2023/07/04

アドバンスド

ブックマーク

このコンテンツでは、ブックマークの使い方について説明しています。
本コンテンツで利用したバージョンは、Spotfire Analyst 12.0です。ご利用環境によって、一部画面構成が異なる場合がありますので、ご了承ください。

探索的分析/原因分析の領域で
高い評価と実績
TIBCO Spotfire

TIBCO Spotfire®は分析に必要な機能を単一製品でカバーするビジュアルアナリティクスツールです。

ブックマークとは

ブックマークは、ある時点での分析状態をキャプチャして、その時点でかけた設定(フィルターやマーク、ビジュアライゼーションなど)を保持できる機能です。これにより、キャプチャした分析状態に戻すことができます。

ブックマークは、メニューバー「ブックマーク」アイコン(※下図の赤枠参照)から管理・作成できます。

ブックマークを活用すると、以下のようなことができます。

  • フィルターやドリルダウンなどを行い、興味深いインサイトを発見した際にブックマークで結果を残してすぐにインサイト発見時の状態に戻れるようにする。
  • インサイト発見時のブックマークのURLをコピーし、ブックマーク時点の画面をWebクライアントに共有する。(※「ブックマークのURLのコピー」はdxpファイルをライブラリに上げた際に活用できます。)

ブックマークの種類

ブックマークには以下の2種類があります。

  • 個人用ブックマーク:作成した本人のみ確認・編集できます。
  • 公開用ブックマーク:分析ファイルを開けるすべてのユーザが確認・編集できます。

ブックマークを新規作成した場合、デフォルトで個人用ブックマークになります。
公開用ブックマークに変更したい場合は、ブックマーク上で右クリックまたは▼ボタンを押して変更できます。

ブックマークの構成要素

ブックマークには以下の構成要素があります。新規作成したブックマークは下記がすべて含まれた状態ですが、「拡張ブックマーク」としてブックマークに含める要素を絞ることも可能です。拡張ブックマークは「ブックマークの追加」を右クリックして作成できます。

  • ページレイアウトとビジュアライゼーション:
    アクティブなページ上のビジュアライゼーションのレイアウトと設定をキャプチャします。
  • アクティブページ:
    アクティブなページをキャプチャします。
  • アクティブなビジュアライゼーション:
    ブックマークがキャプチャされたときに、どのビジュアライゼーションがアクティブであるかをキャプチャします。
  • フィルター設定:
    アクティブなページに使用されているフィルタ―設定をキャプチャします。
  • フィルターの整理:
    フィルターパネルのレイアウト(並び替え順序、フィルターグループ、非表示のフィルター)をキャプチャします。
  • マーキング:
    ブックマーク内のビジュアライゼーションでどの項目がマークされているかをキャプチャします。マーキングは「ページレイアウトとビジュアライゼーション」にも含まれています。
  • プロパティ:
    アクティブなページで使用される編集可能なドキュメント、データ テーブル、列のプロパティ、およびプロパティコントロールで参照されるプロパティ値をキャプチャします。

使い方デモ

ブックマークを活用して、クロステーブルの総計/小計の表示・非表示を切り替えるダッシュボードを作成します。

サンプルデータ

本コンテンツで使用するサンプルデータはこちらです。
営業売上に関するデータです。

データの取り込み

Spotfireにデータを取り込みます。Spotfire画面左上の+ボタンから「ローカルファイルを参照」し、営業売上.txtを選択します。

ブックマークの作成

総計/小計が非表示のクロステーブルと表示されたクロステーブルでそれぞれブックマークを作成することで、表示・非表示の切り替えを行います。

まず総計/小計が非表示のクロステーブルを作成します。

  • 横軸:業種
  • 縦軸:部門名、担当者名
  • 集計方法:Sum(売上額)
  • プロパティ > 書式設定:通貨、桁区切り記号を使用

作成できたら、ブックマークを作成します。
メニューバー「ブックマーク」アイコン > +ボタン「ブックマークの追加」をクリックします。
すると、「ページ xx:xx」(xx:xxはブックマーク時点の時刻)という名前のブックマークが作成されます。今回は「総計/小計なし」という名前に変更します。作成されたブックマーク上で右クリックまたは▼ボタンで「名前の変更」をクリックして行えます。

これで1つ目の総計/小計なしのブックマークが作成できました。

続いて、総計/小計を表示させたクロステーブルを作成します。先ほど作成したクロステーブルを編集して作成します。
「プロパティ」 > 「合計」 で下記にチェックを入れます。これで総計/小計を表示できました。

  • カラムのサマリー
  • 部門名の小計

「総計/小計なし」と同様の手順でブックマークを作成をします。
メニューバー「ブックマーク」アイコン > +ボタン「ブックマークの追加」をクリックします。名前を「総計/小計あり」に変更します。

これで2つのブックマークを作成できました。ブックマークで「総計/小計なし」をクリックすると、総計/小計が非表示になります。
つまり、総計/小計を非表示にした時点の分析状態に戻すことができます。

ブックマークのアクションコントロールを適用

次に、テキストエリア内に「総計/小計あり」「総計/小計なし」のボタンを作成して、ブックマークアイコンを開かずともグラフを切り替えられるようにします。
まず、テキストエリアを作成します。

「テキストエリアを編集」画面から「アクションコントロールの挿入」をクリックします。

「総計/小計あり」ブックマークのアクションコントロールの挿入をします。
「アクションコントロール」ダイアログで下記の設定をします。設定できたら「OK」をクリックします。

  • 表示テキスト:総計/小計あり
  • コントロールのタイプ:ボタン
  • 実行可能なアクション:ブックマーク > 総計/小計あり > ページのレイアウトとビジュアライゼーション を選択して「追加」

※実行可能なアクションで「フィルターの設定」を追加すると、ブックマーク時点のフィルター状態が常に反映されるため、ご注意ください。

次に、「総計/小計なし」アクションコントロールを挿入します。上記と同様の設定を「総計/小計なし」に対しても行います。
設定ができたら、下図のようにアクションコントロールが挿入できます。

「テキストエリアを編集」画面で保存をすると、下図のようにボタンができます。
ボタンをクリックすることで、各ブックマークを選択し、クロステーブルの表示を切り替えられます。

以上のように、ブックマークを活用することで、総計/小計の表示・非表示の切り替えを行うダッシュボードを作成できます。

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