2022/04/13

VOCマネジメント

X (旧Twitter)企業アカウント成功事例4選!運用メリットとコツを解説

X (旧Twitter)の運用を検討している企業や、運用の成果を感じない企業では、「効果的な運用方法がわからない」という悩みはないでしょうか。X (旧Twitter)の運用を成功させるには、X (旧Twitter)の特徴やメリットを理解したうえでの運用が重要です。この記事では、X (旧Twitter)の特徴や運用するメリット、運用のコツなどを解説します。4つの成功事例も紹介するので、参考にしてください。

X (旧Twitter)で企業アカウントを運用する3つのメリット

企業がX (旧Twitter)アカウントを運用すれば、「商品やサービスの販売促進や周知」「フォロワー獲得による拡散効果」「ユーザーの声を容易に聞ける」などが見込めます。日本のX公式アカウントが、2017年10月27日に公表(以降公表なし)した月間利用者数は4,500万人以上です。効果的に運用すれば、企業にとって大きなメリットが得られる可能性があります。ここでは、3つのメリットそれぞれについて、簡単に解説しましょう。

商品やサービスの販売促進を効果的にできる

Twitteには「リツイート」「引用リツート」という機能があり、自社の商品やサービスの効果的な販売促進につなげられる可能性があります。リツイートとは、他人のツイート(自分のツイートも可)を自分のフォロワーと共有できる機能。一方の引用リツイートは、他人のツイートをコメント付きでリツートできる機能です。多くのユーザーからリツイート、引用リツイートされれば、自社のツイートが拡散されます。それにより、効果的な販売促進につなげられるのです。

フォロワー獲得による拡散効果が期待できる

自社のツイートをリツイートなどで効果的に拡散するには、多くのフォロワーを獲得する必要があります。フォロワーとは、自社に興味がありX (旧Twitter)に投稿されたツイートや最新情報を確認したい、と感じているユーザーです。フォロワーが多ければ多いほど、リツイートや引用リツイートされる確率が高くなります。そのため、多くのフォロワー獲得が自社ツイートの効果的な拡散につながるのです。また、フォロワーは自社のファンといえます。X (旧Twitter)は多くのファンに直接情報を届けられるので、継続的に新商品やサービスを利用してくれることも期待できるのです。

ユーザーの声を聞きやすい

X (旧Twitter)を使えば、簡単に商品やサービスを利用するユーザーの声を聞けるので、マーケティングに役立てられます。ユーザーが商品やサービスについてどのように感じているのか、またはどのような商品を求めているのかなどを調査できるのです。X (旧Twitter)には、ユーザーとコミュニケーションが取れるさまざまな機能があります。例えば、ツイートへのコメント機能、ダイレクトメッセージ機能、X (旧Twitter)投票機能などさまざまです。このように、普段ではコミュニケーションを取るのが難しいユーザーと双方向でつながれるので、マーケティングに役立てられます。

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X (旧Twitter)で企業アカウントを運用する10のコツ

X (旧Twitter)で効果的な運用をするためには、コツが必要です。ここでは、10のコツを紹介します。

X (旧Twitter)の利用層などの特徴を理解する

X (旧Twitter)の男女比率はほぼ同等で、10〜20代の若い層での利用がもっとも多いのが特徴です。しかし、30代以上での利用者が少ないということではありません。アライドアーキテクツ社の調査では、30代で50%以上、40代で45%以上と、幅広い年齢層のユーザーが利用していることがわかっています。X (旧Twitter)利用の目的では63%が趣味や好きなことに関連する情報収集とし、90%以上のユーザーが今後も商品サービスの情報収集や口コミ検索に使用したいとしているのです。

さらに利用者の54%以上のユーザーが、企業の公式アカウントをフォローしていることもわかっています。これらのことから、X (旧Twitter)の運用は幅広い層のユーザーに効果が期待できるといえるのです。

ターゲット層を明確にした戦略を立てる

X (旧Twitter)で一度にツイートできる文字数は140字です。伝えたい内容は、少ない文字数で投稿しなければいけません。そのため、ターゲット層などを明確にした戦略を立てる必要があります。前述したように、X (旧Twitter)では幅広い層のユーザーが利用しているのが特徴です。

趣味や好きなことに関連する情報収集で利用されるX (旧Twitter)では、ターゲット層を絞り140字で「自分が欲しい情報に関連している」と思わせる必要があります。例えば、ホームページに誘導するのが目的でも、ツイート内容が一目で「自分には関係ない」と判断されると、商品の周知や拡散につながりません。最初の1文で「自分に関連する」と理解させるのがポイントです。

