NTTコム オンライン、転職業界を対象にしたNPS®ベンチマーク調査2020の結果を発表
~スカウトサービスの利用者は、非利用者よりもNPS®が高い傾向~

2020年10月15日

  NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン)は、転職業界を対象に、顧客ロイヤルティを測る指標であるNPS®ベンチマーク調査を実施しました。この結果、最もNPS®が高いのは、転職関連サイト部門(以下、転職サイト)ではIndeed(インディード)、転職エージェント部門(以下、転職エージェント)ではジェイ エイ シー リクルートメントとなりました。
  業界全体では、転職サイト、転職エージェントともに、採用企業やエージェントが直接アプローチをすることができる「スカウトサービス」の利用者が、非利用者よりもNPS®が高く、「希望していた職務につくことができた」など、転職により実現できたことの割合も高い結果となりました。

調査結果の詳細はこちらからご覧ください:
https://www.nttcoms.com/service/nps/report/agent/

<調査結果のポイント>

1.転職サイトNPS®1位はIndeed(インディード)、 転職エージェントNPS®1位はジェイ エイ シー リクルートメント

  転職サイト6社のうち、NPS®のトップはIndeed(インディード)(-21.1ポイント)となり、最下位の企業との差は33.3ポイントとなりました。上位2社の平均が-26.9ポイントとなった一方、下位4社NPS®平均は-50.5ポイントとなり、二極化の傾向が見られました。
  転職エージェントにおいては対象となった6社のうち、NPS®のトップはジェイ エイ シー リクルートメント(-22.2ポイント)となり、最下位の企業との差は20.1ポイントとなりました。転職エージェントのNPS®平均は-37.5ポイントとなりました。

2.転職サイトでは、求人案件の情報の信頼性に、さらなる向上が期待される

  転職サイトにおいて、12の要因別に満足度と重要度を分析したところ、満足度が最も高かったのは、「求人案件の豊富さ」、次いで「求人案件の情報の信頼性」や「ウェブサイトの使いやすさ」と、求人案件に関する項目および、ユーザビリティ関連の項目となりました。また、重要度が高いにもかかわらず満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップが最も大きかった)項目は「年収、役職など希望にあった転職の実現」、次いで「求人案件の質の高さ」「求人案件の情報の信頼性」となりました。「求人案件の情報の信頼性」は、満足度が高いものの、重要度がさらに高く、一層の改善が期待される項目となりました。
  転職サイトNPS®1位のIndeedは、「求人案件の情報の信頼性」に加え、「ウェブサイトの使いやすさ」や「検索のしやすさ」といったユーザビリティの部分で高い評価を得ていました。

3.転職エージェントにおいては、マッチング力が課題となり、改善に高い期待

  転職エージェントにおいて、20の要因別に満足度と重要度を分析したところ、満足度が最も高かったのは、「キャリアアドバイザーの交渉力」、次いで「転職先決定後のアフターフォローの手厚さ」と、転職決定前後のキャリアアドバイザーの対応に関する項目となりました。一方、重要度が高いにもかかわらず満足度が伸びなかった項目は「自分にあった案件の紹介」、次いで「年収・役職など希望にあった転職の実現」となり、キャリアアドバイザーのマッチング力が課題となりました。
  転職エージェントNPS®1位のジェイ エイ シー リクルートメントは、上記ギャップの大きかった2項目で高評価を得るとともに、「求人案件の質の高さ」においても、高い評価を得ていました。

4.スカウトサービスの利用者のほうが、非利用者よりもNPS®が高い傾向

  採用企業側やエージェントが、ユーザーに対しダイレクトにアプローチすることができるスカウトサービスの利用有無別に、NPS®を分析したところ、転職サイト、転職エージェント双方において、スカウトサービス利用者のほうがNPS®が高い傾向となり、その差は15ポイント以上となりました。

図 スカウトサービス利用有無別NPS®
転職サイト(左)転職エージェント(右)

  また、スカウトサービスの利用有無別に「転職により実現できたこと」を分析したところ、「ワークライフバランスの向上ができた」、「希望していた職務につくことができた」といった項目において、スカウトサービス利用者のほうが、非利用者よりも、実現できたと回答した割合が大幅に高い結果となりました。

5.新型コロナウイルスの影響について情報提供を受けたユーザーは、転職サイトでは46.8%、転職エージェントでは71.9%

  転職サイトや転職エージェントより、ウェブサイト掲載記事やメール、対面、電話などを通じて、新型コロナウイルスに関連した情報提供を受けたかどうかについて調査したところ、転職サイトでは46.8%、転職エージェントでは71.9%のユーザーが何らかの情報提供を受けていた結果となりました。
  提供された内容として最も多かったのは「希望している業種・職種での採用活動の変化についての説明」、次いで、「オンライン面接や電話面接についての対策やアドバイス」となりました。また、今後期待する情報について、自由記述で調査したところ、「業界の採用動向」に加え、「採用企業の新型コロナウイルス対策」、「リモートワーク実施の有無」などについての言及が見られました。

6.ロイヤルティが高いほどポジティブな口コミが多い傾向

  過去1年間に発信したポジティブな口コミを分析したところ、転職サイト、転職エージェントともに、「推奨者」(推奨度が「9」~「10」の回答者) は「批判者」 (推奨度が「0」~「6」の回答者) よりも口コミが多い結果となりました。

図 NPS®セグメント別ポジティブな口コミ件数
転職サイト(左)転職エージェント(右)

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NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
マーケティング・アナリティクス部

nps-solution@nttcoms.com

https://www.nttcoms.com/service/nps/