2021/11/26

VOCマネジメント

X (旧Twitter)アナリティクスを使って効果的にSNSマーケティング

自社のX (旧Twitter)を運用していると、SNSマーケティングが思ったようにいかず悩んでいる担当者の方も多いのではないでしょうか。X (旧Twitter)によるマーケティングをスムーズにするためには、アカウント分析が欠かせません。そこで役に立つのがX (旧Twitter)アナリティクスを使ったインサイトです。ユーザーの声や反応を分析し、スムーズなSNSマーケテイングに役立てましょう。

X (旧Twitter)アカウントをインサイトで分析するポイント

X (旧Twitter)は、広告やCMとは異なり、ユーザーの反応や気持ちがダイレクトに伝わる双方向のマーケティングという特徴があります。企業側が発信するものだという一方向の意識をもっていると、十分な効果が得られない可能性があるのです。双方向のマーケティングということは、ユーザーの興味や企業及び商品に対する印象を具体的に知っておく必要があります。なぜなら、それを踏まえたうえでニーズに合った情報や商品を提供しなければならないからです。そのためには、X (旧Twitter)アカウントの分析がマストです。

X (旧Twitter)アカウントを分析すれば、ユーザーの反応が数値化されます。どんな内容の投稿に対する反響が大きく、何が効果的なのかがわかれば、より効率的にX (旧Twitter)を運用できるようになるでしょう。アカウントの分析は、インサイトを利用するものと外部ツールを利用するものの2種類がありますが、インサイトでの分析が比較的簡単といわれています。特にX (旧Twitter)の分析には、X (旧Twitter)アナリティクスが代表的なツールとして知られています。

X (旧Twitter)アナリティクスはホーム画面で自社アカウントから発信したツイート数や投稿したツイートの表示回数、プロフィール画面を閲覧された回数、自社アカウントにきたメンションの数、フォロワー数が確認できます。ホーム画面の下には、月ごとの概要とハイライトが表示されるため、傾向分析を行う際に役立つでしょう。ツイートアクティビティについては、インプレッション数やエンゲージメント数を投稿単位で確認可能です。詳細タブを開くと、投稿した動画の再生数や再生完了数、コンバージョントラッキングなどのデータが閲覧できます。ただし、スマートフォンを利用する場合は、個別のツイートアクティビティしか調べることができません。

こうした数値化されたデータをもとに、今のフォロワーが好んでいる投稿の傾向をつかみ、改善・改良していくことが必要です。

X (旧Twitter)分析ツールを使えば、自社のツイートに興味をもっているユーザーの数や、指定したハッシュタグの拡散具合、ユーザーに受けるコンテンツ、現在のトレンドなどを簡単に把握し自社のアカウント運用に活かすことができます。X (旧Twitter)分析ツールは、さまざまなタイプがあり、ツールによって使える機能が異なっています。

自社アカウントの調査を詳しく行えるタイプは、エンゲージメント数やインプレッションなどの計測および管理が可能です。自社アカウントの投稿を一元管理したり、分析したりできるため、SNSマーケテイングにかける作業時間を軽減することができます。自社と他社のX (旧Twitter)アカウントを分析できるタイプだと、投稿内容の傾向やフォロワーの属性、フォロワーの推移などの調査が可能です。投稿日時や投稿テーマの傾向を知れば、ユーザーに受けやすいテーマや閲覧数の増える時間帯も把握できます。

ユーザー投稿を収集し解析できるタイプは、他者のツイートからキーワードや画像といった要素を条件指定し、該当する投稿を選んで調査する作業の効率化につながります。ブランドの浸透具合や商品改善につながるコメント、キャンペーンの効果などについて調べ、施策を立案するのに適しているといえるでしょう。

Buzz Finder無料トライアル

インサイトで分析してわかること

分析ツールを使ってインサイトを行うと、次のような指標が数値化されて出てきます。

トップツイート

28日間または一定期間内に最も多くのインプレッションを獲得したツイートのことです。インプレッションとは、表示された回数を意味しており、X (旧Twitter)上では各ユーザーのタイムラインに自社の投稿が表示された回数を表しています。つまり、フォロワー数やリツイート数が多いほどインプレッション数が増えるのです。トップツイートを分析すれば、何が要因で多くの人に閲覧してもらえたのかが見えてきます。投稿した時間帯がよかったのか、思わずリツイートしたくなるコンテンツが盛り込まれていたのか、要因はさまざまです。その要因がはっきりすれば、今後の投稿に生かすことができます。