目を引く内容で拡散されやすいツイートを行う

X (旧Twitter)の投稿には、画像や絵文字などユーザーの目を引くために工夫されたツイートが目立ちます。そのため、140字のテキストを並べるよりも、ユーザーの目に留まり見てもらえるツイートが効果的です。

X (旧Twitter)は暇つぶしで利用しているユーザーも多いので、目に留まらないツイートはスルーされる可能性が高くなります。例えば、クリスマスなどの季節のイベントに関連する画像や絵文字を入れたり、商品の画像を入れたりするなど工夫すれば、ユーザーがツイートを見てくれる可能性を高められるでしょう。それらの取り組みが、リツイートなどの拡散にもつながるのです。

ユーザーとのコミュニケーションも大切

ユーザーとつながることも大切です。X (旧Twitter)を使えば、通常では難しいとされる、企業とユーザーの双方向コミュニケーションが可能になります。

一般ユーザーからしてみれば、企業から何かしらのアクションをもらえるのは嬉しい体験となり、好感を持つ機会となります。ファンの獲得にもつながるので、積極的にユーザーとつながりましょう。例えば、自社の商品に関するツイートに、いいねしたりコメントしたりすれば、好感を持ってもらえます。クレーム投稿にも真摯に対応すれば、ファンになってくれるケースもあるでしょう。コミュニケーションを続けることで、自社の商品サービスの改善点も見えてきます。ユーザーとのコミュニケーションは、商品サービスのニーズを高めることにもつながるのです。

UGCを増やせば効果の高い拡散ができる

UGC(User Generated Content)を増やすことができれば、効果の高い拡散を期待できます。UGCとは、実際に商品サービスを利用したユーザーによるコンテンツです。自社の商品サービスを利用したユーザーのX (旧Twitter)によるUGCが増えれば、それぞれのフォロワーにも拡散されることになります。商品やサービスを選ぶときは、実際に利用したユーザーの口コミ評判などを参考にする人も少なくありません。X (旧Twitter)のUGCにより、商品の使用感やおすすめポイントなど、画像付きで紹介してもらえれば、潜在ユーザーへの効果的な広告になるのです。

運用体制を整理し安定した運用を続ける

X (旧Twitter)の運用は、片手間程度と考えてはいけません。しっかりと担当者を決めるなど、運用体制を整える必要があります。例えば、週ごとにX (旧Twitter)の投稿やコメントの担当部課を変えるなど、本業の片手間では効果は見込めません。他の仕事があるのにやらされていると感じ、「誰かがやるだろう」「自分には関係ない」などと考えてしまいます。これでは責任を持って対応する社員がいない状態なので、運用が難しくなるのです。企業ではX (旧Twitter)運用による大きな成果を理解し、専任の担当者を任命し運用する必要があります。

また、社内で人員を配置する余裕がないなら、専門知識のある企業や個人にアウトソーシングする方法も検討しましょう。

インフルエンサーの活用

インフルエンサーを活用し、効果的に拡散してもらう方法もあります。インフルエンサーは、多くのフォロワーを抱えている影響力の高い人たちです。自社の商品やサービスを使ってもらいX (旧Twitter)で紹介してもらえれば、大きな宣伝効果が見込めます。依頼には費用がかかりますが、商品やサービスだけでなく企業の宣伝にもなるので、フォロワー獲得にもつなげられるでしょう。フォロワーが増えれば、自社のツイートがリアルタイムで人の目に触れる機会を増やせます。

インフルエンサーマーケティングについてはこちらもご覧ください。
関連記事:インフルエンサーマーケティングの魅力と注意点

休日などは予約投稿の活用やタイムリーな情報の提供

自社の商品やサービスによっては、休日に需要が見込めるものもあるでしょう。X (旧Twitter)の予約投稿を利用すれば、効果的なユーザーへの周知が可能です。例えば飲食店なら、昼食や夕食時を狙ってキャンペーンやクーポン情報を周知すれば、集客につなげられます。また、休日のイベントを企画している企業なら、混雑状況や待ち時間などタイムリーな情報を届けられるでしょう。イベントなどでは、行きたくても行かないユーザーも少なくありません。「どうせ混んでる」と考え、足を運ばないケースもあるのです。

