2024/12/26
請求書の電子化
請求書はSMSで送信できる?活用するメリットや注意点を詳しく解説
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SMSを利用した請求書の発行はできるのでしょうか。昨今ではペーパーレス化の推進とともに、請求書を電子化する企業も増えてきました。しかし、SMSを使った請求書電子化はまだまだ一般的とはいえず、企業の担当者には、自社でも可能なのか悩んでいる方もいるかもしれません。
本記事では、SMSを利用した請求書の発行方法やメリット、注意点などを解説します。SMSによる請求書電子化を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
- SMSは電子請求書の発行にも利用でき、特にBtoCの業種に有効。最近では郵便料金の値上げに伴い重要性が高まっている
- SMSで請求書を発行すると、コスト削減や業務効率化、即時性、高い開封率・到達率などのメリットがある
- 請求書発行にSMSを利用する際は、セキュリティ対策やオプトイン、文字数制限による簡潔なメッセージなどに注意する
- SMSで請求書を発行する場合は、法人向けのSMSサービスを利用するとともに、請求書電子化ツールと組み合わせると効果的
請求書の発行にも活用できるSMSとは?
SMS(Short Message Service)とは、携帯電話を利用して短いメッセージをやり取りできるサービスです。通信事業者によって提供されるサービスで、電話番号を宛先として送信するため、携帯電話をもっている人ならほぼ全員が利用できます。電子メールと違ってメールアドレスは必要ありません。送れるテキストの分量はメールと比べて短いものの、通信料金が安価なため、手軽で即時的なコミュニケーション手段として幅広く利用されています。
郵便料金の値上げで電子化の重要性が高まっている
電子請求書の発行でSMSが注目される理由としてあげられるのが郵便料金の値上げです。
日本郵便では、2024年10月1日から郵便料金の値上げを行いました。通常はがきや定形郵便物で以下のような値上げが実施されています。
郵便物の種類 | 従来の料金 | 新料金 | 値上げ幅 |
---|---|---|---|
定形郵便物 25gまで |
84円 | 50gまで110円 (重量区分を統合) |
26円 |
定形郵便物 50gまで |
94円 | 16円 | |
通常はがき | 63円 | 85円 | 22円 |
レターパック プラス |
520円 | 600円 | 80円 |
レターパック ライト |
370円 | 430円 | 60円 |
値上げの背景になっているのが、ペーパーレス化の推進による郵便物の需要低下やコスト上昇などです。郵便料金値上げにより、請求書の送付にかかるコストも増加するため、代替手段の重要性が高まっています。
SMSによる請求書送付について、詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
SMSで郵送費用(はがき、郵送)を削減しよう!SMSがコスト削減におすすめな理由
請求書の発行にSMS利用が効果的なビジネスモデル
請求書発行の手段として、SMSを検討する場合、請求書をSMSで送っていいのかと思う方もいるかもしれません。
SMSを利用した請求書の発行が使われやすいのは、主に以下のような定期的に請求書の発行を必要とするBtoCビジネスです。
- 賃貸の家賃
- 電気代
- ガス代
- クレジットカード
- サブスクリプションサービスの支払いなど
自社のビジネスが上記と類似している場合は、SMSの利用が効果的といえます。請求書の発行方法として郵送の代わりにSMSを検討する場合、自社がSMS利用に効果的なビジネスモデルかどうかを考えましょう。
SMSを請求書の発行に活用するメリット
SMSを請求書の発行に活用する主なメリットは、以下の通りです。
- 郵送コストを削減できる
- 業務効率を改善できる
- すぐに情報を届けられる
- 開封率・到達率が高い
- 顧客体験が向上する
請求書の発行にSMSを利用するメリットについて詳しく解説します。
郵送コストを削減できる
