NTTコム オンライン、モバイル通信サービス業界を対象にした NPS®ベンチマーク調査2020の結果を発表
~契約プランや月額料金への理解度が高いほどNPS®が高い傾向。大手携帯キャリアは昨年比理解度が向上~

2020年11月12日

  NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン)は、モバイル通信サービス業界を対象に、顧客ロイヤルティを測る指標であるNPS®ベンチマーク調査を実施しました。この結果、最もNPS® が高いのは、大手携帯キャリアではNTTドコモ、MVNO・サブブランドではmineo(マイネオ)となりました。
  業界全体では、契約プランや月額料金への理解度が高いユーザーほど、NPS®も高い傾向が見られました。また、大手携帯キャリアでは、昨年比で料金への理解度が高まり、NPS®の向上が見られる結果となりました。

調査結果の詳細はこちらからご覧ください:
https://www.nttcoms.com/service/nps/report/mobile-service/

<調査結果のポイント>

1.大手携帯キャリア部門NPS®1位はNTTドコモ、MVNO・サブブランド部門NPS®1位はmineo(マイネオ)

  大手携帯キャリア3社のうち、NPS®のトップはNTTドコモ(-47.0ポイント)となり、最下位の企業との差は13.2ポイントとなりました。大手携帯キャリアのNPS®平均は-52.7ポイントとなり、昨年比+6.6ポイントとなりました。
  MVNO・サブブランドにおいては対象となった5社のうち、NPS®のトップはmineo(マイネオ)(-21.3ポイント)となり、最下位の企業との差は14.7ポイントとなりました。MVNO・サブブランドのNPS®平均は-28.5ポイントとなり、昨年比+0.8ポイントとほぼ横ばいとなりました。

2.大手携帯キャリアでは、品質への満足度が高いものの、料金のお得さの向上やプラン充実が課題に

  大手携帯キャリアにおいて、20の要因別に満足度と重要度を分析したところ、満足度が最も高かったのは、「つながりやすさ・エリアの広さ」、次いで「通話品質」、「データ通信の速度」と、通信・通話の品質に関する項目となりました。一方、重要度が高いにもかかわらず満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップが最も大きかった)項目は「データ通信料金のお得さ」、次いで「ニーズにあった料金プランがある」、「音声通話料のお得さ」となり、料金や料金プランに関連した項目での、改善が期待される結果となりました。

3.MVNO・サブブランドでは、料金やプランに関する満足度が高いものの、一層のお得さと、通信品質向上への期待が高い

  MVNO・サブブランドにおいて、20の要因別に満足度と重要度を分析したところ、満足度が最も高かったのは、「公式アプリの使いやすさ・分かりやすさ」 となり、次いで「料金プランのわかりやすさ」、「ニーズにあった料金プランがある」、「データ通信料金のお得さ」と、ユーザビリティおよび料金に関する項目となりました。一方、重要度が高いにもかかわらず満足度が伸びなかった項目は「データ通信料金のお得さ」、次いで「データ通信の速度」、「つながりやすさ・エリアの広さ」となりました。「データ通信料金のお得さ」は、満足度が高かったものの、重要度はさらに高く、一層の改善を期待される項目となりました。

4.契約プランや月額料金の理解度が高いほどNPS®も高い

  契約プランや月額料金の内容への理解度を調査したところ、「十分に理解している」「大体理解している」ユーザーの割合は、大手携帯キャリアでは68.5%と、昨年比+4.8%となりました。一方、MVNO・サブブランドでは86.4%となり、昨年比+0.1%とほぼ横ばいとなったものの、理解度は大手携帯キャリアよりも高い結果となりました。
  契約プランや月額料金の理解度別にNPS®を分析したところ、大手携帯キャリア、MVNO・サブブランドともに、理解の進んでいるユーザーは、「あまり理解していない」「全く分かっていない」ユーザーよりも、大幅にNPS®が高い結果となりました。

図 契約プランや月額料金の理解度別NPS®

5.大手携帯キャリアユーザーの57.9%が対象のキャリアが提供するモバイル通信以外のサービスを利用。サービス利用者のNPS®は高い傾向

  大手携帯キャリアやそのグループ企業が提供するモバイル通信以外のサービスの利用有無について調査したところ、全体の57.9%が何らかのサービスを利用している結果となりました。利用者の割合は、昨年比+12.6%と大幅に伸びる結果となりました。
  最も利用率の高かったサービスは、「決済サービス(d払い、au PAY、PayPayなど)」(34.1%)、次いでショッピングサイト(29.2%)、クレジットカード(23.4%)となりました。決済サービスの利用率は昨年比+16.9%、ショッピングサイトは同+11.9%となり、大手携帯キャリアの提供するモバイル通信以外のサービスの利用が進んでいる様子が見られました。

図 大手携帯キャリアユーザーの関連サービス利用割合

  また、提供サービスの利用有無別にNPS®を分析したところ、利用者は非利用者に比べ、NPS®が高い傾向がみられました。利用サービスがあるユーザーのNPS®平均が-43.6ポイントだった一方、利用サービスの無いユーザーのNPS®は-65.1ポイントとなりました。

お問い合わせ先

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
マーケティング・アナリティクス部

nps-solution@nttcoms.com

https://www.nttcoms.com/service/nps/