2022/09/30
マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツは、ビジネス上の難問にどう対処するかという質問に対してこのように答えています。「私は常に難しい仕事をするときは怠け者を選びます。なぜなら、怠け者であるほど簡単な対処方法を見つけるからです」
業務部門が全体をリードして、人、プロセス、MDMシステムを組み合わせたプログラムであるMDM導入を成功させることは確かに難しい仕事と言えるでしょう。
では、簡単な対処方法とは何でしょうか?MDMを成功させるための5つの実証済みの方法を用いて、怠け者を目指しましょう。
MDMは何種類ものマスターデータと事業部門(LOB)にまたがっているため、すでに十分に検討されたDX戦略を持っているはずです。そのDX戦略に基づいてMDMプラットフォームを導入することが不可欠です。貴社の成功とは顧客エンゲージメント、イノベーション、オペレーショナル・エクセレンスまたはその組み合わせでしょうか?この問いに対する回答こそが、まずMDM戦略に反映されるべきものです。例えば企業のDX戦略が顧客拡大およびクロスセルでの収益を伸ばすことであれば、顧客マスターが鍵となります。それによって客の嗜好、購入履歴、最近の活動、その他を横ぐしで統合し、適切なタイミングで適切なクロスセル製品をインテリジェントに提案することが可能になります。
MDM戦略は時間と共に進化し、成長するものです。そのためMDMプラットフォームもMDM戦略と合わせて進化・成長できる必要があります。TIBCO EBXのようなマルチドメイン、マルチスタイルのMDMプラットフォームであれば、どこからでも始められ、どこへでも進化させることができるでしょう。
ガバナンスは非常に重要です。まず初めにMDMにおける役割と責任分担を確立することから始めましょう。さまざまなマスターデータに共有のワークフローを使用してマスターデータとリファレンスデータの一貫性を維持するため、マスターデータにスチュワードシップ(データ品質管理業務)プロセスを必ず設置しましょう。全社で共通のマスターデータ変更プロセスを導入し、マスターの標準化を継続的に推進しましょう。
MDMを成功させるためには、ステップバイステップの成功体験を積み重ねていくことが重要です。これにより、大規模なプロジェクトにつきものの余分なリスクを回避しながら、常に新しいビジネス上の利益を得ることができます。各イテレーションの内容は、仕様策定、設計、開発、テスト、導入です。標準的には、ビジネスチームが仕様策定とテストを行い、技術スタッフが設計、開発、導入を行います。
MDM導入の初期段階においては、MDMの専門家やSIerなど他社リソースを活用しましょう。成功に必要な追加リソースを得られるだけでなく、よくある落とし穴や手戻りを回避することができます。
MDM導入の成功に向けた次の一歩として、まずはTIBCOのマスターデータおよびリファレンスデータ管理プラットフォームであるTIBCO EBXの紹介ページをご覧ください。また、こちらのページではTIBCO EBXを利用してMDM導入に成功した企業の事例を読むことができます。