TIBCO EBXについて
- Q.TIBCO EBXを導入するメリットは何ですか?
- A.TIBCO EBX は単一製品で全ての共有データ資産を管理、統制、利用できます。過剰なシステム投資を減らし、効率を高め、ビジネスの成長をサポートします。
・多数のツールを組み合わせてMDM (マスターデータ管理)を実現する一般的な方式と異なり、ワークフロー、データ品質管理、権限によるアクセス管理など、MDMに必要なすべてが揃っています。
・複数ドメイン※1を含む、貴社のあるがままのデータモデルを定義することができ、多様な業務をカバーする多様なシステム間でマスターデータの同期を行うことが可能です。(SAP, BCP,など)
・データの種類、データの量、ユーザーの数に関係なくインスタンスベースの明確なライセンス体系
※1:顧客マスターの「顧客」や製品マスターの「製品」などがドメインです。
- Q.TIBCO EBXはどういう業種・業務で利用されていますか?
- A.小売、金融、保険、製造、製薬、などさまざまな業種のお客様にご利用をいただいています。
- Q.導入事例を教えて下さい。
- A.海外の大手旅行・運輸会社は、毎年1兆件を超える取引の参照データ(航空会社、空港、アライアンス、代理店など)をTIBCO EBXで管理し、分析の正確性を確保しています。オペレーションやアナリティクスを改善し、デジタルトランスフォーメーションを推進し、一般データ保護規則(GDPR)などの規制に対応するためにもTIBCO EBXを活用しています。
海外事例については、以下のページをご覧ください。
・Panera Bread
・Net Spend
- Q.マルチドメインMDMとは何ですか?
- A.どのトランザクションデータにも、製品、顧客、従業員、仕入先、費目などのマスターデータが大量に含まれています。
顧客マスターの"顧客"や製品マスターの"製品"など、○○マスターの"○○"を「ドメイン」と呼びます。顧客や製品はそれぞれに重要なドメインではありますが、実業務では「顧客別の製品群」といった、複数ドメインに関連したマスターデータは当たり前に存在します。この複数のドメインをマルチドメインと呼び、すべてのマスターデータを統一的に管理、制御、共有できるマスターデータ管理プラットフォームがTIBCO EBXです。
- Q.データ品質(data quality)とは何ですか?
- A.データ品質とは「データを使う人の要求を満たしているか (品質基準)」です。部門内の要求と他部門の要求が異なる場合があります。例えば、経理における金額データは100%の正確性が必要ですが、マーケティングリサーチでは誤差が許容されます。TIBCO EBXではデータ品質基準を設定し、データ品質を算出する機能を提供しています。
- Q.データガバナンスとは何ですか?
- A.DMBOK(データマネジメント知識体系)の中心的概念です。データ全体の生成・蓄積・公開・利用に係わる管理の在り方の全体像を規定し、個々のデータを整合的に統制することです。TIBCO EBXではワークフロー、データ品質管理、権限によるアクセス管理など、データガバナンスによる統制のための機能を提供しています。
MDM(マスターデータ管理)について
- Q.マスターデータとはどういうデータですか?
- A.マスターデータは人・物・場所などあらわすデータ。時系列的な動作を表すデータを「イベントデータ」と呼ぶのに対し「リソースデータ」とも呼ばれます。TIBCO EBXは「顧客」「製品」など特定種類のマスターデータに限定せず、何種類でもリソースデータを取り扱うことが可能です。
- Q.MDM (マスターデータ管理)とは何をすることですか? たいていのシステムにはマスターデータ登録があります。それはマスターデータ管理 (MDM)ではないのですか?
- A.複数のマスターデータをまとめて管理するノウハウとテクノロジーがMDMです。単なるマスターデータ登録では、似て非なるマスターデータや同一対象なのに管理方法が異なるマスターデータを管理できません。MDMはそれらを同時に管理し、プロセスを整流化することで業務効率とデータ精度を向上させます。
- Q.全社で共通マスター化を企画しています。これはマスターデータ管理 (MDM)ですか?
- A.目的は同じですが方法論としてMDMとは真逆です。マスターを一本化するのは異種マスターの抹殺ですが、MDMは共通マスターと異種マスターの辞書を作って共存します。この辞書をクロスリファレンス (Cross Reference / Xref)といい、MDMの骨格となります。
- Q.名寄せとマスターデータ管理 (MDM)の関係は?