1つ目のメリットは、郵送コストの削減です。SMSの通信料金は、一般的に郵便料金と比べて安価になっています。紙で請求書を送付している場合は、SMSで電子化すると郵便コストの削減が可能です。
具体的に一通当たりの郵便料金とSMS料金を比較してみましょう。
大手キャリアのSMS送信料金は文字数によって異なり、国内なら3.3円〜33円(最大文字数1530文字)程度です。また、SMSには受信料金もかかりません。一方、郵便料金は定形郵便の場合、最も安い50gまででも料金は一通あたり110円とSMSの3倍以上コストがかかります。
SMSを利用すれば、請求書にかかるコストを3分の1以下に削減可能です。さらに、SMSは請求書以外にも活用できるため、大幅なコスト削減も期待できるでしょう。請求書等の文書を発行する量が多い企業ほど見込まれる削減効果も大きくなります。
業務効率を改善できる
2つ目のメリットは、業務効率の改善です。請求書の発行を郵便からSMSに置き換えれば、郵送に伴うさまざまな作業が必要なくなるため請求業務の効率化が期待できます。
例えば、請求書を郵送する場合、以下のような作業が必要です。
- 請求書の作成・印刷・押印
- 請求書の封入作業
- 請求書の送付
請求書を発行して相手先に送るだけでも多くの業務をこなさなくてはなりません。また、紙の請求書はもらう側も保管場所が必要になる上、分類して管理する手間もかかります。SMSを利用して電子化すれば、紙の請求書にかかる多くの業務が省略できるため、大幅な業務効率の改善が期待できるでしょう。
すぐに情報を届けられる
3つ目のメリットは、SMSがもつ即時性です。郵便とSMSを比較した場合、SMSのほうが大幅にリードタイムを短縮できます。リードタイムとは、工程の開始から終了までにかかる時間です。郵便の場合、請求書を発行してから郵送し、取引先に到着するまで時間がかかります。
しかし、SMSなら発行した請求書をその日の内に相手のもとへ届けられるため、待ち時間が必要ありません。すぐに情報を送受信できるSMSの利用は、取引先にとっても大きなメリットがあるでしょう。
開封率・到達率が高い
4つ目のメリットは、SMSの開封率・到達率の高さです。一般的にSMSは開封率・到達率が90%以上とされており、電子メールの10%程度に比べて非常に高くなっています。
SMSの到達率が高い理由は、主に次の通りです。
- 携帯電話番号を利用している:携帯電話番号は、メールアドレスと比べて変更が少ない
- 入力ミスが少ない:宛先が数字のみのため、英数字を組み合わせたメールアドレスよりも入力ミスによる送信失敗が起きにくい
また、開封率が高い理由は、主に次の通りです。
- 迷惑メールやスパムメールとして認識されにくい:一通ごとに料金がかかるSMSは、メールと比べてスパムが少ない傾向にある
- 通知がONになっている可能性が高い:初期設定でSMSの通知がONになっている携帯電話が多い
- 他の広告に埋もれにくい:メールと比較してマーケティングに利用している企業が少ないため、他の広告に埋もれて削除されてしまう可能性が低い。
顧客体験が向上する
5つ目のメリットは、SMSの利用による顧客体験の向上です。SMSは到達率・開封率が高いため、他の送付手段と比べて、ユーザーにとって必要な情報がきちんと届きやすくなっています。請求書のように、すぐに確認すべき情報も通知されるため気づきやすく、見落とす恐れも少なくなるでしょう。
また、請求書はスマートフォンから簡単に確認でき、リンクから支払いの手続きまで可能です。SMSの利用によって、従来よりも請求書に関する利便性が高まり、顧客体験の向上が期待できます。
請求書の発行にSMSを利用する際の注意点
請求書の発行にSMSを利用する際の主な注意点は、以下の通りです。
- セキュリティ対策を行う
- オプトインを取っておく
- メッセージをわかりやすく伝える
請求書業務に関するSMS利用の注意点を詳しく解説します。
セキュリティ対策を行う
1つ目の注意点は、セキュリティ対策の実施です。請求書には、個人情報やプライバシーに関する内容が含まれているため、セキュリティ対策は特に重要となります。SMSの利用に関して、記載して良い情報の種類や量などを社内で規定するとともに、業務に関わる従業員にもルールをしっかりと周知しましょう。
