店舗向けアプリに人気の機能とは？

こんにちは。モバイルウェブマーケティング担当です。

前回は「来店頻度（来店回数）を上げるために必要な施策とは」をご紹介し、クーポンを活用した施策を行うと来店につながる可能性が高いことがわかりました。

さて今回は、「店舗向けアプリに人気の機能」をご紹介します。
多くの小売店が店舗の公式アプリをリリースしており、そのアプリには様々な機能が実装されています。
きっとクーポン機能や会員証機能は、多くの利用者が使っているのではないでしょうか。
他にも複数の機能がアプリに実装されていることが多くありますが、アプリ利用者に人気の機能はどのようなものか分析をしてみました。

このレポートはこんな方におすすめです。

アプリを開発しようとしているが、実装する機能を迷っている
いまのアプリを見直したい
新しい機能を実装したいが使われるかどうか不安

店舗アプリに入っていると嬉しい人気の機能

「クーポン（85.6％）」と回答した人が最多。

調査の結果、「クーポン（85.6％）」と回答した人が最多で、次いで「ポイントカード・会員証（71.5％）」「スタンプカード（35.3％）」の順に人気機能であることが分かりました。
これらの機能はよく小売店向けアプリに実装されており、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。

3位以降は「ポイントやクーポンが当たるゲーム」「予約」「ランクアップ会員システム」といった機能が人気であると分かりました。

「ポイントやクーポンが当たるゲーム」は、全会員向けに配られるクーポンや、誰でも商品を購入すると獲得できるポイントとは異なり、ゲーム感覚で抽選を楽しむことができるためアプリの再起動率を高めることが期待できる機能です。
モバイルウェブのスマホアプリでは、アプリを開発する際にスクラッチ機能を実装することが可能です。
スクラッチ機能の詳細はこちら

性年代別　店舗向けアプリ人気の機能分析

利用者に人気の機能は性年代別に偏りがあるのでしょうか。
各性年代別に特徴をまとめました。

20代女性　クーポン（93.2％）が男性（82.7％）に比べて高い
20代女性　スタンプカード（49.2％）が男性（30.8％）に比べて高い
20代男性　自身のランキング（11.5％）が平均（7.1％）に比べて高い

30代女性　クーポン（94.5％）が男性（85.7％）に比べて高い
30代女性　予約（37％）が男性（27％）に比べて高い
30代女性　店舗検索（30.1％）が男性（20.6％）に比べて高い
30代男性　自身のランキング（11.1％）が30代女性（2.7％）に比べて高い
30代男性　チラシ（7.9％）が30代女性（23.3％）に比べて低い

30代は各機能の人気が男女によって偏りが見受けられました。
特にチラシ機能は性別によって大きく人気が偏ることがわかりました。

40代女性　クーポン（93.8％）が男性（81.7％）に比べて高い
40代男性　ポイントカード（70.4％）が女性（59.4％）に比べて低い
40代男性　予約（39.4％）が女性（28.1％）に比べて高い
40代男性　モバイルオーダー（21.1％）が女性（17.2％）に比べて高い

40代も30代同様、性別によって人気の機能が異なるようです。
特に予約機能は40代男性に人気の機能となっていることがわかりました。

50代女性　クーポン（91.4％）が50代男性（76.9％）に比べて高い
50代女性　新着情報（12.1％）が平均（17.5％）に比べて低い
50代男性　クーポン・ポイントカード・スタンプカードを除くすべての機能が女性に比べて高い。

特にモバイルオーダーと自身のランキングは、性別によって大きく人気が偏る機能だと分かりました。

60代は他の年代に比べて女性よりも男性のほうがクーポン機能を望む声が多いことがわかりました。

では、男女間で特に偏りが多かったチラシ機能、モバイルオーダー機能について性年代別に分析をしてみました。

アプリにチラシ機能が入っていると嬉しいと最も多く回答したのは30代女性でした。一方で回答が最も少なかったのが30代男性でした。
小売店向けアプリを開発する際に、チラシ機能を実装したいという声をアプリ担当者からよく聞きます。しかしながら、そのチラシ機能は利用者によって支持が分かれる機能だと分かりました。
自社顧客の性年代をしっかり把握し、自社アプリにとってどの程度重要な機能なのか検討することをおすすめします。

50代女性、60代女性を除きすべての性年代において10％以上の利用者がアプリに入っていると嬉しい機能と回答しました。特に20代の女性と40代の男性では20％以上の利用者に支持されている機能であることも分かりました。

注記：モバイルオーダーとは
アプリで商品の注文・購入を行い、店頭でその商品を受け取ることができるサービス

モバイルオーダー機能があれば利用者は店舗でレジに並ばずにスムーズに商品が受け取れますし、店舗も注文をとる作業や会計作業を削減できるため、利用者、店舗どちらにとってもメリットがあります。

一部のカフェやファストフード店では導入が進んでいますが、まだまだ活用している人は少ないのではないでしょうか。当調査レポートで、今後モバイルオーダー機能に関する意識調査を公開します。モバイルオーダーに関する利用者の意識が気になる方はそちらの公開をお待ちください。

店舗向けアプリに実装する機能は慎重に精査しよう

今回の調査では、利用者にとって店舗向けアプリに入っていると嬉しい機能を分析しました。
クーポン機能やポイントカード機能は、すべての世代の利用者にとって人気の機能であることが改めて分かりました。これからスマホアプリを開発する場合は、これらの人気機能を実装し利用者が満足できるようなアプリとなるよう慎重に検討することをおすすめします。

またアプリのメニュー配置を考える際には、店舗の利用者にとって人気の機能をアプリの分かりやすい位置に配置し、店舗目線で重要な機能を目立つ場所に配置することが必要です。
せっかく使ってほしい機能があっても配置場所が分かりにくいとなかなか使われない機能となってしまいます。
利用者目線、企業目線ふたつの目線でアプリメニューの配置を検討されることをおすすめします。

次回は「スタンプカードを作成するならアプリ？紙？」を公開します。
利用者に人気のスタンプカードはどちらが人気なのでしょうか。
また性年代別に分析すると便利と感じるのはどちらなのでしょうか。

本調査実施概要