国内トップクラスの規模でオートリース事業を展開している日本カーソリューションズ株式会社様。「オートリースだけでなく、テレマティクスサービスを提供していること を広めたい」「テレマティクスサービス の魅力や奥深さについてもっと多くの方に知ってほしい」との思いで、NTTコムオンラインと本格的にデジタルマーケティング施策を推進することを決断しました。なかでも力を入れたのが、SEO対策です。「これまでほとんど対策をしてこなかった」という同社が、どのように知識を深め、効果につながる対策を行ったのか。テレマティクス推進部販売推進 チームの大久保氏、多田氏にお聞きしました。
― 御社の事業内容や強みについてお聞かせください。
大久保氏:法人向けにオートリースサービスを提供しています。強みは国内トップクラスの規模と実績です。車両管理台数は約70万台、取引社数は約3万7,000社。全国に拠点を構え、多くの企業の車両運用をサポートしています。また、業界としては比較的早い時期にテレマティクスサービスを開発し、2010年より提供を続けています。
― テレマティクスサービスとは、どのようなものなのでしょうか?
多田氏:車載カメラをはじめとする車載器をインターネットにつなぎ、静止画、動画、稼働状況などのあらゆる情報を記録・共有するシステムのことです。車載器が危険運転を察知したらすぐにその動画が管理者に送られるだけでなく、例えば車載器からアラートが流れ運転手の危険運転を抑止するようなことも可能です。他に、運転日報の記録や、稼働状況をチェックして無駄のない運行計画に役立てることなどもできます。トライブレコーダーと混同されることが多いのですが、単なるドラレコではない、より複雑なことができる運転管理システムだと理解していただけるとよいかと思います。
― 大久保様、多田様、おふたりの所属についてお聞かせください。
大久保氏:我々はテレマティクスサービスの販売を推進する部門でマーケティングを担当しています。主な業務は、パンフレット、Webサイト、動画、営業資料などの企画制作をはじめ、営業を推進するための支援全般を行うこと。 その一環として、今回、NTTコムオンラインさんに「SEO対策を含む新規デジタルマーケティング施策の支援」を依頼しました。多田がプロジェクトリーダーを務め、私は多田の上長という形でプロジェクトに携わっています。
― まずは、今回NTTコムオンラインに依頼された「SEO対策を含む新規デジタルマーケティング施策」の全体像についてお聞かせいただけますでしょうか?
大久保氏:テレマティクスサービスや当社ソリューション「NCSドライブドクター」に関する情報発信を行うマイクロサイトを制作し、並行してSEO対策を進める、というプロジェクトを実施しました。
― どのような課題があり、本プロジェクトを実施することになったのでしょうか?
大久保氏:当社の主業はオートリース事業です。ですから、オートリースの営業を担当している営業担当者がテレマティクスサービスの営業を行うことも少なくありません。そうするとどうしても「テクノロジーに関する知識不足」があるため「テレマティクスサービスの本当の魅力や奥深さを伝えきれていない」「お客様からの疑問や要望に応えきれない」という課題を抱えていました。
そんなときに、新型コロナウィルスが流行し、訪問での営業がしにくい状況になってしまいました。そのような経緯で、「これを機に、地道な訪問営業ではなく新しい形でテレマティクスサービスの魅力を広めよう」「競合他社に少々遅れをとっていたデジタルマーケティング施策を本格的に始めよう」ということになったのです。
― SEO対策を行うことは最初から決まっていたのでしょうか? どのような理由でSEO対策に力を入れることになったのかお聞かせください。
大久保氏:当初から注力したいと考え、最初からSEO対策を要件に入れていました。
SEOに力を入れたいと思った理由は、恥ずかしながらこれまでほとんど対策を行ってこなかったというところにありまして……。「テレマティクス 」などのキーワードを検索すると同業他社が1ページ目にずらずらっと出てくるなか、当社はまったく登場しないという状況が続いていたのですよね。せっかくマイクロサイトを制作するのですから、しっかりSEO対策をしなければ意味がありませんし、作ったサイトが埋もれてしまうということになっては目も当てられません。よいサイトを作って、きちんと検索上位に表示されるようにし、より多くのユーザーにテレマティクスサービスや当社の情報を伝えたい。そんな思いで、SEO対策はマストだと考えていました。
― NTTコムオンラインをパートナーに選ばれた経緯やポイントについてお教えください。
多田氏:今回は、「SEOに強い会社」「Webページ制作に強い会社」「デジタルマーケティング全般に強い会社」にお声掛けをし、最終的に「デジタルマーケティング全般に強い」NTTコムオンラインさんに決定しました。
最大の決め手は提案力ですね。例えば「この内容ならランディングページをくるのではなくマイクロサイトにしたほうがよりよい」「その場合はこのようなサイト構成で、このようなスケジュール、予算になる」など、私たちの要望を上回るよりよい提案をわかりやすくしてくださいました。
また、SEOについても知見や実績があり、安心して任せられると感じました。どこかひとつの領域だけが突出して強いということではなく、すべての領域に強みがあり、一気通貫ですべての相談や調整についてご対応いただける。その総合力や柔軟性にも、とても大きな魅力を感じました。
― SEO対策はどのように進めて行ったのでしょうか?
