2023/03/17

ビデオ診察とは?メリットや事例、診察の流れやツールを解説

「体調が悪く、病院で診察をしてもらいたいけど外出するのがつらい」「感染リスクが心配」「引越しでかかりつけの病院が遠くなってしまった」など、病院での診察に対してこのように感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

そこで、病院での診察を便利にするために最近増えてきているのがビデオ診察です。ビデオ診察はスマートフォンやタブレットを使いビデオ通話を通して遠隔地でも医師の診察が受けられる方法です。この記事ではビデオ診察のメリットや必要なツール、実際の事例をご紹介します。

ビデオ診察とは

ビデオ診察とは、PCやスマートフォン、タブレットなどの通信機器を用いてオンラインで医師の診察が受けられる方法です。従来は医師の診察を受けるには患者が病院まで直接出向く必要がありましたが、ビデオ診察なら遠い場所にいても通信機器とネットワーク環境さえあれば診察が受けられます。

厚生労働省から「オンライン診療の適切な実施に関する指針」が発表されていることや、コロナ禍による外出自粛や感染対策の影響により、ビデオ診察を実施する医療機関は徐々に増えています。

ほかにもビデオ診察には多くのメリットがあり、利便性が高いことから今後さらに主流になっていくことが予想されています。

ビデオ診察のメリット

ビデオ診察を行うことで、病院側・患者側双方にメリットがあります。病院側・患者側それぞれに考えられる具体的なメリットについてご紹介します。

病院側のメリット

まずは、病院側のメリットからご紹介します。

通院や治療の継続率向上につながる

ビデオ診察なら、直接医療機関へ足を運ぶ従来の診察よりも、継続的な治療や服薬が可能になります。なぜなら今までは忙しくて通院を継続できなかった患者も、ビデオ診察なら予定を合わせやすく継続しやすいからです。

また継続的な通院によって患者とのコミュニケーションが増加することで、患者の状況をより理解した適切な診察が行えます。患者側も医師への信頼感が増すことにより、医師の指示に従い積極的に治療を受けたり服薬を遵守したりすることが期待できます。これにより診療の質の向上にもつながるでしょう。

診療の質が上がり継続的な通院を行う患者が増えることで、病院側は経営面での安定も期待できます。

遠方の患者でも治療を行える

仕事や家庭の都合で遠方へ引っ越し、通院が難しくなった方に対しても、ビデオ診察を利用することで継続的な診察を行えます。また手術などで遠方から病院を訪問する方に対しても、ビデオ通話で事前に問診を行っておけば当日はスムーズな治療ができるでしょう。遠方の方も通院のスケジュールを立てやすくなります。

ほかにも身体的要因で外出が難しい方、子育てや介護などで継続的な通院が難しい方など、今までさまざまな原因で通院が途絶えてしまった患者も多くいるでしょう。これらの方々にもビデオ診察を提案することで、継続的な治療を実施できます。

事務の負担を軽減できる

ビデオ診察を導入することで、病院での事務作業の負担を減らし業務を効率化できます。従来の診察では、患者が来院してから受付・問診、診察後に診察書や処方箋の作成、会計など限られた時間の中で多くの作業をこなさなければなりません。患者を待たせる時間も多いでしょう。

ビデオ診察なら、多岐にわたる複雑な事務作業がすべてオンライン上で完結します。一元的に管理できることで作業効率を上げられるでしょう。また患者に事前に受付や問診票の入力をしておいてもらうことで、病院・患者双方の時間を無駄にすることなく効率的な診察ができます。

患者側のメリット

次に、患者側のメリットについてご紹介します。

通院にかかる時間や待ち時間がなくなる

ビデオ診察では、通院するための時間や院内での待ち時間が必要なくなります。特に仕事や家庭の事情で日中病院に通う時間が作れない方や、近くに医療機関がない方、身体的な理由で外出が難しい方にとって非常に大きなメリットとなるでしょう。

また、診察の予約をしようと思っても病院の診療時間内に電話をかけて予約を取る時間がない方も多いかもしれません。ビデオ診察なら、基本的に24時間オンライン上で予約を取れる場合が多いです。診療時間外にしか予約をする時間がないという方にも、ビデオ診察はおすすめです。

好きな場所から受診できる

ビデオ診察は、PCやスマートフォン、タブレットなどの通信機器とインターネット環境があればどこでも好きな場所から診察を受けられます。今までの通院の場合、予約をしてから時間と交通費をかけて来院しても、混雑していて予想以上に時間がかかり病院内で長時間待たなければならないということも多かったでしょう。

ビデオ診察では家や職場、旅行先などどこからでも診察が受けられます。そのため予定の合間に思いがけず時間ができた場合に受診するなど、時間を有効活用できます。混雑状況や待ち時間などを表示しているシステムもあるので、スケジュールを立てやすくなることも大きなメリットです。

引越しても同じ病院で治療を続けられる

家庭や仕事の都合で引越しをする必要があり、今まで通っていた病院に通えなくなるケースもよくあります。新たな土地で信頼できる医師を見つけるのは簡単ではないため、今までの治療内容や方針を継続できるのか不安に感じる方もいるでしょう。

