TIBCO® Data Virtualizationの導入により、組織内のデータの価値に注目が集まっています。TIBCO® Data Virtualizationによって、これまでバラバラに存在していた組織内の複数ソースからの”データ”が、組織の意思決定の役に立つ”アクショナブルな情報”に生まれ変わっています。

Head of Data & Development
 Graham Tucker

セーブ・ザ・チルドレンUK、データ仮想化によりデータ活用を推進

正確性・効率性の向上と時間・コストの削減

課 題

セーブ・ザ・チルドレンUKは、人の人生を変える可能性まで持つミッションを持っています。そのミッションを遂行するためには、意思決定者、ドナー、資金調達者、その他のステークホルダーに的確な情報を提供をすることが必須です。しかし、同組織では社内外に無数のデータソースが散在している状況であり、世界中で発生した出来事に迅速に反応し、データから得られたインサイトを持って状況に対応していくことは、従来のETLプロセスでは困難でした。

また、他の組織と同様に、データの品質や活用方法自体にも複数の課題がありました。具体的には複数バージョンのデータの乱立、メタデータの仕様、リアルタイムでの情報共有の仕組みの欠如、非構造データの活用等、多くの問題に直面していました。

さらにセーブ・ザ・チルドレンUKの資金の91%は慈善活動に使われているため、残りのわずか9%がITを含むその他の費用に割り当てられています。そのため、IT投資には非常に慎重になっており、高い投資対効果が求められました。

解決策

セーブ・ザ・チルドレンUKは課題の解決に向けて、いくつかの選定条件の下、新しい分析アーキテクチャを構築するためのソリューションを検討し始めました。

最重要条件は導入コストが安価であること、そして導入によってアジリティが向上することでした。その他の選定条件には、複数バージョンのデータを統合すること、KPIの計測ができること、全てのデータが定義されていること、データエンティティがセキュアであることが含まれていました。TIBCO® Data Virtualizationは、同条件を満たし、組織全体にまたがる大量かつ多様なデータを統制・統合するための強力なテクノロジー基盤として選択されました。

データソースの物理的な統合は大量のデータエンジニアリングおよび開発サイクルが求められますが、TIBCO® Data Virtualizationは複数のデータソースの物理的な統合を必要とせず、本番環境のデータをキャッシュし、仮想的にデータを統合しているため、物理的な統合に対して安価かつ迅速な導入が可能です。

仮想的に統合されたデータは、一貫性のあるデータソースとなり、一元的なアクセスポイントからのアクセスが可能です。また、データ利用者ごとにアクセス制御できるため、適切なセキュリティやガバナンスを維持することができます。

効 果

データ精度の向上とコストの削減

セーブ・ザ・チルドレンUKは、TIBCO® Data Virtualizationのプラットフォーム上で、エンティティと属性を標準化することなどを含むデータモデリングへの新しい論理的なアプローチにより、データソースを仮想的に統合し、データのビューを、Common Business Model(CBM)を活用し一元的に集約しました。

これにより、アプリケーション、分析、レポーティングに必要なデータソースの一貫性が確立され、全てのデータ利用者が正しいデータを使用して矛盾を排除できるようになりました。データ分析担当者は、データの収集や整合性の確認に時間を費やすのではなく、分析そのものに時間を費やせるようになりました。また、TIBCO® Data Virtualizationにより、標準モデルとアーキテクチャにガバナンスを効かせることがが可能になり、データの定義に関し、組織を跨って整合性をとることができるようになりました。

生産性向上と、より容易で優れたデータアクセス

セーブ・ザ・チルドレンUKは支援者との電子メールのやり取りにAdobe Campaign Managerを利用しています。機敏性を高めるために、データフィードを再設計し、余分なステップを無くす必要がありました。

TIBCO® Data Virtualizationを使用することにより、元のデータソースの在処に関係なく、一貫性のあるデータを電子メールシステムに提供することで、メール配信ルール変更の適用が迅速に行えるようになり、最新の情報提供が行えるようになりました。加えて、データサービスの拡張が非常に容易になったため、助成金情報や支援者の属性情報を追加することもできるようになりました。また、Adobe Marketing Cloudやオンライン寄付フォームといった、他のシステムへのインターフェース提供、データ連携も容易となりました。

ITにかかる時間の節約

TIBCO® Data Virtualizationの反復コーディング機能を活用することで、ビジネス部門とIT部を跨いだアジャイル・デリバリに成功しました。このレベルの機敏性は従来のウォーターフォール・デリバリー・モデルでは達成できず、現在ではセーブ・ザ・チルドレンのソフトウェア開発の標準モデルとなっています。その結果、暫定的なステージング環境の数を減らすことができ、ストレージコストとETL処理の作業量が削減されました。

Head of Data & DevelopmentのGraham Tucker氏は以下のように述べています。
「以前はビジネス部門が要件定義を行い、IT部門が開発とテストを行っていましたが、今は両部門が1つのチームとして作業を行うことができ、作業の進行に合わせて柔軟な対応ができるようになりました。例えば、データ検出によって要件の変化を特定でき、結果を非常に迅速に確認できます」

今後の更なる効果を期待

Save The childrenは、より一貫性のあるレポートティングの実現およびコスト削減に向けて、従来の物理的なデータウェアハウスの使用から、TIBCO® Data Virtualizationを論理的なデータウェアハウスとして使用するための移行を進めています。この論理的なデータウェアハウスは、ソーシャルを含む多様なデジタルチャネルからのデータをバッチ処理とリアルタイムの両方で統合し、支援者に対して適切かつ正確な情報を提供するプラットフォームとなります。

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