新規フォロワー数

28日間もしくは一定期間にアカウントが獲得した新規フォロワー数を表す数値です。この数値が増えるということは、あなたの企業のコンテンツに価値を見出したX (旧Twitter)ユーザーが増えているということです。フォローはリツイートやいいねよりも長期的な反応であるため、新規フォロワー数が増えるイコールX (旧Twitter)の活用が上手くいっていると捉えることができます。

トップフォロワー

前月に獲得した新規フォロワーの中で、最多のフォロワー数をもつユーザーを指します。フォロワーが多いということは、あなたの企業の投稿をコメントやリツイートを通して幅広い人に拡散してくれる可能性があるということです。特に、インフルエンサーキャンペーンや試供品キャンペーンを実施する場合には、注目したい存在です。

トップメンション

X (旧Twitter)ユーザーが公開しているツイートの中で、あなたの企業や商品をタグ付けもしくはコメントしたもので、28日間でインプレッション数が最多のものです。肯定的なコメントであれば、コメントなどでお礼を伝え、関係づくりをしておくことで今後役に立ちます。一方、否定的なコメントであればダイレクトメールで連絡をとるなど、関係修復に向けてアクションをとりましょう。

インプレッション数

ツイートが閲覧された合計数です。閲覧者の中には、公開しているコンテンツに興味を持たなかった人もい存在しています。そのため、エンゲージメントと一緒に考えるとよいでしょう。

エンゲージメント

あなたの企業のツイートに反応した回数を示す数値です。反応には、いいねやリツイート、フォローなどが含まれます。最もエンゲージメントを獲得しているツイートがどれで、どんな反応を得ているのかを分析すれば、マーケテイングとして効果のあった方法や方向性が見てくるでしょう。エンゲージメントが伸びた要因を調べるには、どの指標が伸びたことでエンゲージメント全体の伸びたのかをまずは把握しなくてはなりません。

エンゲージメント率

エンゲージメント数をツイートのインプレッション数でわって出した数値で、どのくらい魅力的なツイートなのかを表します。長期的に追跡するのであれば、急上昇や急降下に注意が必要です。その要因や改善点を分析することで、エンゲージメント率を高めることにつながります。

リンククリック数

ツイートに含まれているリンクをクリックした回数です。共有したコンテンツを使ったフォロワーが、X (旧Twitter)以外の場所であなたの企業やブランドに関わっているかを示しています。例えば、自社ブランドのオンラインストアへのリンクをシェアしている場合、X (旧Twitter)から情報を得るだけでなくオンラインストアを通してブランドに関わろうとしていることがわかります。

コスト・パー・リザルト

広告を見たユーザーが支払う費用の平均値です。例えば、広告を見たユーザーが掲載商品を購入する場合、コスト・パー・リザルトを追跡することで、広告予算の管理ができます。

コンバージョン数

ブランドのX (旧Twitter)広告を見た後、フォロワーがサインアップ、インストール、購入などの行動にどう結びつけたのかを示す数値です。ポストビューコンバージョンやトランザクション値、総売り上げなどの指標を見ることができます。

これらの指標ごとに出された数値データをX (旧Twitter)の運用に活用するためには、3つのポイントを押さえておく必要があります。1つ目は、現状を把握してから伸ばすべき部分を決めることです。例えば、ターゲットは30代女性なのに、現状は20代女性のフォロワーのほうが多い場合、30代女性のニーズに合ったツイート内容になっているか、サービスや商品に問題はないかということを確認及び検討します。2つ目は、課題から仮説を立て改善を繰り返すことです。3つ目は、仮設や改善案が複数ある場合同時進行しないことです。同時に2つ以上の改善策を試してみると、どの改善策が有効だったのかがはっきりせず、再現性が落ちてしまいます。

