2022/07/28
ソーシャルリスニングによるトレンド分析
ソーシャルリスニングでわかる消費行動の変化の兆し ~「プレステージ化粧品」編~
最近のソーシャルメディア上の投稿では、InstagramやYouTubeをはじめとした動画が引用されたツイートが増えています。短時間で多くの情報を伝達できる動画は、ブランドや商品の特徴を印象的に伝えられるため、共感性や拡散効果が高いといえます。
今回は、InstagramやYouTubeの引用が多くみられる「プレステージ化粧品」に着目して、動画コンテンツを含むソーシャルメディア上のコミュニケーションが消費者行動にどのような影響を与えているのかをテーマとして、ソーシャルリスニング分析を行いました。
プレステージ化粧品のうち、一定の条件で抽出・集計可能な4ブランド(SK-Ⅱ、クレ・ド・ポーボーテ、コスメデコルテ、アルビオン)が言及されたX (旧Twitter)投稿を対象として分析を行いました。
対象のX (旧Twitter)投稿は、図1のとおり、2021年の1年間で約58万件と活発に発信されていることがわかります。月別では、夏向け新商品やクリスマスコフレの発売時期と重なる5月と12月が一層増える傾向が見受けられました。全体ではキャンペーン関連のリツイートが多い中で、InstagramとYouTube上でのライブや動画を引用した投稿が拡散されていることに着目し、ブランド選択や購買行動に影響を与えている事象として分析を行いました。
Instagramが引用されたX (旧Twitter)投稿では、広告起用のタレントやアンバサダーに共感する様子や、美容家のインスタライブで見た質感などに興味喚起されて、購入につながった投稿が見受けられます。YouTubeが引用されたものには、タレントやメイクアップアーティストによる長尺の解説や一般ユーザーによる試用経験や使い比べの発信も多く、消費者が他者の評判を検索し、自発的にブランド選択の参考にしている傾向が窺えます。これらの投稿を通じて、メーカー発、ユーザー発の双方のコンテンツが購買行動に影響を与えている様子がわかりました。
ソーシャルリスニング・レポートの内容
●「プレステージ化粧品」のX (旧Twitter)投稿傾向
●Instagram関連投稿のトレンド
- SK-Ⅱ
- クレ・ド・ポーボーテ
- コスメデコルテ
- アルビオン
Instagram関連投稿では各ブランドともにCMやインスタライブ配信を視聴した上での反応が多くみられました。
●YouTube関連投稿のトレンド(各ブランドのまとめ)
YouTubeではタレントなどによる長尺の解説や、ユーザレビューを視聴しての発信が多く、メーカー、ユーザー双方発のコンテンツの影響が強くみられました。
●高頻度の動画広告に対する消費者の反応
動画広告については好感とネガティブな発信の双方が見られました。
無料ダウンロード資料のご案内
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関連調査
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ソーシャルリスニングについて
ソーシャルリスニングはクチコミ分析やSNS分析ともいわれ、上述のように、最近の市場動向から商品カテゴリーを絞ってソーシャルリスニングを行うことで、今起きている消費行動の変化や生活者やユーザーの意識変容を生の声から発見することができます。
NTTコム オンラインでは、法人のお客さま向けにソーシャルリスニングツール「Buzz Finder」や関連サービスを提供しています。ソーシャルメディア上の生の声(VOC)をリアルタイムに把握したり、ネットやSNS上のリスクの早期検知することによって、ブランドセーフティの強化や製品・サービスの改善をご支援します。
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