大久保氏:まずはNTTコムオンラインさんに、SEOの勉強会を開いていただきました。私をはじめ社内のスタッフは、当初SEOのことがほとんどわかっていなかったのですよね。ですから勉強会で、どのようにキーワードを選定したらよいか、検索エンジンのアルゴリズムとはどのようなものなのか、どのような施策が効果的なのかといった、基礎的なことを教えていただきました。これがあったおかげで、社内の理解が深まり、「SEO対策やデジタルマーケティング施策は必要なもの、ぜひやるべきだ」という機運が高まった。単なるインプット以上の意義があったと感じています。
多田氏:その後は、NTTコムオンラインさんのほうでキーワードに関する調査をしていただきました。テレマティクスに関連するキーワードのうちどういったものがよく検索されているか、順位はどうか、おすすめのキーワードはどれかといったことを詳細なレポートとともに教えていただいて、大変参考になったことを覚えています。
大久保氏:キーワードの提案だけでなく、「このキーワードでこんな内容の記事を何本ぐらい作るといいですよ」といった、「キーワードの先のこと」までご提案いただけた。調査から、分析・報告、結果を踏まえてのコンテンツ提案まで、一連の流れがとてもていねいかつスムーズで、納得感を持ちながら安心して進められたように思います。こうした細やかな対応や詳細な分析などがあったからこそ、我々も方針を決めることができました。
単に「キーワードはこれですよ」「これでサイトを作りますね」ということでなく、我々の理解度や納得感を見ながら進めてくださったというのが有難かったですね。おかげで我々も少しずつSEOやキーワードのことがわかるようになってきました。いまでは、当社側から、「こんなキーワードはどうかな」とご相談することもあるぐらいなんですよ。
高機能テレマティクスサービス NCSドライブドクター | テレマティクスサービス情報 特集サイト
https://www.ncsol.co.jp/telematics/
マイクロサイトには、SEO対策をしたコラムの他にも、サービスの詳細や説明動画、活用事例など、ユーザーのサービス検討に必要な情報を幅広く掲載
― SEO対策によって、どのような効果が得られましたか?
多田氏:「テレマティクス」で検索すると、当社のサイトが上位に表示されるようになりました。時期によっては、検索結果の1ページ目に表示されることも。おおむね10位前後の表示順位はキープしています。
大久保氏:対策をする前は検索してもまったく表示されない、ゼロの状態だったわけですから、これはすごい変化だと思います。検索流入の数についてはNTTコムオンラインさんに作っていただいたダッシュボードで細かくチェックするようにしているのですが、確実にテレマティクス関連のキーワードでの流入が増えているということが見て取れて、手応えとやりがいを感じています。
「SEO対策は効果が高い」「やれば結果につながる」ということがわかりましたから、これからも継続して対策をしたいと思っています。テレマティクスサービスは、交通事故を減らすことができる、社会的にも非常に価値のある仕組みです。よいサイトを作り、よい情報を発信し、テレマティクスの有用性をSEO対策でしっかり広めていきたい。当社商材の販売促進とともに、社会への貢献を実現したいと思っています。
法人向けに業界トップクラスの規模でオートリース事業を展開。ほかにテレマティクスサービスや自動車保険、緊急時のサポートサービスなど、社用車に関する幅広いサービスを提供している。
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※ 記事の内容は2023/01時点のものです。