また、セキュリティ保護の対策も重要です。大切なデータを守るため、セキュリティ機能に優れたクラウドサービスなどを利用するのも効果的といえます。
オプトインを取っておく
2つ目の注意点は、SMS利用の際はオプトインを取っておくことです。オプトインとは、企業がユーザーに情報などを送る場合に取る「同意」を意味する用語です。あらかじめオプトインを取っておくと、SMSによる請求書発行が法律違反となる恐れがなくなります。
日本には迷惑メールを取り締まる「特電法(特定電子メール法)」と呼ばれる法律があり、企業はあらかじめ同意(オプトイン)を得たユーザーにしか広告・宣伝のメールを送れません。
請求書の発行は、宣伝・広告には当たらないため、オプトインは必要ないとの見方もあるものの、顧客から信頼を得るためには、オプトインを取っておく方が良いとの意見もみられます。また、SMSはマーケティングにも有効なツールのため、はじめにオプトインを取って活用の幅を広げておくのがおすすめです。
メッセージをわかりやすく伝える
3つ目の注意点は、メッセージの伝え方です。SMSは送信できる文字数に制限があるため、シンプルでわかりやすいメッセージが求められます。SMS利用時には、誰が読んでも誤解のない、簡潔でわかりやすい文章を心がけましょう。
- 「あれ」「それ」などの指示語をできるだけ使わない
- 抽象的な表現は控える
- 時候の挨拶などは入れない など
SMSを請求書発行だけでなく、マーケティングにも活用する場合は、請求書と宣伝・広告を混ぜないのも大切です。請求書と思い開いたメールに宣伝・広告が含まれていると、ユーザーに違和感や不信感を覚えられる恐れがあります。
SMSでの請求書発行をより効率的に行う方法
SMSでの請求書発行をより効果的に行う方法は、次の通りです。
- SMSの送信サービスを利用する
- 電子帳票システムを使い請求業務を効率化する
- 自社に適したシステムを導入するには?
SMSによる請求書業務を効率化する方法を詳しく解説します。
SMSの送信サービスを利用する
SMSで請求書発行を行う場合は、法人向けのSMS送信サービスを利用すると効率的です。SMSの送信サービスには、個人用と法人用があり、個人向けだと送れるメッセージの数にも制限があり、携帯電話やスマートフォンからしか送信できません。法人向けのSMS送信サービスなら、企業がSMSを利用したマーケティングを実施するための各種機能が揃っています。
法人向けのSMS送信サービスを利用するメリットは、次の通りです。
- 法人向けのサービスなら、パソコンからSMS一斉送信ができるほか、外部アプリとの連携などもできる
- パソコンを利用した予約送信や定期送信、一斉送信などに対応できる
- 到達率や開封率などを確認し、分析に使える
- 自社で利用している他アプリやシステムとも連携できる
- 音声ガイダンス(IVR)との連携で電話をかけてきた番号へSMSを送れる
請求書発行やマーケティングにSMSを利用する場合は、専用SMSサービスの利用を検討してください。
電子帳票システムを使い請求業務を効率化する
SMSを請求書発行に利用するだけでなく、請求書業務全般やその他帳票の効率化も実現したい場合は、電子帳票システムの活用をおすすめします。
電子帳票システムとは、企業が扱う請求書や納品書、発注書、見積書などの帳票類を電子データとして作成・管理するためのシステムです。昨今のペーパーレス化の推進に伴い、電子帳票システムにも注目が集まっています。
電子帳票システムの導入には、次のようなメリットもあります。
- コストの削減:紙の帳票類にかかる印刷や郵送、保管、管理などの手間とコストを削減
- 帳票業務の効率化:帳票類の作成から送付までを一元化でき、リードタイムを減らして業務全般を効率化
- 内部統制の強化:システム上でデータを一括管理。印刷・閲覧権限も設定でき、不正な改ざんや情報漏洩のリスクを低減
- 高度なセキュリティ機能:高いセキュリティでデータを保護
電子帳票システムについて、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
電子帳票システムの機能やメリット・注意点を徹底解説
自社に適したシステムを導入するには?
