の要因別に重要度および満足度をきいたところ、業界全体として、重要度が高いにもかかわらず、満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップがもっとも大きかった)項目は「コストパフォーマンス」。次いで、「お問い合わせ時の応対の良さ」となった。
  NPS® 1位のジャルパックはサービスやプランへの信頼性が特に高く、業界トップの評価を得ていた。また2位企業は「ウェブサイトのわかりやすさ」といったユーザビリティや「ポイントの貯まりやすさ、使いやすさ」、3位企業は「要望に合ったプランの提案」や「担当者の説明のわかりやすさ」など、上位企業の中でも評価されている項目に違いがみられた。

3.従来型やオンラインなど、業態によるNPS®に大きな差は見られない

  従来型の旅行会社、オンライン旅行会社(日本及び海外)にわけて分析したところ、NPS®平均でみると、従来型の旅行会社は-17.5ポイント、オンライン旅行会社は-15.8ポイント(日本のオンライン旅行会社は-14.1ポイント、海外のオンライン旅行会社は-18.4ポイント)となった。一般的に、従来型とオンライン型が共存する業界は、オンライン型のNPS®が高くなる傾向が見られるが、トラベル業界では、従来型のオンライン化が進んでいること、コスパの満足度の差が比較的小さいこと、業態毎に異なる強みがあること等から、業態によるロイヤルティの大きな差は見られなかった。
   また、業態毎の強みとしては、従来型の旅行会社は「安心」や「信頼」と企画の良さ、日本のオンライン旅行会社では「ポイント」と「情報量」、海外のオンライン旅行会社では最低価格保証などに象徴される「コスパ」が、特徴的な推奨理由となっていた。

4.推奨度が高いほど過去1年間の旅行代金が高い傾向

  推奨度が高いほど、対象の旅行会社に対し、過去1年間に支払った旅行代金が高い傾向が見られた。「批判者」(推奨度として0~6を選択した人)の年間の平均支払額を「1」とした場合、「中立者」(推奨度として7~8を選択した人)は「批判者」の1.5倍、「推奨者」は「批判者」の2.5倍の旅行代金となった。

図 NPS®セグメント別過去1年間に対象の旅行会社に支払った金額(批判者を1とした場合)

お問い合わせ先

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
データ&アナリティクス部

03-4330-8402

nps-solution@nttcoms.com

https://www.nttcoms.com/service/nps/