NTTコム オンライン、アパレルECサイトを対象にしたNPS®ベンチマーク調査2020の結果を発表
~公式アプリの活用が顧客ロイヤルティ向上に寄与~

2020年12月24日

  NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン)は、アパレルECサイトを対象に、顧客ロイヤルティを測る指標であるNPS®ベンチマーク調査を実施しました。この結果、最もNPS®が高いのは、ZOZOTOWNとなりました。
  業界全体では、ユーザーの46.2%がアパレルECサイト公式アプリを利用しており、公式アプリの利用者は、非利用者よりも、顧客体験全般の満足度が高く、NPS®も20ポイント以上高い結果となりました。

調査結果の詳細はこちらからご覧ください:
https://www.nttcoms.com/service/nps/report/ec/

【NTTコム オンライン NPS®ベンチマーク調査2020】
今後のリリース予定:都市ガス、カーシェア  他
今年度リリース済み一覧:https://www.nttcoms.com/service/nps/report/

<調査結果のポイント>

1.アパレルECサイトのNPS®1位はZOZOTOWN

  アパレルECサイト6社のNPS®トップはZOZOTOWN(-13.3ポイント)となり、最下位の企業との差は15.5ポイントとなりました。アパレルECサイト6社のNPS®平均は、-21.7ポイントとなりました。

2.「送料の適切さ」の改善に期待

  20の要因別に満足度と重要度を分析したところ、重要度が高いにもかかわらず満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップが最も大きかった)項目は、「送料の適切さ」、次いで「サイズ表記や身長別の着丈など詳細な商品情報が掲載されている」、「支払の安全性」となりました。「送料の適切さ」は、全体の値ごろ感やセール・クーポンといったその他の価格関連項目よりも、重要度と満足度のギャップが大きく、改善が期待される項目となりました。
  ZOZOTOWNは、上記のギャップ項目での一定の評価に加え、「ウェブサイトのわかりやすさ」や「アプリのわかりやすさ・つかいやすさ」といったユーザビリティにおいても、高い評価を得ていました。

3.公式アプリの利用者は顧客体験全般の満足度が高い傾向が見られ、NPS®も大幅に高い結果に

  「アパレルECサイト公式アプリ」の利用有無について調査したところ、46.2%のユーザーが公式アプリを利用している結果となりました。
  また、公式アプリの利用有無別にNPS®を分析したところ、公式アプリ利用者のNPS®平均は-10.7ポイントと、非利用者の-31.1ポイントと比較し、20ポイント以上高い結果となりました。

左:公式アプリの利用 右:公式アプリ利用有無別NPS®

  公式アプリの利用有無別に、要因別満足度を分析したところ、公式アプリの利用者は、非利用者に比べ、全ての項目において、満足度が高い結果となりました。特に、「ポイントが貯まりやすい・使いやすい」、「クーポン等の特別価格の提供」といった価格面と、「レコメンデーションの適切さ」や「利用者によるレビューや口コミの充実度」といった項目において、その差が大きく、公式アプリの利用により、サイトの提供するサービスを上手く活用し、体験全般の満足度が高くなっている様子が伺われました。

4.新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、「以前よりもお薦めしたい」と回答したユーザーは30.6%

  アパレルECサイトを1年以上利用しているユーザーを対象に、新型コロナウイルス感染拡大前と比較し、アパレルECサイトをお薦めしたいという思いに変化があったかを調査したところ、「以前よりもお薦めしたいと思う」と回答したユーザーは、全体の30.6%となりました。
  また、「以前よりお薦めしたい」と回答したユーザーに対し、その理由を自由記述で調査したところ、主な理由として、「リアル店舗は密になりつつあるので、感染拡大防止を含めて薦めたい」といった感染対策についてのコメントに加え、「こんなときだからこそ、サイトを見ているだけでも気分が晴れる」など、気晴らしや楽しみとしてオンラインショッピングを薦めたい、といった意見が多く見られました。
  新型コロナウイルスの影響を受け、感染対策としてネットでの購買へのシフトが見られる中、ファッションアイテムを購入するというECサイトの機能面だけではなく、ショッピングの楽しみという体験も含め、アパレルECサイトが評価される結果となりました。

5.推奨者は批判者に比べ、年間の購入金額が3.1倍に

  対象のアパレルECサイトにおいて、過去1年間の購入金額を調査したところ、推奨度が高いほど、年間購入金額も高い傾向が見られました。「批判者」(推奨度「0」~「6」を選択した人)の年間の平均購入額を「1」とした場合、「中立者」 (推奨度「7」~「8」を選択した人)は「批判者」の約1.3倍、「推奨者」は「批判者」の3.1倍の購入金額となりました。

お問い合わせ先

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
マーケティング・アナリティクス部

nps-solution@nttcoms.com

https://www.nttcoms.com/service/nps/