X (旧Twitter)で混雑状況などを確認できれば、ユーザーの行動を促す効果が期待できるので、集客にもつなげられます。

関連性の高いハッシュタグを活用

ツイートに、キーワードを含めることも効果的です。「#」マークのついたキーワードをハッシュタグと呼びます。ハッシュタグは自動でリンク化され、同じキーワードを含むツイートを検索できる機能です。自社の商品やサービスに関連するハッシュタグを含めておけば、そのキーワードの投稿を探しているユーザーに見てもらえる可能性があります。これは、フォロワーだけに限定されるものではないので、そのハッシュタグを検索した全てのユーザーが対象です。

人気の高いキーワードを含めれば、効果的に投稿を拡散できます。ただ、商品やサービスに関係ないハッシュタグを含めてはいけません。ユーザーにとって、求めてない情報が表示されるのはストレスです。企業の評価にも関わることなので、関連性のないキーワードで拡散を目論むのは避けましょう。

炎上予防と対策

炎上予防や対策も、企業がX (旧Twitter)アカウントを運営するうえでは重要になります。企業アカウントにおける炎上の原因になりやすいのは、社員によるツイート内容や企業の活動などによるものです。経済や地域格差などに関連すること、政治や宗教関連、スキャンダルや芸能界関連などが、炎上しやすい傾向にあります。

企業アカウントは個人の思想を投稿するものではないので、自社の商品やサービス以外の内容をツイートする必要はありません。企業にとって炎上は、致命的なトラブルになる可能性があります。これは、担当者を曖昧にして、誰でもツイートできる状態にしていることも原因の1つです。X (旧Twitter)アカウントを運営する際は、教育を受けた専任の担当者を任命し管理することも検討しましょう。

X (旧Twitter)企業アカウント成功事例4選

ここからは、X (旧Twitter)で企業アカウントを運用し実際に大きな成果を得られた4社、「丸亀製麺」「フォード」「味の素」「マイナビ転職」の成功事例を紹介します。

丸亀製麺

丸亀製麺(@UdonMarugame)は、2022年3月時点で99万4000フォロワーを獲得しています。2019年から、約3倍にフォロワー数を増加させた丸亀製麺。まずはフォロワーに商品やキャンペーンの魅力を知ってもらい、UGCを増やしました。UGCが増えたことで、UGCそれぞれのフォロワーに丸亀製麺の魅力が伝わります。結果、丸亀製麺も多くのフォロワーを獲得しました。

フォード

フォード(@Ford)は、2022年3月時点で139万2000フォロワーを獲得しています。フォードはEVトラック「F-150ライトニング」を認知してもらうためにX (旧Twitter)を活用し、Share of Voice39%、ライブ再生数450万回以上を達成。オリジナルブランド絵文字の作成や、X (旧Twitter)ライブでの最新モデルのお披露目などで、EVトラックの認知度を高めました。元々の認知度が高い企業では、新商品の発表をX (旧Twitter)で大々的に行うことで、高い宣伝効果が期待できます。

味の素

味の素(@iza_gyoza)は、2022年3月時点で2万7000フォロワーを獲得しています。味の素では、冷凍食品のギョーザ関連に特化した公式アカウントを展開中です。若い世代への認知度を高める目的で、X (旧Twitter)の活用をスタート。テレビCMの新バージョンの告知や、テレビCMとは別バージョンのWebオリジナルCM動画を配信するなどして、若い層への商品認知度を高めました。

マイナビ転職

マイナビ転職(@MynaviTenshoku)は、2022年3月時点で2万5000フォロワーを獲得しています。

マイナビ転職では、X (旧Twitter)を活用し「マイナビ転職アプリ」のダウンロード数を4000%にした実績があります。転職の潜在層に興味や関心がありそうなキーワードでアプローチ。さらに、マンガや動画、ゲーム風クリエイティブなどを活用し、多くの潜在層を獲得しました。

X (旧Twitter)の企業アカウント運用は拡散が重要!成功事例を参考に運用しましょう

X (旧Twitter)の企業アカウント運用で、もっとも重要なのはツイートを拡散させることです。いくら商品やサービスについて詳しく紹介しても、誰にも届かなければ意味がありません。ツイートを効果的に拡散するには、現在のフォロワーから拡散してもらうことや、ターゲット層を絞った運用などが重要です。成功事例からも拡散や認知度を上げる方法が知れるので、参考にしてみてください。

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