2022/12/28

デジタルマーケティングにコンサルティング会社が必要とされる理由

デジタルマーケティングとは、インターネットやIT技術などあらゆるデジタルテクノロジーを活用したマーケティング手法です。各種ツール、データ、コンテンツなどを駆使しお客さまとコミュニケーションを図っているわけですが、その高い専門性のゆえに、デジタルマーケティングには外部のコンサルティングが求められる傾向があります。コンサルティングを提供している企業には、戦略から支援するところ、運用代行まで実施するところと、一口にコンサルティング企業といっても様々な会社があります。ここでは、デジタルマーケティングのおさらいをしながら、支援企業の特徴を見ていきます。

デジタルマーケティングについて

デジタルマーケティングとは

デジタルを活用したマーケティング手法のひとつで、主な施策を以下に記載します。

  1. コンテンツマーケティング
    オウンドメディアにてコンテンツを掲載しユーザーに有益な情報提供する手法。ブログやコラム、ホワイトペーパーなどが含まれる。
  2. ホワイトペーパー
    コンテンツマーケティングにも含まれるが、自社で培ったノウハウや分析・調査結果などをPDF等で提供する手法。個人情報を獲得するリード獲得の手法としても用いられる。
  3. ウェビナー/セミナー
    ユーザーが興味を持ちそうなテーマでセミナーを開催し、聴講申込してもらう手法。ホワイトペーパー同様、リード獲得の手法としても用いられる。
  4. メルマガ
    自社が保有している見込み顧客のメールアドレス宛に、ノウハウやトレンド情報、それに絡めた自社製品情報をメールで配信する手法
  5. Web広告
    Web上の広告枠で自社の訴求したい内容を露出し、自社コンテンツへ誘導する手法。Web検索キーワードに連動させたり、特定の属性にのみ広告配信するなど様々な手法がある。
  6. インサイドセールス
    電話番号を把握している企業、個人に電話をして商談に導く手法。入手したリストをもとにユーザーへ電話をかける昔からの手法もあるが、自社コンテンツに反応した見込み顧客にのみ架電するというデジタルを組み合わせた架電手法も多く実施されるようになってきている。
  7. SNSマーケティング
    X (旧Twitter)やFacebook,Youtube等を活用しコンテンツ発信を実施し、自社製品や自社をアピールする手法

このような手法があるデジタルマーケティングですが、インターネット利用時間が日に日に増えている昨今のトレンドを背景に企業の注目度が向上しています。

デジタルマーケティングにおけるコンサルティングの役割

MARKETIMESの調査によると、デジタルマーケティング推進における課題の1位は「デジタルマーケティングに精通した人材がいない」が35%、2位が「何から初めてよいか分からない」が23%であることとなっています。調査結果からもわかるように自社内でデジタルマーケティングを実施するのはハードルが高いことが多く、実際、外部企業によるコンサルティングが多く活用されているという現状があります。技術の進化で、あらゆる行動データが取れるようになり、高度な分析技術を組み合わせることによりユーザーの行動予測など潜在的な需要を生み出すこと、そしてそこに対してどのように戦略的にアプローチしていくかが求められますが、その専門性や複雑さゆえに、デジタル領域に特化したコンサルティング企業は重宝されています。

デジタルマーケティング領域のコンサルティングを行える企業とその特徴

広告代理店

広告代理店は広告の企画立案から運用代行を中心としています。マス媒体を取り扱う企業から、Web広告に特化した企業などもあります。Web広告であれば、リスティング広告やSNS広告など様々な種類があり全網羅的に対応可能な代理店、または特定の領域に特化した代理店もあります。運用代行も実施しているところも多く、主にリード獲得の分野で貢献してもらえるでしょう。デジタルマーケティング全般を考えたとき懸念点もいくつかあり、例えば、企業とメディアを繋げることが主業務であることで、効果最大化のために施策の深堀ができないこともあります。またその特性から、Web広告など自社で取り扱うデジタルメディア以外の提案が得られにくいことなどがあげられます。

Web制作会社

Web制作会社はWebサイトのデザインから制作、公開するまでの業務を中心としています。デジタルマーケティングの中心の「Webサイト」、コーポレートサイトや大規模なメディアサイト、キャンペーンサイト、ECサイトなどクリエイティブ製作にも強いです。ランディングページ制作やバナー制作、動画制作なども得意とする企業もあります。またアプリ制作なども手掛け、広告代理店同様の広告運用を行う部門を抱えている場合もあります。
Web制作会社は高い専門性とサイトに関する課題を解決できるノウハウを持っています。しかしながら、制作に特化しており、データの活用やその他システム活用などデジタルマーケティング全般に及ぶ提案が得られにくいといった状況もあります。

コンサルティングファーム

コンサルティングファームとは、主に企業の抱える経営課題の解決支援を行う業務を中心としています。人事コンサルや財務コンサルなどコンサルファームによって得意とする分野が大きく異なりますが、デジタルマーケティングであれば、この領域に特化して戦略を練ることができる企業を選びましょう。昨今では、経営コンサルや戦略コンサルを得意とする会社でもデジタルマーケティングを手掛けていることも多くなっています。懸念点としては、その特性がゆえに費用が高くなりがちであること、また実際の運用に関しての知見が少なく地に足の着いた提案が得られにくいといった状況も多く見られます。

デジタルマーケティング企業

デジタルマーケティングに特化した企業のためコンサルタント、マーケター、データサイエンティスト、コンテンツ制作者など幅広い人材がそろっており、ワンストップで施策実行運用~分析までを実行できることが大きな強みです。さらにワンストップのため連携が早く、分析後の提案が受けられるためスピード感も期待できます。いわゆる高速PDCAというものを実現できる可能性が高いのがデジタルマーケティングに特化した企業といえます。このような企業でも他の企業と連携しながら施策を行う可能性もありますが、プロジェクトを支援するフロントとしてデジタルマーケティングに特化した会社が位置することは重要です。その特性がゆえマーケティング活動を俯瞰し、施策のシナリオを描くことができるため、依頼元としては同じ目線で活動を推進しやすい良きパートナーとなることが多いでしょう。

まとめ

今まで述べてきたように、デジタルマーケティングは多くの要素が関係し、それぞれを有機的に関連させて推進する必要があります。その活動を自社ですべて内製で行うのは容易ではありません。このような背景もあり外部のコンサルティング企業の支援を求めることはスマートな進め方の一つといえます。定常的もしくは一時的にでも活用することは非常に有用でしょう。支援企業には様々な成り立ちや特性があります。デジタルマーケティングを俯瞰的にとらえ、できる限りワンストップで支援してくれる企業を選びましょう。

関連するサービス

BtoBマーケティングにおけるコンテンツ制作

商材の認知から比較検討、導入決定に至るまでには、顧客に対してさまざまな情報をインプットすることが必要です。
NTTコムオンラインは、御社のビジネスを支え、加速させるための情報を、良質なコンテンツとして制作いたします。

BtoBコンテンツマーケティング支援の詳細はこちら