NTTコム オンライン、不動産管理業界(マンション)を対象にしたNPS®ベンチマーク調査2020の結果を発表
~費用に見合ったマンション管理の対応力がロイヤルティ向上に影響を与える~

2021年3月30日

  NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン)は、不動産管理業界(マンション)を対象に、顧客ロイヤルティを測る指標であるNPS®ベンチマーク調査を実施しました。この結果、NPS®1位は住友不動産建物サービスとなりました。
   業界全体では、不動産管理会社に支払う費用と修繕積立金の適正さ、マンション管理への対応力において、重要度と満足度の差分が大きく、課題項目となりました。不動産管理会社の変更理由においても同様の傾向となり、費用に見合った管理会社の対応力やサポートがロイヤルティに影響する結果となりました。

調査結果の詳細はこちらからご覧ください:
https://www.nttcoms.com/service/nps/report/r-management/
今年度リリース済み一覧:https://www.nttcoms.com/service/nps/report/

<調査結果のポイント>

1.不動産管理業界(マンション)のNPS®1位は住友不動産建物サービス

  不動産管理会社(マンション)(以下、不動産管理会社)9社のうち、NPS®の総合トップは住友不動産建物サービス(-37.4ポイント)となり、最下位の企業との差は23.0ポイントとなりました。9社のNPS®平均は-49.2ポイントとなりました。

2.業界全体では、費用に見合ったマンション管理の対応力がロイヤルティに影響を与える

  18の要因別に重要度および満足度を0~10の11段階できいたところ、重要度と満足度のギャップが最も大きかった項目は「管理会社へ支払う費用の適正さ」となりました。次いで「管理会社の誠実な対応・意欲」、「策定する長期修繕計画・修繕積立金の適正さ」となりました。
  また、不動産管理会社の変更理由についても同様の課題が上位となり、不動産管理会社へ支払う費用と、それに見合った対応力やサポート力がロイヤルティに影響する結果となりました。
  住友不動産建物サービスでは、上記費用面や誠実な対応などに加え、理事会運営への適切なサポートでも高い評価を得ており、NPS®1位の結果につながりました。

3.不動産管理会社と入居者とのサービスを通じたつながりが、満足度を全般的に押し上げ、ロイヤルティ向上につながる

  入居者向けWebサイトや情報誌の利用、管理会社への修繕依頼など、不動産管理会社が提供する入居者向けサービスの利用経験について調査したところ、全体の37.5%がいずれかのサービスの利用経験がある結果となりました。
  入居者向けサービスの利用有無別にNPS®を分析したところ、利用者のNPS®は-38.7ポイントとなり、非利用者を18.7ポイント上回る結果となりました。また、入居者向けサービスの利用者と非利用者で18の要因別に満足度を比較したところ、17の項目で利用者の満足度平均が、非利用者の平均を上回る結果となりました。入居者向けサービスを通じて不動産管理会社とつながることが、利用者のロイヤルティ向上に寄与することが示唆される内容となりました。

図(左):サービスの利用経験有無
図(右):サービスの利用経験別NPS®

4.「推奨者」の継続利用意向は「批判者」よりも高い結果に

  対象の不動産管理会社の継続利用意向を調査したところ、顧客ロイヤルティの高い「推奨者」は9.3ポイントとなり、「批判者」の5.2ポイントに比べて大幅に高く、推奨度が高いほど、継続利用意向が高くなる結果となりました。

図:NPS®セグメント別継続利用意向

お問い合わせ先

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
マーケティング・アナリティクス部

nps-solution@nttcoms.com

https://www.nttcoms.com/service/nps/