私たちはライブデータを確認し、ライブデータを処理し、結果を出力するプラグアンドプレイの分析モデルを持っています。ドリラーは私たちが電話をかけなくても、「このように操作してください」というメッセージを受け取ります。ユーザーはそのデータを用いて操作を行い、データをTIBCO Streamingに送り返すことで、その場で再計算を行うことができます。これらの機能はTIBCO Streamingですぐに利用することができます。これにより当社の競争優位性が高まり、株主にも利益がもたらされることを確信しています。
Data Scientist, Dingzhou Cao氏
リアルタイム分析を迅速に導入し、即座の対応を実現
Anadarkoは株主価値の向上を望んでおり、オペレーションコストの削減とテクノロジーの強化によりそれを実現することを計画していました。この目的を達成するために、Anadarkoは高度なアナリティクスと最先端技術を担当する組織を設立しました。掘削では、1つのリグから1日86,000行のデータが発生し、12~20のリグがあれば、データの行数はあっという間に数百万行におよびます。
データサイエンティストのDingzhou Cao氏は「私たちは数字だけではなく、答えとコンテキストを求めていました」と述べています。
アナリティクス環境があれば、ドリラーでもコンサルタントでもエンジニアでも、誰もが同じようにデータを見ることができるのです。
解決策はTIBCOのテクノロジーでした。全社のエンジニア、データサイエンティスト、そしてデータエンジニアはTIBCO Spotfireを利用してデータベースに接続し、データを取り出して操作し、独自のビジュアライゼーションを作成しています。「Anadarkoは私が知りうるよりも長い期間Spotfireを導入し、全ての業務に幅広く取り入れています。私たちがリアルタイムデータのイベントフロープロセッサを探していた時、TIBCOに相談したのは正に理にかなっていたと言えるでしょう」とCao氏は言います。
TIBCO Streamingでリアルタイム・システムを構築する際、コーディングは必要ありません。TIBCO Streamingはデータエンジニアやデータサイエンティストが使いやすいワークフロー型のユーザーインターフェース(ビジュアル開発環境)を備えており、TIBCOの分析エンジンを搭載しています。
ユーザーはRやPythonを使ってデータを処理したり、モデルを記述したりすることができます。さらに、特定のベンダ、プラットフォーム、データフォーマット等に依存していません。TIBCO Streamingはあらゆるコネクタを備えているため、AnadarkoはCSV、SQLサーバー、Oracle、Hadoop、WDSL、Osi Pi、WITSML、WITS0など、どのような種類のデータにでもアクセスすることができます。
「私たちは数カ月間TIBCOのエンジニアと共同作業を行い、すぐにプロトタイプができました」とCao氏は言います。
掘削エンジニア、データサイエンティスト、そしてTIBCOの開発者2人で共同作業を行いました。実装は想像以上に早く進み、3カ月で完了しました。加えて、無駄のない実装により、外部の専門家やITサポートにかかる費用を大幅に削減することができました。
Cao氏は次のように述べています。「オープンソースを利用した場合、同様のシステムを構築するのに少なくとも10~12カ月はかかっていたでしょう。データサイエンティストの観点から、Spotfireはビッグデータの可視化ツールとしてとても気に入っており、また、リアルタイム・システムの構築にはTIBCO Streamingを利用しています」
Cao氏は、オープンソースコミュニティには20以上のツールがあるが、それぞれのツールを設定し、タイムリーに処理するための一連のフローにまとめる必要があると指摘しています。また、多くのツールを統合することは最適ではありません。TIBCO Streamingを利用すれば全てが1つのプラットフォーム上に集約されます。TIBCO Streamingにより、データエンジニアリングやソフトウェア開発の代わりに、データサイエンスに時間を割くことができるようになったため、処理をビジネスに活用するまでにかかる時間が非常に短くなりました。
Anadarkoは掘削データソースの変更や別のデータソースへの接続を可能にするストリーミング分析システムを検討していましたが、結果としてそれだけではないリアルタイム・システムが実現しました。
現在のWITSMLアダプターの遅延時間は15~20秒ですが、TIBCOのWITS0アダプターはこれを1~2秒に短縮しました。リアルタイム・掘削システムにはいくつかの分析モジュールが組み込まれており、例えば”Sliding Drilling Guidance module”は計画された坑井経路に従うためのガイダンスを提供し、”Well Bore Trajectory Control module”は計画された坑井経路に対する逸脱を修正するためのガイダンスを提供します。
「私たちはライブデータを確認し、ライブデータを処理し、結果を出力するプラグアンドプレイの分析モデルを持っています。ドリラーは私たちが電話をかけなくても、「このように操作してください」というメッセージを受け取ります。ユーザーはそのデータを用いて操作を行い、データをTIBCO Streamingに送り返すことで、その場で再計算を行うことができます。これらの機能はTIBCO Streamingですぐに利用することができます」
「これにより当社の競争優位性が高まり、株主にも利益がもたらされることを確信しています」とCao氏は述べています。