- A.名寄せにはデータクレンジング(間違いの発見と修正)と、マージ(同一人物の候補集めと同定)の2つの側面があります。TIBCO EBXにはどちらの機能もありますが、一般的にはマージのみをMDMとするケースが多いです。
費用・契約について
- Q.ライセンス種類や価格体系を教えて下さい。
- A.年間サブスクリプションでのご提供となります。(本番環境と開発/検証/テスト等に利用できるライセンスを含む)
課金体系はインスタンス課金となっております。
詳細はこちらからお問い合わせください。
- Q.データの種類、ユーザーでの課金は無いでしょうか?
- A.ドメイン(マスター種類)不問、データ件数不問、ユーザー数不問となります。
詳細はこちらからお問い合わせください。
- Q.トライアルは可能ですか?
- A.可能です。詳細はこちらからお問い合わせください。
利用・導入について
- Q.MDMプロジェクトで留意すべき事は何ですか?
- A.・「企画フェーズ」において重要なのは、2つの定量化です。一つは業務貢献、もう一つはマスターデータ品質です。マスターデータ品質をどの程度向上させると、どのような業務貢献につながるかが予算化に欠かせません。
・「構築フェーズ」で重要なのは、データ構築です。いわゆるシステム構築では機能開発がメイン、データ移行は一部に過ぎません。MDMでは、システム機能を最初から備えた上で、正しいデータの構築がメインだと発想の転換が必要です。
・「運用フェーズ」で必要なのは、業務としてマスターデータを正しく維持・管理する部門の存在です。データ構築につづくデータ運用です。マスターデータ配信バッチのお守りとバックアップ実行はMDMの前提であって本体ではありません。
- Q.導入後に参照できるドキュメントはありますか?
- A.はい、マニュアルがあります。
- Q.開発用ライセンスはありますか?
- A.はい、開発専用ライセンスがあります。
- Q.導入支援や運用支援サービスはありますか?
- A.はい。下記のサービスを基本メニューとしてご用意しております。
・初期トレーニング
また、ご要望に応じたサービスも提供しております。
詳細はこちらからお問い合わせください。
機能・性能について
- Q.マスターデータはどのように集配信されますか? 登録機能はありますか?
- A.TIBCO EBXでは以下の機能を提供しています。
・RDB, ファイルなどからデータ収集ができます。MDM内部でデータチェックやクレンジングなどを行うため、直接内部データへの書き込みは不可としています。
・データ配信は、APIによる方法、RDBとして外部へ解放するデータを作る方法などがあります。
・マスター登録は登録・承認など基本機能を業務部門ごとに異なる画面で提供し、ワークフローで連結することができます。ワークフロー画面に適用できる多数の基本機能があります。
- Q.画像やPDFなどの非構造データは扱えますか?
- A.TIBCO EBXでは非構造データを扱うことが可能です。
・コンテンツ管理が可能です。タグ、メタデータなどの付与ができます。
・製品マスターに図面データ、従業員マスターに写真データなどを組合せたマスターデータを実現できます。
- Q.データカタログ機能はありますか?
- A.TIBCO EBXでは、MDMで扱うマスターや項目にはさまざまなタグや説明が付与でき、すべて検索可能です。
あるデータに関連するデータの紐付けを確認できます。テーブル単位の紐付けと、データ単位の紐付けの両方があります。
動作環境・対応言語について
- Q.日本語に対応していますか?
- A.対応しています。コードはutf-8です。
- Q.動作環境を教えてください。AWS対応、OS等
- A.javaプラットフォームが動作する環境が必要です。
詳細はこちら のインストール要件をご参照ください。
- Q.最小構成を教えて下さい。
- A.インストールに必要な実際のシステム要件は、扱うデータや同時アクセスユーザ数など多くの要因によって必要となるリソースは異なります。
ここに記載されている最小構成は一般的なガイダンスとすることを目的としています。パフォーマンス詳細についてはこちら をご参照ください。
<前提条件>
・レコード数:100万件以下
◆アプリケーションサーバ:
・台数:1
・CPU:クアッドコア × 1
・メモリ:16GB
・ディスク:10GB以上
◆データベースサーバ:
・台数:1
・CPU:クアッドコア × 1
・メモリ:8GB
・ディスク:15GB以上