2021/12/20
ソーシャルリスニングによるトレンド分析
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の認知度や関心が高まってきています。SDGsの目標やアプローチ方法は多岐にわたるため、今後どのように関わり、進めていくかを思案されている方も多いのではないでしょうか。
これらを探るヒントが膨大なSNSの口コミ分析から探れるのではないかと考え、本レポートでは、SDGsに対する企業の取り組みと消費者行動の把握を目的として、Twitter投稿データのソーシャルリスニングを行いました。
SDGsを含むTwitter投稿数を対象として、2020年12月から2021年11月の1年間の期間において集計した結果、280万件もの投稿数に及び、日別の推移では右肩上がりの増加傾向が続いています(図1)。特に、リツイート(RT)投稿が全体に占める割合、件数ともに拡大し、企業がSDGsを訴求したキャンペーンを増やしている様子が窺えます(図2)。
次に、[SDGs×企業×取り組み]の投稿を絞込み抽出・分析したところ、SDGsの取組みを認知・共感・拡散する投稿が多く見られました。
本レポートでは、一定の傾向がみられるキーワード領域の取り組み事例や口コミ投稿例をソーシャルリスニング・レポート(下記ダウンロード資料)にまとめています。
企業のSDGsの取組みをフォロー&リツイートキャンペーン連動で拡散した事例では、プレゼント応募に反応したリツイート量が多いものの、個人の立場でもSDGsの理解や姿勢が深まったことや、できることからでも進めて欲しいと期待するSDGsに共感するポジティブな投稿が発信。
大手メーカーや食品チェーンだけでなく、中小企業やSDGsを事業としたベンチャー企業のツイートや記事も注目されています。成功事例から学びたい、自身も実践したい、もっと広がってほしいといったポジティブな意見が拡散。
プラスチックシールの廃止や食べられる飲料容器、製品を少しでも長く使えることで包装使用量削減につなげるなどの企業努力が好評で、積極的購入や拡散などポジティブ行動が示唆。
賞味期限などの影響もありフードロス大国と言われる日本ですが、流通機会を失った食材を販売する自販機やECサイト、廃棄食材を染物に利用するなどの企業独自の取組みに評価。
消費行動の選択に加え、投資や会社、大学選びにおいてもSDGsを参考にする意識傾向。
製品ロゴ廃止や、古着等を送り開発途上国の子供にワクチンを届けるサービスなど企業イメージ向上に影響がある一方、SDGsに沿っていないことへの批判や取組みの本質や一貫性を伴うことを問う声も。
本レポートでは、ソーシャルリスニングで分かることの一例として、上記の取組み事例や詳細な投稿例についてご紹介しています。
ぜひダウンロードしてご覧ください。
(注)本レポートが分析対象としたTwitterデータは、商品キャンペーンの影響が大きいキーワードやリツイート(RT)を除いて集計しています。
2022年1月18日(火)13:00より「徹底解説!Twitter上のユーザーの声はどう活用する?~ソーシャルリスニング分析講座~」と題してオンラインセミナーを開催します。
ソーシャルリスニングに興味はあるけれども、どのように始めればいいのかお悩みの方に向けて、Twitter上のユーザーの声を活用したマーケティング分析手法をご紹介します。
ぜひ、ご参加ください!
ソーシャルリスニングはクチコミ分析やSNS分析ともいわれ、上述のように、最近の市場動向から商品カテゴリーを絞ってソーシャルリスニングを行うことで、今起きている消費行動の変化や生活者やユーザーの意識変容を生の声から発見することができます。
NTTコム オンラインでは、法人のお客さま向けにソーシャルリスニングツール「Buzz Finder」や関連サービスを提供しています。ソーシャルメディア上の生の声(VOC)をリアルタイムに把握したり、ネットやSNS上のリスクの早期検知することによって、ブランドセーフティの強化や製品・サービスの改善をご支援します。
【ソーシャルリスニング】コラム一覧