2021/03/05

Spotfire 11:ハイパーコンバージド アナリティクスが解き放たれる

アナリティクスのトレンド変化

アナリティクスの価値は、重要で予想外のインサイトの発見と、その発見を組織全体に迅速に共有することにあります。
今回新たにリリースされたTIBCO Spotfire 11は、ガートナー社が言及するトレンド(英語)に沿って、さらなる価値を提供するために作られました。そのトレンドとは、アナリティクスの機能とユーザーの役割の統合(コンバージェンス)です。

このブログでは、コンバージェンスに関する詳細と、進化したSpotfireが質の高いインサイトの迅速な発見を望むアナリティクスチームのニーズを満たすことができる理由について説明します。

アナリティクスの未来の姿は「ゾンビダッシュボード」を超越する

なぜガートナーは、アナリティクスの機能とユーザーの役割の統合トレンドに着目しているのでしょうか。

企業が分析から得られるインサイトの質と量を高めるために、フラットで静的なダッシュボードやサイロ化した分析から脱する必要があるということは、ますます認知されています。
そのためにはアナリティクスの機能の役割の統合が必要となるのです。

具体的には、以下を提供する権限を与えられたチームが必要となります。

・ダイナミックかつ没入的な分析とダッシュボード
データアナリストは、インタラクティブな分析やマルチレイヤーのジオ分析によって、興味深いパターンを迅速に掘り下げることができなければなりません。データの前処理やIT部門への問い合せ時間を削減し、インサイトの発見に没頭する時間を増やす必要があります。
そして、アナリストは新たな探索の道筋を提案してくれるAI対応のアナリティクスを使用して、興味深い発見を見逃さないようにする必要があります。

・組込みデータサイエンス
リッチな分析を行うためにデータサイエンスの影響力を高めるには、データサイエンティストや高スキルなアナリストが、他のアナリストやビジネスユーザーと同様に、背後のアルゴリズムや組み込まれたPhythonやRスクリプトの複雑さを気にすることなく、クリック操作で恩恵を受けられるような分析プラットフォームが必要になります。
このようにしてワンクリックの操作で組織全体が記述的で診断的分析の枠組みを超え、予測的で処方的分析へと移行することができます。

・リアルタイムデータを含む、より多くの分析用データへのアクセスの簡素化
特に昨今のような前例のない変化の時代においては、バックミラーから見える景色のような過去データ以上の分析用データが必要です。理想的には、過去データとリアルタイムデータの両方を含む分析を実行するためのシームレスな方法と、インサイトの発見に関連する可能性を含むあらゆるデータへの迅速なアクセスをサポートする分析プラットフォームが必要になります。
加えて、データの前処理を迅速に実行および自動化するプラットフォームも必要です。

以上の要素を満たしていない場合、企業はフラットな分析ダッシュボード、または私たちが「ゾンビダッシュボード(英語)」と呼ぶもの閉じ込められてしまいます。フラットなダッシュボードは一見生きている(実用性がある)ように見えて、最も価値の高いインサイトを迅速に提供することができず、組織の頭脳を食べて(浪費させて)しまっていることをホラー映画のゾンビに比喩しています。

フラットなダッシュボードは、非統合的なアナリティクスアプローチの成果物であり、このゾンビのようなダッシュボードでは統合されていくアナリティクスの未来をサポートできません。

未来のアナリティクスがハイパーコンバージドである理由

統合されていくアナリティクスの未来は、TIBCO Spotfireの最新メジャーリリースであるSpotfire 11によってもたらされました。
Spotfire 11は、没入型の分析、組込みデータサイエンス、ストリーミング分析、そしてアナリティクスが成熟した組織が実行する「チームスポーツとしてのアナリティクス」アプローチを可能にするだけでなく、シームレスで堅牢な方法で、必要とされるガバナンスを完全にサポートします。Spotfire 11は、コンバージェンスを超えて「ハイパーコンバージェンス」へと進化しました。

ハイパーコンバージド アナリティクスの「ハイパー」は単なる誇大広告ではありません。Spotfire 11のハイパーコンバージド アナリティクスは、次のような結果に繋がるインサイトを得ることができます。

・「ハイパー効果的な」顧客親密性の向上
過去データとリアルタイムデータを組み合わせた分析が容易になることで、最上級の顧客体験と顧客サービスを提供するための、競合他社よりも優れたパフォーマンスを発揮することができます。実際の顧客事例として、Bank of Montreal社のケーススタディ(英語)をご覧ください。

・「ハイパー効率的な」業務オペレーション
シームレスな分析プラットフォームで、没入型でスマートでリアルタイムの分析を行うことで、従来の記述的分析や診断的分析を超えて、業界最高クラスの業務効率化を実現できます。
実際の顧客事例として、CAF社のケーススタディ(英語)をご覧ください。

・「ハイパー経済的な」無駄の削減
製造業界、物流業界、その他の業界、どのようなコスト削減のユースケースであっても、ハイパーコンバージド アナリティクスは価値のあるインサイトを提供します。
どのようなメリットをもたらすかについてはHemlock Semiconductor社のケーススタディ(英語)をご覧ください。

Spotfire Modsでアナリティクスの創造性を解き放つ

Spotfire 11はハイパーコンバージド アナリティクスの実現によって従来のゾンビダッシュボードを超越し、目的に適した分析アプリケーションをカスタマイズすることで、より多くの価値とインサイトを簡単に生み出すことができるようになりました。

今回新たに導入された「Spotfire Mods」は、Spotfireの全ての力を活用したカスタム分析アプリケーションを構築するための軽量フレームワークです、最も必要とされる場所で、カスタム分析のインサイトを拡張する、管理された共有しやすいアプリケーションを素早く構築できます。

これらのアプリケーションは、最も価値のあるインサイトを実現するビジュアライゼーションによって、Spotfireの没入型のハイパーコンバージドな体験を組織全体に拡大することができます。

まとめると、より価値のあるインサイトを、より迅速に求めるニーズがアナリティクステクノロジーとユーザーの役割の統合の方向性を示しています。
ガートナー社が議論しているコンバージェンスの準備について、あなたの組織が状態を知るためには、ガートナー社のレポート(英語)をお読みいただき、必要な背景情報を得てください。
そして覚えておいてください。ハイパーコンバージド アナリティクスを備えたSpotfire 11はチームと組織にコンバージェンスの力をもたらし、Spotfire Modsを用いたカスタム分析アプリケーションによって創造性を解き放ちます。

Spotfireについてもっと学びたいですか?Spotfire Modsが重要な理由については、SpotfireのプロダクトマネージャーであるMagnus RylanderがModsのパワーについて説明しているこちらのウェビナー(英語)をご覧ください。

Lori Witzel

本ブログは2020年12月7日にLori Witzelが執筆した“Spotfire 11: Hyperconverged Analytics Unleashed”の日本語翻訳です。
原文(英語)はこちらをご覧ください。

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