2022/01/14

アドバンスド

Visualization Modsの紹介

※8/30開催セミナー「TIBCO Spotfire活用セミナー ~ Visualization Modsの紹介 ~」で紹介した内容です

※2022/8/30記事内容改稿

このコンテンツでは、Visualization Modsについて説明しています。
本コンテンツで利用したバージョンは、Spotfire Analyst 11.4です。ご利用環境によって、一部画面構成が異なる場合がありますので、ご了承ください。

探索的分析/原因分析の領域で
高い評価と実績
TIBCO Spotfire

TIBCO Spotfire®は分析に必要な機能を単一製品でカバーするビジュアルアナリティクスツールです。

Visualization Modsとは

Spotfire11.0.0以降のバージョンでは、「Visualization Mods」機能が搭載されています。この機能により、JavaScript/CSS/HTMLなどを利用して開発された新しいビジュアライゼーションを、Spotfireに標準搭載されているグラフと同じような設定で利用できます。

棒グラフやラインチャートなど標準搭載されているグラフは汎用的なものになっています。
Visualization Mods機能を使って今までできなかったグラフ表現をすることで、より業務に適した可視化・分析を行えます。

Modの特徴

Modの特徴として、以下があります。

  • 「ビジュアライゼーションタイプ」フライアウトにおいてModごとに項目が作成可能
  • 標準搭載のグラフ同様、軸設定やコンテキストメニューが表示可能
  • Modファイルとして管理、ライブラリに保存して共有可能
  • 配布されているModを利用するだけでなく、自身で開発可能

Modの利用方法デモ

Visualization Modsのダウンロード方法

Visualization Modsを利用するために必要な「Mod」とは、世界中のユーザーが作成した拡張プログラムのことです。様々な業界やユースケースに合わせて自由に利用することができます。

Mod一覧はTIBCOの公式サイトから確認できます。
※2022年7月、以前ModをダウンロードできたTIBCO Exchangeサイトからページが移行されました。ただし、移行措置としてExchangeサイトのページは残っている(2022/8/30時点)ため、こちらからも確認できます。

さまざまな種類のModをダウンロードできますが、今回はそのうちのスパイダーチャートのModを利用します。

※各Modのページでは、概要やサンプル、アップデート履歴などを確認して、ダウンロードできます。

スパイダーチャートのModをダウンロードします。

  • 「spider_chart_mod_for_tibco_spotfirer_1.0.0.zip」をダウンロード&解凍

Modの導入

サンプルデータ

本コンテンツで利用するサンプルデータは、こちらからダウンロードしてください。

導入方法

例として、Baseball.txtを読み込んだ分析ファイルに先ほどダウンロードしたスパイダーチャートのModを導入します。スパイダーチャートで各選手の打率、出塁率、長打率、OPS、WS(勝利貢献度)を表します。

まず、Baseball.txtを読み込み、新規ページを作成します。
そのページ上に解凍したSpider chart.modファイルをドラッグ&ドロップします。

スパイダーチャートのModを導入すると、下図のように表示されます。

「ビジュアライゼーションタイプ」を開くと、Spider chartが表示され、分析ファイルの中でSpider chartが使えるようになります。

軸・色の設定

Modを利用したビジュアライゼーションの各種設定は、標準搭載されているものと同様の操作で行えます。

縦軸、横軸、色の設定を行います。

まず縦軸の設定をします。
横軸「ローの数」を右クリックして「カラムの選択」をクリックします。

すると、「カラムの選択」ダイアログが出てきます。ダイアログ内で使用するカラム・集計方法を選択します

  • 縦軸:下記の5つのカラムを設定します。
    • Avg(Batting Average): 打率
    • Avg(On Base Percentage):出塁率
    • Avg(Slugging Percentage):長打率
    • Avg(OnBase + Slugging):OPS
    • Avg(Win Shares Percentage):WS(勝利貢献度)

続いて横軸・色の設定を行います。

  • 横軸:下記を設定します。
    • (カラム名)
  • 色の基準:下記のカラムを設定します。
    • ・Player Name

すると、スパイダーチャートが表示できました。

Modのオプション設定

また、各Modにはユニークなオプションがあります。スパイダーチャートの場合、ビジュアライゼーション内の線のタイプやラベルの向き等を選択できます。
このオプションは、Avg(On Base Percentage)などの各ラベルをクリックすることで設定できます。

Modの保存

AnalystではModをライブラリに保存できます。ビジュアライゼーションタイプ > Spider chart にカーソルを合わせ、︙アイコン(縦三点リーダー)から「ライブラリ項目として保存」をクリックします。
すると、任意のライブラリのフォルダにModを保存できます。

Modファイルをライブラリに保存すると、そのModをビジュアライゼーションパネルに固定(ピン止め)できるようになります。対象のModの︙アイコンから「固定」をクリックして行えます。
これにより、他の分析ファイルにおいてもModファイルを取り込む手間なくModを使えるようになります。

Modと標準のビジュアライゼーションとの共通機能

先述の通り、Modを用いたビジュアライゼーションでは、棒グラフや円グラフといった標準搭載のビジュアライゼーションと同様の設定を行うことができます。

以下が共通の機能です。

  • 「ビジュアライゼーションタイプ」フライアウトから新規ビジュアライゼーションの作成
  • ビジュアライゼーションの切り替え
  • 軸セクターやドラッグ&ドロップによる軸設定
  • プロパティ設定ダイアログ
  • レジェンド表示
  • フィルター連動
  • 右クリックで表示されるコンテキストメニューの利用
  • ツールバーへの固定
  • Consumerによる閲覧
  • Business Authorによる新規作成、編集
  • Automation Servicesによる画像、PDFのエクスポート

例えば、Modを用いたビジュアライゼーションでもフィルターと連動しています。下図のように「Team」でフィルタリングを行うことで、絞り込んだクラブチームの選手の能力を確認できます。

Modを利用したビジュアライゼーションに関する注意点

標準搭載のビジュアライゼーションで利用可能な以下の機能は、Mod内で使用可能となるよう設計されていない限り、利用できません。

  • マーカー操作
  • グラフの大きさを描画領域のサイズに合わせて自動拡大・縮小
  • ラベル表示
  • ツールチップ表示
  • 色表示
  • トレリス
  • プロパティ設定ダイアログにあるX軸、Y軸などの設定ページ
  • X軸、Y軸をクリックする際に独自の設定ダイアログを表示
  • X軸、Y軸を右クリックする際に独自の設定ダイアログを表示
探索的分析/原因分析の領域で
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