分析ツールを使ってインサイトを行うポイント

分析ツールを活用するメリット

分析ツールをビジネスに活用すると、さまざまなメリットがあります。具体的な数値データに基づき、最適な戦略を立てることができます。その結果、より多くのフォロワー獲得や企業やブランドの幅広い周知、商品の売り上げアップなどにつながる可能性が高くなるのです。また、効果的なコンテンツは何かを知ることができます。例えば、写真付きのツイートが好まれるのか、質問やアンケートを入れた方が興味を引くのか、動画やリンクを共有した方がリツイート数が増えるのかといったことです。何となくでフォロワーの好みを推測するのではなく、エンゲージメントやトップツイート、インプレッションなど指標を絞って分析することで、フォロワーの需要に合ったコンテンツの提供が可能となります。

分析レポートの定期的なチェック

X (旧Twitter)分析レポートは、定期的なチェックが必要です。そうすることで、トレンドやパターンを効率的に把握することができるからです。例えば、投票形式のツイートをした場合、一度きりの成功だったのか、エンゲージメントが高いのかといった視点から分析できます。定期的にチェックすることで、平日より週末にツイートを公開する方が効果的といったように、投稿のベストなタイミングについても知ることができるでしょう。また、フォロワー数の増減も定量的に把握できるため、フォロワー数が増えたタイミングで割引やプレゼント企画を実施してエンゲージメントを高めることも可能です。

広告費用を支払ってツイートしているのであれば、その投資に対して成果が得られているのかも確認できます。有料広告と無料ツイートの比較が簡単にできるからです。さらに、あらゆるプロモツイートとの比較も可能です。

インサイトでの分析結果を活用した運用のポイント

インサイトで分析しても、うまく活用できなければ意味がありません。活用した運用にはいくつかのポイントがあります。

カウントの運用目的を明確にする

目的がはっきりしなければ、投稿内容にばらつきが出てしまいます。例えば、自社商品の認知度を高めて新規顧客を増やしたりリピーターを獲得したりすることを目的に設定した場合、自社の就活情報は内容として適していません。ターゲットとするユーザーにとって需要のないツイートをし続けると、ユーザーの興味がそがれてしまう可能性があるのです。最悪の場合、フォローを解除されてしまうでしょう。そのため、目的は明確にできれば欲張らず絞っていくことでスムーズに運用することができます。

フォロワーを増やす

フォロワーが増えれば、その数と比例してインプレッションが増えていくからです。投稿数が少ないと、ツイートを見る人があまりいません。ハッシュタグを活用し、地道に投稿数を増やしていけばフォロワー数は増えていくかもしれませんが、時間がかかります。そこで、広告を配信することで、スピーディーにフォロワー数を増やすことができます。ハッシュタグと広告をうまく組み合わせ、その結果を分析することでユーザーが求める情報を的確に発信できるようになるでしょう。そうすることで拡散力もつき、投稿をもとにフォロワー数を増やせるようになります。

エンゲージメントを高める

分析結果をダイレクトに活用するのであれば、エンゲージメントを高めるという視点が有効です。配信時間や配信曜日、配信内容などを変更しながら分析を続け、ユーザーの興味とマッチした投稿を探っていくのです。また、エンゲージメントされやすいキーワードを見つけるのも有効です。そのキーワードを軸に投稿内容を考えていくことで、運用効果を高めることができます。つまり、投稿頻度を高めたり、写真や動画を添付してユーザーの想起回数を増やすのに加え、ユーザーにとってより有益性の高い投稿へと質を高めていくことが大切なのです。

定期的な分析でSNSマーケテイングを成功させよう

分析ツールを活用し、定期的にX (旧Twitter)を分析することで、何が効果的で何が効果的でないかがより具体的に見えてきます。より簡単に定期的な分析を行うために弊社ではBuzz Finderを提供しております。リアルタイムに分析することで、スムーズに意思決定を行うための手助けとなることは間違いないでしょう。
分析したデータをもとに、新たな目標を設定したり取り組みを見直したりしてみることで、よりスムーズなX (旧Twitter)運営を目指しましょう。そうすることでマーケテイングの成功につながるはずです。

関連記事

資料ダウンロード資料ダウンロード

閉じる閉じる