NTTコム オンライン、銀行を対象にしたNPS®ベンチマーク調査2020の結果を発表
~銀行公式アプリ利用者は、カスタマー・エクスペリエンス全般の評価が高くNPS®が高い~

2020年8月20日

  NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン)は、銀行業界を対象に、顧客ロイヤルティを測る指標であるNPS®ベンチマーク調査を実施しました。この結果、NPS®1位はソニー銀行となりました。
  業界全体では、デジタル化を通じた、より快適なカスタマー・エクスペリエンスの提供が、NPS®に大きく影響を与えました。銀行公式アプリの利用者は、非利用者よりも大幅にNPS®が高く、手続きの簡単さといったユーザビリティ項目を中心に、カスタマー・エクスペリエンス全般の満足度が高い結果となりました。

調査結果の詳細はこちらからご覧ください:
https://www.nttcoms.com/service/nps/report/bank/

<調査結果のポイント>

1.銀行総合部門のNPS®1位はソニー銀行

  銀行業界13行のうち、NPS®の総合トップはソニー銀行(-24.5ポイント)となり、最下位の企業との差は39.3ポイントとなりました。13行のNPS®平均は-46.5ポイントとなりました。

2.銀行公式アプリの利用者は、カスタマー・エクスペリエンス全般の評価が高く、NPS®も高い結果に

  公式アプリについて、対象の銀行での利用の有無を調査したところ、利用者は全体の20.4%となり、昨年比+3.3%となりました。
  公式アプリの利用者のNPS®は-25.2ポイントと、非利用者の-52.0ポイントよりも高く、その差は26.8ポイントとなりました。
  公式アプリの利用者は、非利用者と比べて、「手続きの簡単さ」や「他の金融機関との連携の良さ・使い勝手の良さ」といったユーザビリティの項目を中心に、カスタマー・エクスペリエンスの評価全般が高い結果となり、デジタル化を通じて、より満足度の高い体験をしていることが、分かりました。

図 公式アプリの利用有無別NPS®

3.「店舗・ATMの利便性」、「利用時の安心さ・セキュリティの信頼性」が課題に

  18の要因別に満足度と重要度を分析したところ、重要度が高いにも関わらず満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップが大きかった)項目は、「店舗・ATMの利便性」、次いで「利用時の安心さ・セキュリティの信頼性」、「サービスの対価に見合った合理的な手数料」となりました。
  「店舗・ATMの利便性」は、18の要因の中で最も重要度が高かったものの、満足度は低く、課題項目となりました。特に、都市銀行においては、重要度と満足度のギャップが大きい傾向が見られました。一方、「利用時の安心さ・セキュリティの信頼性」は、一定の満足度は得られていたものの、デジタル化の進む中、一層の改善を期待される項目となりました。
  ソニー銀行は、「利用時の安心さ・セキュリティの信頼性」や「サービスの対価に見合った合理的な手数料」での高評価に加え、「ネットバンキングの使いやすさ・分かりやすさ」など複数の項目で、業界トップの評価を得ていました。

4.資産運用・借入取引のある利用者のNPS®は高い

  「顧客本位の業務運営」(フィデューシャリー・デューティー)への取組みが進む銀行業界において、対象となる資産運用・借入取引のある利用者のNPS®を分析したところ、資産運用・借入取引のある利用者のNPS®平均は-30.1ポイントと、資産運用等の取引の無い利用者の-54.6ポイントを大きく上回りました。資産運用・借入取引のある利用者は、「サービスの対価に見合った合理的な手数料」や、「他の金融機関の連携の良さ」といった項目において、取引のない利用者と比較して、満足度の高い結果となりました。

5.「推奨者」の普通預金残高、資産運用残高ともに、「批判者」よりも高い

  対象の銀行について、平均の普通預金残高および資産運用残高を調査したところ、顧客ロイヤルティの高い「推奨者」(推奨度が「9」~「10」の回答者)は「批判者」(推奨度が「0」~「6」の回答者)の普通預金額が2.0倍、資産運用残高が1.6倍と、双方において高い結果となりました。

図 NPS®セグメント別普通預金残高(左)資産運用残高(右)
(批判者を「1」とした場合)

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NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
データ&アナリティクス部

nps-solution@nttcoms.com

https://www.nttcoms.com/service/nps/