SMSでの請求書発行のため、システムを導入する際には、自社に適したものを選択するのが大切です。システムを選ぶ際は、SMSを使った請求書発行をはじめる目的を明確にして、目標を実現できる機能が備わっているかを検討しましょう。
また、企業の規模感に合ったシステムかどうかも重要です。大企業向けのシステムを中小企業が導入すると、かえって非効率なケースもあります。ほかにも、どの程度自動化できるか、UIはわかりやすいかなど、基準を明確化しておくと良いでしょう。
SMSは請求書の発行以外にも多様な活用方法がある
SMSは請求書の発行以外にも、以下のように、ビジネスやマーケティングで多様な活用方法があります。
- 本人認証:SMSを利用して不正アクセスやなりすましを防止し、提供するサービスのセキュリティを向上できる
- 顧客アンケート:SMSにアンケートページへのリンクを送信して顧客に回答を促す。開封率・到達率の高いSMSを利用すれば、回答率向上が期待できる
- 販売促進・プロモーション:お得なクーポンやセール、イベント告知などをSMSに送信すれば、メールよりも高い反応が期待でき販売促進につながる
ほかにも、SMSは工夫次第で多様な業種・さまざまな用途に使用可能です。ぜひ自社ビジネスにも活用して成果につなげていきましょう。
SMSでの請求書発行には「ナビエクスプレス」
「ナビエクスプレス」は、請求書の電子化に有効な電子帳票ソリューションです。コスト削減や業務改善、高いセキュリティなどで、請求書業務の効率化を実現します。
「ナビエクスプレス」の主な機能や特徴は、以下の通りです。
- 帳票類の作成・送付の自動化:CSVファイルを送るだけで帳票の作成・自動配信が可能
- セキュリティ:各種セキュリティで大切な顧客データを安全に保護
- システム連携:既存自社システムなど、各種インターフェースとの連携にも対応
- 各種法律・制度に対応:インボイスや電子帳簿保存法など、各種法律・制度にも対応
- 独自仕様明細書:各種フォーマットに対応し、現在の自社請求書デザインを引き続き利用可能
- 充実のサポート体制:導入支援や利用に関する各種サポートも充実
このような機能・特徴により、コスト削減や業務効率化、人的ミスの抑制を実現できます。「ナビエクスプレス」は当社のSMS送信サービス「空電プッシュ」と連携しており、請求書のSMS送信にも対応しています。SMSでの請求書発行を考えている企業様は、ぜひ「ナビエクスプレス」の利用も検討してみてください。
「ナビエクスプレス」で電子化できるBtoC向けの種類
「ナビエクスプレス」を利用すれば、請求書以外にも、さまざまな書類を電子化できます。電子化できる各業界別のBtoC向け書類は、以下の通りです。
- 医療:請求書、健康診断結果など
- 銀行:振込手数料、口座振替手数料、手形・小切手用紙交付手数料など
- 不動産:家賃明細書、支払明細書、滞納者一覧、紹介手数料明細書、敷金預かり証、督促状など
- インフラ:電力・水道・ガス使用量明細書、支払明細書など
- 百貨店:優待販売明細表、買掛金支払案内書、割引販売明細表、販売附帯経費内訳表など
上記のように、幅広い業界で電子化による業務効率化が期待できます。
SMSの活用で請求書発行を効率化できる
SMSを使用した請求書の電子化には、郵送コストの削減や業務効率化、高い開封率・到達率など、さまざまなメリットがあります。特にBtoCでビジネスを行っている企業では、顧客への請求書発行にSMSの利用を検討すると良いでしょう。
請求書発行にSMSを利用する場合、企業向けのSMS送信サービスの利用をおすすめします。NTTコム オンラインの「空電プッシュ」は高い送信性能とセキュリティをもった法人向けのSMSサービスです。請求書など帳票類の電子化に有効な「ナビエクスプレス」と組み合わせると、さらなる業務効率化が可能になります。SMSを使った請求書発行で業務改善を目指す企業は、ぜひ導入を検討してみてください。
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