NTTコム オンライン、自動車保険業界を対象にしたNPS®ベンチマーク調査2018の結果を発表
~"ダイレクト型"のコスパ評価は高いものの、改善要望は引き続き強い~

2018年7月11日

  NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン) は、自動車保険業界を対象に、顧客ロイヤルティを測る指標であるNPS®ベンチマーク調査2018を実施しました。この結果、最もNPS® が高いのは、セゾン自動車火災保険株式会社(以下「セゾン自動車火災保険」)となりました。
  回答者全体の64.6%が保険会社を変更した経験があり、特に契約者と契約を直接行う"ダイレクト型"自動車保険においては、8割以上が変更経験がある結果となりました。保険会社との契約を代理店を通じて行う"代理店型"自動車保険から、"ダイレクト型"自動車保険に変更した層のNPS®が最も高く、"代理店型"に比べて高いコストパフォーマンスが評価されていました。
  また、14の要因別に重要度と満足度を調査したところ、「事故時の対応」が課題となっていることが分かりました。"代理店型"、"ダイレクト型"とも、「事故時の対応」において、期待値と満足度のギャップが最も大きい結果となりました。

調査結果の詳細はこちらからご覧ください:
https://www.nttcoms.com/service/nps/report/carinsurance/

<調査結果のポイント>

1.NPS®1位はセゾン自動車火災保険

  自動車保険業界12社のうち、NPS®のトップは、2年連続で、セゾン自動車火災保険(-25.1ポイント)となりました。最下位の企業との差は33.0ポイントで、12社の平均は-40.2ポイントと、昨年比-0.6ポイントとなりました。

2.業界共通の課題は事故時の対応

  保険会社との契約を代理店を通じて行う"代理店型"自動車保険と、契約を直接行う"ダイレクト型"自動車保険にわけて、14の要因別の重要度および満足度を分析したところ、重要度が高いにもかかわらず満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップがもっとも大きかった)項目は、両者とも「事故時の対応のよさ」となり、「事故時の対応のよさ」が業界共通の課題であることが分かりました。次いで、"代理店型"は「支払い手続きのスムーズさ」、"ダイレクト型"は「コストパフォーマンス」が、ギャップ項目となりました。
  "ダイレクト型"の「コストパフォーマンス」は、"従来型"に比べても満足度が高くなっているものの、重要度もより高く、引き続きギャップが残る結果となりました。"従来型"に比較して納得感ある価格体系が強みとなっている"ダイレクト型"自動車保険ですが、さらなるロイヤルティ向上には、価格に加え事故時の対応等のギャップ項目を埋めていくことの重要性が示唆される結果となりました。

3.過去に自動車保険の契約会社を変更したことがあるユーザーのほうがNPS®が高い傾向。特に、"代理店型"から"ダイレクト型"に変更した層でその傾向が顕著に

  自動車保険の契約会社の変更経験有無およびその回数を調査したところ、"代理店型"では40.5%が、"ダイレクト型"では80.1%が、契約会社の変更経験がある結果となりました。

図 保険会社のタイプ別契約会社の変更経験有無

  変更経験のある契約者のNPS®を分析したところ、"代理店型→ダイレクト型"に乗り換えたユーザのNPS®が-26.8ポイントと最も高い結果となりました。"ダイレクト型"ユーザーの変更理由上位は「保険料を下げるため」、「コストパフォーマンスがよくなる」、「自分に合った商品があった」となっており、費用面で"代理店型"からの改善期待が満たされた結果となりました。一方、"ダイレクト型→ダイレクト型"のユーザーのNPS®は上記よりも若干低い結果となりました。

図 保険会社のタイプ別NPS®

4.推奨度が高いほど継続利用意向が高い傾向

  当該自動車保険の継続利用意向(「今後も対象の自動車保険を利用したいか?」を0~10の11段階でたずねた値)を調査したところ、批判者(推奨度が「0」~「6」)の5.7に対し、推奨者(推奨度が「9」、「10」)は9.4と、推奨度が高いほど継続利用意向も高い傾向が見られました。

図 NPS®セグメント別継続利用意向

お問い合わせ先

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
データ&アナリティクス部

03-4330-8402

nps-solution@nttcoms.com

https://www.nttcoms.com/service/nps/