ビデオ診察なら、今まで通っていた病院から離れた場所へ移住した場合も、継続して診察を受けることができます。遠方から引き続き直接通院するには長い時間や膨大な交通費が負担となりますが、ビデオ通話を利用すればこれらも不要で、信頼できるかかりつけ医に継続して相談ができます。

自宅や自宅近くで薬を受けとれる

院外処方の病院で直接診察を受けた場合、診察後に処方箋を受け取り調剤薬局へ薬を受け取りに行く必要があります。病院と調剤薬局のそれぞれで待ち時間が発生し、一日の大半を使ってしまった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。

ビデオ診察の場合、院内処方の病院ならオンラインでの診察後に自宅や指定した住所まで薬を郵送してもらえます。診察から薬の受け取りまで外出しなくても完結するため、非常に手軽で便利です。

院外処方の場合は処方箋を郵送してもらえます。処方箋を受け取ったら、家事や仕事の合間など都合の良い時間に自宅や職場の近くなどの調剤薬局で薬を受け取れます。

ビデオ診察の流れ

では、ビデオ診察はどのような流れで行われるのでしょうか。実際にビデオ診察を導入した病院側の流れは以下のとおりです。

  • 予約を受ける
    まずは患者からの予約を受けます。予約用のオンラインシステム、もしくは電話で受け付ける場合が多いです。事前に問診票への入力を依頼する場合もあります。
  • ビデオ診察
    予約された日時にビデオ通話を用いてオンラインで診察を行います。
  • 医療費の請求
    診断後、患者はクレジットカードや電子決済、口座振込などの支払い方法を選択して医療費の支払いを行います。病院は明細書や領収書を発行し、メールや郵送などで患者へ送ります。
  • 薬の処方
    薬を処方する必要がある場合、患者の自宅へ薬、もしくは処方箋を郵送します。

ビデオ診察に必要なツール

ビデオ診察を実施するために、必要なツールは以下の2つです。

  • オンライン診療ツール
    まずはビデオ通話が行えるオンラインツールが必要です。患者と円滑にコミュニケーションを取って適切な診断をするために、誰でも快適に使えるツールを選ぶことが重要になります。
  • 通信機器とネットワーク環境
    PCやスマートフォン、タブレットなどのインターネットに接続できる通信機器が必要です。またネットワーク環境が不安定だと診察中に通信トラブルが発生する可能性があるため、安定した回線を使えるようネットワーク環境の整備を行いましょう。

詳しくは以下の記事でも紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:【医療機関向け】オンライン診療の基本知識とツールの選び方

ビデオ診察の事例

実際にビデオ診察を導入した医療機関の事例をご紹介します。

社会医療法人財団石心会 第二川崎幸クリニック様

1973年(昭和48年)に開設された社会医療法人財団石心会川崎幸病院の外科系外来施設として機能しているのが、第二川崎幸クリニック様です。多くのかかりつけ患者を抱える同院は、新型コロナウイルスによる感染者拡大をきっかけとして、NTTコム オンラインが提供するビデオトークを導入しました。

当初はパンク寸前の保健所をサポートするためにビデオトークを活用してコロナ陽性者の健康観察を行っていました。その後川崎幸クリニックの発熱外来も逼迫したことによりオンライン診療の幅を広げた結果、混雑緩和に成功。また職員がコロナに感染した際、自宅待機期間中に優先して診療を行うこともでき、職員の不安低減・混乱の抑制にもつながりました。

今後はMRIやCTスキャンなどの検査の場面でも患者様の負担が軽くなるよう、ビデオトークによる来院前の問診や予約などの活用方法を検討されているそうです。

ビデオトーク>導入事例>社会医療法人財団石心会 第二川崎幸クリニック様

Dクリニック東京(医療法人社団ウェルエイジング)様

Dクリニック東京(医療法人社団ウェルエイジング)様は、東京、大阪、福岡、名古屋でAGA(男性型脱毛症)の外来治療を中心に手掛けている自由診療のクリニックです。

同クリニックには遠方から来院される患者様も多く、月1回の通院でも負担になってしまうケースがありました。そこで、オンライン診療ツールの検討を始め、数あるツールの中からビデオトークを導入します。ビデオトーク導入の決め手は、診療を始めるまでの準備がスピーディなことや、複数回線を同時に使えることでした。

結果、コロナ禍で外出を控えている場合でも来院のタイミングを待たずにオンラインでより早く治療を開始でき、患者様の負担軽減に成功しています。

ビデオトーク>導入事例>Dクリニック東京(医療法人社団ウェルエイジング)様

ビデオトークなら手軽にビデオ診察が可能

ビデオ診察は直接来院しなくてもオンラインで診察から薬の処方までできる便利な診察方法です。病院側・患者側の両方にメリットがあるため、今後主流な診察方法となるでしょう。

NTTコム オンラインが提供するビデオトークは、SMSで届いたURLをワンタップするだけでビデオ通話が開始できるツールです。アプリのインストールやアカウント作成が不要なことが特徴で、誰でも簡単に利用を開始できるため患者様にも受け入れられやすいでしょう。

また、申し込みから1週間前後で利用を開始できることから、スピーディにビデオ診察を始められます。導入前に試せる無料トライアルも用意されているので、ぜひ一度導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

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