2023/06/14
クリニックのオンライン診療にはビデオ通話がおすすめ!事例とメリットを紹介
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、オンライン診療に対応するクリニックが増えています。オンライン診療は、パソコンやスマートフォンのビデオ通話を利用するため、患者は自宅など好きな場所から受診が可能です。
本記事ではオンライン診療の導入を検討している医療関係者の方に向けて、クリニックにオンライン診療の流れや導入するための方法、導入のメリットについて解説します。実際にオンライン診療を導入しているクリニックの事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ビデオ通話を活用したオンライン診療とは?
オンライン診療は、パソコンやスマートフォンのビデオ通話を用いてリアルタイムに診療する方法です。患者が来院することなく診療できるため、外出が難しい場合や遠方から受診したい場合などでも診察が受けられるのが特徴です。
新型コロナウイルス感染症の拡大により広く知られるようになったオンライン診療ですが、離島の遠隔診療などでは、コロナ禍以前から使用されていました。
新型コロナウイルス感染症の流行により、オンライン診療を受けられる対象者の規制が緩和されたことで、現在では多くの人が利用できるようになっています。
ビデオ通話を活用したオンライン診療の流れ
ビデオ通話を使ってオンライン診療を行う手順は、基本的に次のような流れになります。
- 電話やオンライン予約システムなどで予約を受け付ける
- ビデオ通話を使用してオンライン診療を行う
- クレジットカードや電子決済で会計する
- 必要であれば薬を処方する
予約のオンラインシステムや電子決済での支払なども併せて利用すれば、診療だけでなく予約から薬の処方までのすべてをオンライン上で済ませることも可能です。処方箋を薬局や患者の自宅に郵送することで、遠方の患者でも家の近くの薬局で薬を受け取れるようになります。
クリニックがオンライン診療を行うメリット
オンライン診療をクリニックに導入すれば、患者側が診察を受けやすくなるだけでなく、クリニック側にも多くのメリットがあります。オンライン診療は新型コロナウイルス感染症の対策として注目を集めましたが、感染症対策以外にも多くのメリットがあります。
ここでは、クリニックでオンライン診療を導入した場合のメリットをクリニック側と患者側に分けて紹介します。
クリニック側のメリット
オンライン診療を導入した場合、クリニック側のメリットは次のようなものがあります。
- 通院や治療の継続率向上につながる
- 遠方の患者でも治療を行うことができる
- 事務作業の負担軽減
オンライン診療を導入することで、仕事や育児、介護など忙しくて通院できない方や身体的要因で通院が難しい方も受診がしやすくなるため、治療が続けやすくなります。また、引越しなどで通院が難しくなったケースでもオンライン診療であれば継続的な治療が可能です。
オンライン診療では、診療から会計までをすべてオンライン上で済ませることも可能です。
一元的に管理できることで作業効率が上がり、事務作業の負担軽減にもつながります。
患者側のメリット
オンライン診療ができれば、クリニック側だけでなく患者側にも複数のメリットがあります。主なメリットは次のようなものです。
- 通院にかかる時間や待ち時間がなくなる
- 好きな場所から受診できる
- 自宅や自宅の近くで薬が受け取れる
オンライン診療では予約時間に好きな場所からビデオ通話で診療を開始するため、通院にかかる時間や診察待ちの時間がなくなります。自宅はもちろん職場や外出先などからも受診可能です。
また、自宅や自宅の近くの薬局で薬を受け取れるのもメリットの一つでしょう。院内処方のクリニックであれば、自宅や指定した住所まで薬を郵送してもらうこともできます。院外処方の場合は、郵送で処方箋を送ってもらい、都合の良い時間に近隣の薬局で薬を受け取れます。
ビデオ通話を活用したオンライン診療の事例
クリニックに導入すれば、患者とクリニックの双方にメリットが多いオンライン診療。実際に導入したクリニックでは、どのようにビデオ通話を活用しているのでしょうか。ここでは、3つのクリニックを例にして導入を決めたきっかけや活用方法を紹介します。
社会医療法人財団石心会 第二川崎幸クリニック様
川崎幸病院の外科系外来施設として設立された第二川崎幸クリニックでは、新型コロナウイルス感染症拡大のタイミングで、オンライン診療を導入しました。
導入のきっかけは、川崎市の医師会から電話やオンラインでの保健所の健康観察業務を打診されたことでした。患者さんの利便性向上や業務効率化、感染症対策などのためオンライン診療が以前から必要だと考えていたこともあり、導入を決定。
