2025/09/24
ビジュアルIVR
【2024年度版調査レポート】顧客がコールセンターへ電話をかけて不満を感じること
前回は、コールセンターに電話をかける前の顧客行動について、レポートしました。
今回は、顧客がコールセンターへ電話をかけて不満を感じることについて、レポートします。
顧客がコールセンターへ問い合わせた際に受けた印象は、そのまま企業に対するイメージに直結します。コールセンターへ電話を掛けた時、問題はスムーズに解決したのでしょうか。また、コールセンターの対応について、顧客は満足しているのでしょうか。
NTTコムオンラインでは、日常生活において、コールセンターに電話をすることがある20代以上の男女1047名に調査を行いました。
このレポートでは、顧客がコールセンターに電話をかける前にとる行動について、性年代別に分析した結果を報告します。
このレポートはこんな方におすすめです。
- 企業のコールセンター部門ご担当者
- 電話対応の応答率の低さにお悩みの方
- 顧客が課題を自己解決できる方法を模索されている方
コールセンターへ電話がつながるまでの不満
コールセンターへ電話を掛けて繋がるまでの間に、不満を感じることはありますか。(複数回答)

「オペレータと繋がるまでの待ち時間が長い」と回答した人が最も多く、次に「音声ガイダンスが長い」が続きました。
いずれも全体の6割以上の回答があり、問い合わせをする前に時間がかかる点が、コールセンターに不満を感じる主な理由であることを示しています。
性年代別


「掛けたい時に掛けられない(営業時間が短い/繋がりにくい)」と回答した人は、女性の方が顕著に高い割合を示しています。
「オペレータと繋がるまでの待ち時間が長い」と回答した人は、年齢が上がるにつれて、増える傾向が見られます。特に60歳以上の男性は、オペレータに繋がるまでの待ち時間の長さに不満を感じている人が95%と、とても高い割合を示しています。また「音声ガイダンスが長い」という不満も、年齢が上がるにつれて回答する人が増えています。
また「その他」の自由記述回答では「通話料がかかる」「電話番号がわからないように隠している」といった不満もありました。
コールセンターには、音声ガイダンスの改善による待ち時間の短縮等、顧客を待たせない工夫が求められているといえそうです。
オペレータと会話ができたときの不満
コールセンターへ電話を掛けてオペレータと会話できた時に、不満を感じることはありますか。(複数回答)

オペレータとの会話で最も多く挙げられた不満は、「繋がってからも待たされた、対応に時間がかかった」という点でした。これは、電話が繋がるまでの待ち時間だけでなく、オペレータとの会話が始まってからも時間がかかることに、多くの利用者が不満を感じていることを示しています。一方で、「特に不満はない」と感じている利用者も約3割いました。
性年代別


「的外れな回答をされた」「回答できなかった」と回答した人は、世代を問わず概ね男性の方が多く、オペレータの回答内容や問題解決能力に、不満を感じる傾向があるようです。
また「その他」の自由記述回答では「担当者がいい加減であった」「逃げ腰でちゃんと要望を聞かない」「さらっと説明されてすぐにほかのお客さんと電話しようとする」といった意見もあり、顧客から真摯な対応が求められていることが伺えます。
男性がオペレータの応答内容に不満を感じやすい傾向がある一方、女性は「特に不満はない」と感じる割合が、やや高いようです。また年齢別では、「不満はない」という回答は、若年層に多く見られました。
コールセンターに対する最大の不満は、対応にかかる時間でした。
顧客の不満を改善していくためには、コールフローの見直しと、オペレータのスキルアップを継続的に実施していくことがカギとなります。
次回は、「コールセンターに電話が繋がらない時は、どう解決する?」について、報告します。
次回レポート 設問一覧
- コールセンターへ電話をかけたが繋がらなかった時に、案内された事がある問い合わせ手段を選択してください。
- 実際に使ってみて問題解決した問い合わせ手段を選択してください。
- コールセンターへ電話をかけたが繋がらなかった時に、使ってみたい問い合わせ手段を選択してください。
調査概要
- 調査テーマ:性年代別にみるコールセンターへ問い合わせた時の顧客行動
- 調査対象:20代以上の男女
- 調査実施期間:2024年8月28日
- 総回答数:1047サンプル
- 調査方法:インターネット調査
- 調査機関:
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
NTTコム リサーチ


