NTTコム オンライン、NPS®ベンチマーク調査2021 生命保険部門 請求体験調査の結果を発表
~保険金・給付金の請求体験においては、デジタルを通じた情報発信の分かりやすさが課題に。
NPS®1位はソニー生命~

2021年6月24日

  NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン)は、NPS®ベンチマーク調査2021生命保険部門 請求体験調査を実施しました。本調査は、生命保険会社の体験の中でもロイヤルティへの影響の大きい、保険金・給付金の請求体験に焦点をあてた調査で、今回初めての実施となります。本調査において、請求体験を受けてのNPS®が最も高かった生命保険会社は、ソニー生命となりました。次いで、2位は東京海上日動あんしん生命、3位はメットライフ生命となりました。
  業界全体では、保険金・給付金の請求体験におけるコールセンターの対応の良さや、手続きの迅速さに一定の評価が得られた一方、公式Webサイトを通じた請求方法の確認やQ&Aの活用といったデジタル面での「説明の分かりやすさ」には、課題が見られる結果となりました。NPS®1位となったソニー生命は、「手続きの迅速さ」、「支払い金額・内容への納得感」において業界トップの評価を得ると同時に、公式Webサイトに関連した項目や、担当者に対する評価も高く、高いロイヤルティを実現する結果となりました。

調査結果の詳細は以下無料ダウンロード資料にてご覧いただけます:
https://www.nttcoms.com/service/nps/report/lifeinsurance_t/inquiry/

【NTTコム オンライン NPS®ベンチマーク調査2021】
今後のリリース予定:電力、クレジットカード、代理店型自動車保険・ダイレクト型自動車保険 他

<調査結果のポイント>

1.NPS®ベンチマーク調査生命保険部門 請求体験調査を初公表。NPS®1位はソニー生命に

  NPS®ベンチマーク調査2021生命保険部門 請求体験調査は、生命保険会社へのロイヤルティへの影響の大きい保険金・給付金の請求体験に焦点をあてた調査になります。生命保険会社との契約、アフターフォローなどの一連の体験を包括したNPS®ベンチマーク調査2021生命保険部門と、今回の請求体験調査を比較すると、請求体験調査のNPS®平均の方が20ポイント程度高くなっています。請求体験が、お客様が生命保険会社に対しエンゲージメントを感じる一つの重要なきっかけとなっていることが分かる結果となりました。

図:NPS®ベンチマーク調査2021 NPS®平均(線は最大値及び最小値)

  生命保険部門 請求体験調査の対象となった生命保険会社12社のうち、NPS®のトップはソニー生命(-11.9ポイント)、2位は東京海上日動あんしん生命(-21.4ポイント)、3位はメットライフ生命(-24.6ポイント)となりました。トップ企業とボトム企業の差は29.6ポイント、12社のNPS®平均は-30.6ポイントとなりました。

図:生命保険(請求体験)におけるNPS®の分布

  NPS®1位のソニー生命は、「支払い金額・内容への納得感」や「請求から支払いまでの迅速さ」において業界トップの評価を得ているのに加え、Webサイト関連の項目や、担当者に関連した項目でも高い評価を得ていました。
  一方、NPS®2位となった東京海上日動あんしん生命は、「担当者の説明の分かりやすさ」や「オペレーターの親身な対応」といった人を介したコミュニケーションの部分が評価されており、NPS®3位となったメットライフ生命は、「Webサイトでの情報収集のしやすさ」といったWebサイト関連の項目や、「請求から入金までの流れ・手順のわかりやすさ」といった請求関連の項目で高い評価を得ていました。

2.保険金・給付金の請求体験における「コールセンターの対応の良さ」と「請求手続きの迅速さ・簡単さ」への評価は高い

  保険金・給付金の請求体験における16の要因別に満足度を0~10の11段階できいたところ、業界全体で満足度平均が高かった項目1位は「オペレーターの説明の分かりやすさ」、次いで、「請求から支払いまでの迅速さ」、「手続きの簡単さ」、「オペレーターの寄り添う姿勢・親身な対応」となり、コールセンター(オペレーター)に関連した項目と、手続きの迅速さ・簡単さが満足度上位となりました。
  一方、最も満足度が低かったのは、「Webサイトでの不明点の確認のわかりやすさ(Q&Aなど)」、次いで、「Web サイトでのコールセンターなどの連絡先の確認のしやすさ」となりました。

3.公式Webサイトを通じたデジタル面での「説明のわかりやすさ」が、業界全体の課題に

  請求体験におけるロイヤルティの要因を分析したところ、業界全体において、ロイヤルティを醸成している主要な要因は、「担当者の説明のわかりやすさ」 と「Webサイトでの請求手続きの実施のしやすさ」の2項目となりました。
  一方、ロイヤルティを高めるために優先的に改善すべき課題項目は、「Webサイトでの不明点の確認のわかりやすさ(Q&Aなど)」、「Web サイトでのコールセンターなどの連絡先の確認のしやすさ」など、満足度の低かったWebサイトに関連する項目となりました。
  満足度の高い「コールセンターの対応よさ」や「手続きの迅速さ」については、ロイヤルティへの影響は限定的ではあるものの、「あって当たり前品質」として一定の品質が期待される傾向がみられました。
  Webサイトを通じた請求手続きの実施のしやすさは評価されているものの、Webサイト上での不明点の確認のしやすさなど、デジタルを通じた情報発信の分かりやすさにおいては、課題がみられる結果となりました。

図:業界全体のロイヤルティ要因分析(ドライバーチャート)
詳細はダウンロード資料をご参照ください

4.公式Webサイトで保険金・給付金の申請手続きが完了した回答者はNPS®が高い傾向

  保険金・給付金請求手続きにおいて、利用した手段や経路を複数回答で調査したところ、最も割合が高かったのは、「担当者」の49.8%となり、次いで、「コールセンター」(27.3%)、「公式Webサイト」(20.9%)となりました。利用した経路や手段別にNPS®を分析したところ、「公式Webサイト」が-23.9ポイントと最も高く、次いで、「コールセンター」(-25.2ポイント)、「担当者」(-30.6ポイント)となりました。
  また、「公式Webサイト」の利用者に対し、公式Webサイトでの請求申請手続きの実施有無と、申請手続きの完結有無を調査したところ、公式Webサイト利用者のうち、60.0%が請求手続きがWebで完結している結果となりました。Webの利用者の中でも、特にこの層において、NPS®が高い結果となりました。

図:公式Webサイトでの請求体験手続き別NPS®(公式Webサイト利用者のみ)

お問い合わせ先

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
マーケティング・アナリティクス部

nps-solution@nttcoms.com

https://www.nttcoms.com/service/nps/