導入当初は、オンラインでの健康観察のために利用していたのですが、その後感染者数が増加し、グループ病院の発熱外来が逼迫した状況になったことをきっかけにオンライン診療対応の幅を拡大しました。
今後は検診の問診やセカンドオピニオンにオンライン診療を導入するなど、活用の幅を広げ、ゆくゆくは本格的なオンライン診療を行っていくことも検討されています。
ビデオトーク>導入事例>社会医療法人財団石心会 第二川崎幸クリニック様
Dクリニック東京(医療法人社団ウェルエイジング)様
AGA治療を専門とするDクリニック東京(医療法人社団ウェルエイジング)も、ビデオ通話によるオンライン診療を活用しているクリニックです。通常、患者に月に1度来院してもらい、状態を確認して薬を処方していました。しかし、専門性の高い診療内容のため遠方から来院を希望する方も多く、患者の負担軽減が課題でした。
診察では、医師が直接患部に触れずにできることも多く、対面で話ができれば十分な場合もあったため、患者の負担軽減のためにオンライン診療を導入しました。
その後、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う非常事態宣言解除後は、基本的に初診は元のように外来で診察するようになりました。しかし、今後も診察前のカウンセリングをオンラインで行う、初診以降はオンライン診療を併用するなど、ビデオ通話のさまざまな活用を検討されています。
ビデオトーク>導入事例>Dクリニック東京(医療法人社団ウェルエイジング)様
一般社団法人レインボークリニック様
一般社団法人レインボークリニックでは、HIV感染を予防するための内服療法であるPrEP療法やED治療を行っています。診療内容の性質上、通院に抵抗を感じる方も少なくありません。そのため、現状ほとんどの方がプライバシーを保ちやすいオンライン診療で受診されています。
PrEP療法を受けられるクリニックはまだ少なく、患者の通える範囲にクリニックがない場合も多いのが現状です。オンライン診療ならば、遠方でも診療を受けられるだけでなくプライバシーを守りながら診療が続けられます。受診後のアンケートでは「受診のハードルが下がった」といった好意的な意見が寄せられています。
ビデオトーク > 導入事例 > 一般社団法人レインボークリニック様
クリニックがオンライン診療ツールを選ぶポイント
クリニックでオンライン診療を始めるには、診療ツールの導入が必要です。導入したいけれども何を基準にして選んだらいいのか迷う場合には、次のポイントを意識して検討してみましょう。
- 導入コストや運用コストが合っているか
- クリニック側と患者側双方で使いやすいか
- 必要な機能が利用できるか
- サポートは充実しているか
導入時にかかる費用や、継続的に必要な費用が見合っているか、使いたい機能があるかなど目的に応じて選択しましょう。また、クリニックで実際にスムーズに使えるかどうか、事前に体験できるサービスがあれば試してみるのもおすすめです。
関連記事:【医療機関向け】オンライン診療の基本知識とツールの選び方
クリニックのオンライン診療にはアプリ・アカウント不要な「ビデオトーク」がおすすめ
クリニックにオンライン診療ツールの導入を検討しているならば、NTTコム オンラインが提供する「ビデオトーク」がおすすめです。
ビデオトークは、クリニック側も患者も簡単な操作でオンライン診療を始めることができます。患者はクリニックからSMSで送られてきたURLをタップすることで、すぐにビデオ通話が開始され、オンライン診療を行えます。
患者側は会員登録やアプリのダウンロードをする必要がなく、お手持ちのスマートフォンやパソコンですぐにオンライン診療が始められます。ビデオトークの詳しい使い方については、以下の記事で解説していますのでご参考ください。
関連記事:パソコン・スマホでビデオ通話する方法とは?ビデオトークの使い方を解説
クリニックにビデオ通話を導入しよう
ビデオ通話を活用したオンライン診療は、患者とクリニックの両方に多くのメリットがあります。クリニックでオンライン診療を始めるには、まずビデオ通話ができるツールを導入しましょう。ツールを選ぶときには、導入のしやすさやクリニックと患者の双方の使いやすさなどを考慮して選ぶことがポイントです。
NTTコム オンラインが提供する「ビデオトーク」は、会員登録やアプリのダウンロードが必要がなく利用でき、使い慣れているスマートフォンやパソコンですぐに利用できるため、患者の負担が少ないのが特徴です。導入前に試してみたいという医療関係者のために、2週間トライアルも用意していますのでお気軽にお問合せください。