2021/11/17

ソーシャルリスニングによるトレンド分析

ソーシャルリスニングでわかる消費行動の変化の兆し ~「おうち時間 × 食品」編~

新型コロナの影響により、通勤や外出の機会がこれまでにないほどに減ってから1年以上が経ちました。在宅時間が増えることで、生活者の消費スタイルに少なからず変化がみられます。これから経済活動が正常に戻っていく過程で、一部は定着・派生していく可能性もあり、企業ブランドにとって、把握しておきたいテーマの一つではないでしょうか。
こうした消費行動の変化を探るヒントは、膨大なSNSの投稿データの中にも潜んでいます。本レポートでは、おうち時間による食品のカテゴリーにおける利用シーンの把握を目的としたソーシャルリスニング(SNS分析)を行いました。

感染者数減少後も「おうち時間」の投稿は底堅い傾向続く

「おうち(家)」または「在宅」のキーワードを含むX (旧Twitter)投稿を対象にして、2020年10月から2021年10月の13ヵ月間を集計したところ、1,982万件と多数の投稿量に及びました(図1)。また、日別の推移でみると、都市部を中心とした緊急事態宣言後にピークが発生しており、感染者数が減少した10月以降においても底堅い傾向が続いています(図2)。

図1:「おうち」「在宅」のX (旧Twitter)月別投稿数 *RT等を除く
図1:「おうち」「在宅」のX (旧Twitter)月別投稿数 *RT等を除く
図2:「おうち」「在宅」のX (旧Twitter)日別投稿数 *RT等を除く
図2:「おうち」「在宅」のX (旧Twitter)日別投稿数 *RT等を除く

次に、「おうち」または「在宅」のキーワードを含むX (旧Twitter)投稿数のうち、ハッシュタグ(#タグ)のランキングを集計したところ、飲料や食品に関連したワードがツイート内で多く言及されていることがわかりました。今回は、食品にスポットを当てたソーシャルリスニング・レポート(下記ダウンロード資料)にまとめています。

「おうち時間 × 食品」のソーシャルリスニング・レポートのポイント

オフィス近辺でのランチや外食から、自宅でご飯を食べるスタイルが主流となり、朝・昼・晩と頻度も増えた影響が#タグワードランキングに現れていました。また、全体の投稿ボリュームが大きい「自炊」「テイクアウト」「冷凍」のX (旧Twitter)投稿例をまとめて紹介しています。

1.「自炊」

調理器具やキッチン家電(一回り大きい冷蔵庫、低温調理器、ホットサンドメーカー、炊飯器、食洗器など)を購入する動きのほか、電子レンジの水蒸気調理や冷蔵庫の瞬間冷凍など高機能家電への関心にも広がり。フードロスや素材活用レシピなど、公式アカウントや個人から様々な工夫を発信。

2.「テイクアウト」

自炊ばかりなので気分転換したい、たまには違った食材や美味しい料理を楽しみたいというニーズから、Uber Eatsや出前館をこれまで使ったことがなかった方も加わり、自宅近辺の飲食店のテイクアウトの利用が増加。

3.「冷凍食品」

冷凍食品の味の向上や「プレミアム仕様」「旅気分」「昼食向け」などバリエーションの充実が評価されて昼食需要も高まり購入を増やす動き。一回り大型のモデルや冷凍機能など冷蔵庫の買い替えや保冷バッグやソフトクーラーの需要にも影響。

「おうち時間 × 食品」ダウンロード資料のご案内

本レポートでは、詳細な投稿例やソーシャルリスニングで分かることなどについてご紹介しています。ぜひダウンロードしてご覧ください。

(注)本レポートが分析対象としたX (旧Twitter)データは、商品キャンペーンの影響が大きいキーワードやリツイート(RT)を除いて集計しています。

ソーシャルリスニングについて

ソーシャルリスニングは口コミ分析やSNS分析ともいわれ、上述のように、最近の市場動向から商品カテゴリーを絞ってソーシャルリスニングを行うことで、今起きている消費行動の変化や生活者やユーザーの意識変容を生の声から発見することができます。
NTTコム オンラインでは、法人のお客さま向けにソーシャルリスニングツール「Buzz Finder」や関連サービスを提供しています。ソーシャルメディア上の生の声(VOC)をリアルタイムに把握したり、ネットやSNS上のリスクを早期に検知したりすることによって、ブランドセーフティの強化や製品・サービスの改善をご支援します。

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